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ハミルトン、ルクレールへのナンバーワン待遇は「良くない」と警鐘鳴らす

ハミルトン、ルクレールへのナンバーワン待遇は「良くない」と警鐘鳴らす

 2019年のF1シーズンが開幕した当初、フェラーリは在籍5年目のセバスチャン・ベッテルを優先する方針を示していた。しかしながら、チーム新加入のシャルル・ルクレールが予選を中心に速さを見せはじめ、さらにベルギーとイタリアで連勝したこともあり、その方針には変化があった。

 第16戦ロシアGPでは、3番手グリッドからスタートしたベッテルが、ポールポジションのルクレールのスリップストリームを使って1周目にトップに浮上した。しかしながらそれは、フェラーリがワンツー体制を築くために事前に用意した作戦であったため、ルクレールは抵抗せずにベッテルを一旦前に出したのだった。

■ベッテル、ルクレールとの関係悪化を否定「変わらず仲良くやっている」

 その後チームは、ベッテルに対しルクレールに順位を譲るよう指示したが、ベッテルはそれを拒否したため、論争が巻き起こることとなった。少なくとも、フェラーリが今やベッテル最優先ではなくなっているのは確かであると言える。

 ライバルであるメルセデスのルイス・ハミルトンは、フェラーリが伝統的にどちらかのドライバーを優先する傾向にあることを引き合いに出して、次のように語った。

「これまではセブ(ベッテル)がナンバーワンだったのに、今では明らかにそうではなくなっている。これは興味深い動きだ」

「外から見ていると、(フェラーリは)シャルルをナンバーワンにしようとしているように見える」

「それがチームにとって良いことなのか? 僕はそうは思わないね。でもこれ(どちらかを優先する方針)はフェラーリの哲学なんだ」

「僕たち(メルセデス)は“良い”哲学があり、それが上手く機能している。その方針をすぐに変える予定はないし、文句もない」

 そう語ったハミルトンだが、フェラーリがワンツーを確保するために行った作戦については理解している。ただスタート直後はベッテルに抵抗しないという取り決めを、ルクレールが了承したのには驚いたと話した。

「僕たちがそれをやった時(2018年ロシアGP)は、バルテリがポールで、僕が2番グリッドだった。彼は(偶数列の)インサイドに寄って、僕にトウ(スリップストリーム)を使わせた」

「その結果、僕たちはワンツーを維持して、なおかつ彼が首位をキープした。だからその動き自体には理解できるんだ」

「でも彼は、トウを使わせた後に抵抗するべきだったのにしなかった。僕だったら抵抗するだろう」

 ハミルトン自身も、マクラーレンでルーキーイヤーを戦った2007年、フェルナンド・アロンソとコンビを組み、いくつかの騒動に発展した。当時のマクラーレンと現在のフェラーリを重ね合わせることができるかを尋ねられたハミルトンは、それを否定した。

「繰り返しにはなるけど、これはあくまで仮定の話だ。僕たちは外から見た感想を言っているけど、内部で実際にどういったことが起きているのかは分からない。僕はセブたちの本当の気持ちが分からないから、僕からそれを言うのは難しい」

「確かに僕がフェルナンドとチームメイトだった時は、彼がワンバーワンだった。でもシーズン中盤からチームが僕たちに同じ量の燃料を(予選で)積むようになってから、状況が変わり始めたんだ。その結果、チームとして明らかにうまくいかなくなった」

「チームに加入したばかりのドライバーは、チームメイトと対等な立場でありたいと思うものだ。そして既にチームにいるドライバーは、ナンバーワン待遇を求めるんだ」

「もし自分がナンバーツーであることを認めるような人がいれば、それは自分が負け犬だと言っているようなものだと思う」

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