現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 「最新モデル試乗]新型日産ノートの電動フィールを大紹介。パフォーマンスはクラストップ!

ここから本文です

「最新モデル試乗]新型日産ノートの電動フィールを大紹介。パフォーマンスはクラストップ!

掲載 更新 10
「最新モデル試乗]新型日産ノートの電動フィールを大紹介。パフォーマンスはクラストップ!

走りは滑らか&静粛。そしてパワフル!

 パワートレーンはガソリン車が姿を消し、全車eパワーとなった。直列3気筒1.2リッターエンジンで発電、モーターで走るという基本原理は従来モデルと共通。新型はすべてを第2世代にグレードアップした。
 具体的なリファイン内容は、発電用エンジンの出力アップ&燃費向上、インバーターの小型化(40%)と軽量化(33%)、モーター出力向上109ps/254Nm→116ps/280Nm)、高剛性化やマウント類の最適化だ。

日産セレナ/デイズ/ルークスに特別仕様車の「アーバンクロム」を新設定

 実際に乗って、いい意味で「電動車感」がより強まったことを実感した。アクセルを踏んだときの応答性や力強さは、旧型譲り。そのうえで新型は「滑らかさ」と「静かさ」のレベルが断然違う。従来はEV走行時とエンジンが掛かったときの「静」と「動」のギャップが興ざめだった。
 新型は巧みな充・発電制御(充電量に応じた発電制御や路面状況に応じた発電制御)もあって、普通に乗っている限りエンジンの存在はほとんど感じない。アクセル全開時にエンジンサウンドは聞こえてくるが、遠くで回っているようなイメージだった。音色に雑味がないのでノイジーと感じない。
 絶対的な力強さもレベルアップした。スペック的には旧型の109ps/254Nmから116ps/280Nmとさほどではない。だが体感上は数値以上の差がある。パフォーマンスはクラストップレベルだ。

ドライブモードは3種。エコでも走りは俊敏

 ドライブモードはエコ(デフォルト)/ノーマル/スポーツの3タイプ。エコは「これがノーマルでいいのでは?」と思うくらいのオールラウンダー。旧型のS(スマート)から変更されたスポーツはその名のとおり力強く元気いっぱい。個人的にはエコとスポーツの2モードで十分だと感じた。

 ブレーキは、アクセルペダルだけでドライブできる1ペダルのeパワー・ドライブを継承。ただしアクセルOFFだけでは、完全停止できなくなった。代わりにクリープを追加。これはユーザーからのフィードバック(車庫入れなどで微速コントロールが難しいなど)を受けての変更だ。なお、eパワー・ドライブの減速Gは旧型と共通。強力さはそのままに、従来のカックンブレーキのような唐突な感じはなくなった。まるでベテランドライバーのような滑らかな制御が印象的だ。

最新プラットフォーム採用。運動性能大幅アップ!

 プラットフォームは全面刷新。日産は「次世代小型車向けプラットフォーム」と呼ぶが、ルノーの新型ルーテシアや新型ジューク(日本未発売)が採用するCMF-Bだ。旧型のVプラットフォームに対し高強度・高剛性、遮音構造最適化による静粛性向上、さらに高性能・高剛性サスペンションや高剛性ステアリングの採用で、基本性能が大きく底上げされた。
 実はパワートレーン以上に驚いたのはハンドリングだった。走り始めてすぐに、しっかりとしたステアリング系を実感。ステアリング剛性90%アップはダテではない。従来は操作感が軽い以外、目立った取り柄はなかった。新型は芯が1本通っている印象。しかも滑らかで高い直結感を感じる。まさに激変した。

 フットワークは、ロールは深めだが操舵に対する応答性が高い。しかも、そこからのクルマの動きが滑らかで連続性がある。内輪を上手に使えていることなど、当たり前のことが当たり前にできるようになった。ハンドリングの正確性、車両の安定性、安心感は、ボディ/サスペンションを専用チューニングした旧型eパワー・NISMO・Sを大きく超える。タイヤはエコタイヤを履くが、通常走行ではそれを感じさせない。タイヤを変えるだけで、もっと走行性能はレベルアップするだろう。
 乗り心地もいい。しなやかで、優しく心地いい。今回は比較的路面状況がいいコースでの試乗だったが、それでも突起乗り越え時のショックの少なさ、アタリの柔らかさなどを実感した。
 最小回転半径は従来の5.2mから4.9mに短縮。ステアリング系のクイック化/操作力の低減も図られた。取り回しのよさはクラストップといえる。

 先進安全装備も充実。プロパイロット(Xのみにオプション設定・44万2200円)は日産車初となるナビゲーション連携式にアップデート。地図情報からカーブやジャンクションの大きさを把握し、車速をコントロール。より確実、よりスムーズなステアリング支援が可能になった。上級モデルと同じ「360度セーフティ」を実現している点も魅力だ。
 新型ノートは、ズバリ「やったぜ日産」〟という1台に仕上がっている。旧型は3年連続コンパクトカー販売台数No.1を獲得したが、新型はその記録を更新するかもしれない。このクラスの台風の目になることは間違いない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
THE EV TIMES
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
レスポンス
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
LE VOLANT CARSMEET WEB
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
motorsport.com 日本版
トヨタ「コンパクトSUV」なぜ消滅? “全長3.9m”級の元祖「ヤリスクロス」的存在な「ヴィッツSUV」に注目! 14年で幕を閉じた「ist」とは?
トヨタ「コンパクトSUV」なぜ消滅? “全長3.9m”級の元祖「ヤリスクロス」的存在な「ヴィッツSUV」に注目! 14年で幕を閉じた「ist」とは?
くるまのニュース
シャープでクールなNEWグラフィック! SHOEIが「NEOTEC 3」の新たなグラフィックモデル「ANTHEM」を発売
シャープでクールなNEWグラフィック! SHOEIが「NEOTEC 3」の新たなグラフィックモデル「ANTHEM」を発売
バイクのニュース
ラリージャパン唯一の女性ドライバー、平川真子が意気込み。兄・亮に「クラス優勝をするところを見てほしい」
ラリージャパン唯一の女性ドライバー、平川真子が意気込み。兄・亮に「クラス優勝をするところを見てほしい」
AUTOSPORT web
トヨタ陣営の23XIとフォードのRFKが、来季2025年NASCARカップシリーズにて3台体制に拡充
トヨタ陣営の23XIとフォードのRFKが、来季2025年NASCARカップシリーズにて3台体制に拡充
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGP FP1:序盤から上位につけたメルセデスがワン・ツー。ノリス、ルクレール、フェルスタッペンが続く
F1ラスベガスGP FP1:序盤から上位につけたメルセデスがワン・ツー。ノリス、ルクレール、フェルスタッペンが続く
AUTOSPORT web
ラッセル、サインツ抑えポールポジション! ガスリー驚異の3番手、角田裕毅もQ3進出7番手|F1ラスベガス予選
ラッセル、サインツ抑えポールポジション! ガスリー驚異の3番手、角田裕毅もQ3進出7番手|F1ラスベガス予選
motorsport.com 日本版
新潟~青森直結 壮大な「日本海東北道」全通まであと少し!? 約320kmの「すごい高速」最後の未開通部どこまで工事進んだ?
新潟~青森直結 壮大な「日本海東北道」全通まであと少し!? 約320kmの「すごい高速」最後の未開通部どこまで工事進んだ?
くるまのニュース
F1ラスベガスGP予選速報|ラッセルPP獲得! ガスリーが驚きの3番手。角田裕毅も7番手と好結果
F1ラスベガスGP予選速報|ラッセルPP獲得! ガスリーが驚きの3番手。角田裕毅も7番手と好結果
motorsport.com 日本版
ヒョンデ、旗艦EVの『アイオニック5』を刷新。次世代800V電源システムで航続距離は703kmに延伸
ヒョンデ、旗艦EVの『アイオニック5』を刷新。次世代800V電源システムで航続距離は703kmに延伸
AUTOSPORT web
名神ICに直結! 「彦根お城トンネル」が12月開通 高速道路から市中心部へ一気にワープ
名神ICに直結! 「彦根お城トンネル」が12月開通 高速道路から市中心部へ一気にワープ
乗りものニュース
ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」に大反響! 「V6ワゴン」から進化の“最上級クーペSUV”に「カッコイイ」「モダンな見た目」の声も! 13年ぶりの「アヴァンシア」がスゴイ!
ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」に大反響! 「V6ワゴン」から進化の“最上級クーペSUV”に「カッコイイ」「モダンな見た目」の声も! 13年ぶりの「アヴァンシア」がスゴイ!
くるまのニュース
ロバート・クビサ、2025年も3台目のフェラーリ499Pをドライブへ。AFコルセ残留が決定
ロバート・クビサ、2025年も3台目のフェラーリ499Pをドライブへ。AFコルセ残留が決定
AUTOSPORT web
アルファ・ロメオ・トナーレでジュリエッタ乗りに出会う【新米編集長コラム#9】
アルファ・ロメオ・トナーレでジュリエッタ乗りに出会う【新米編集長コラム#9】
AUTOCAR JAPAN
ル・マン優勝のポルシェ「917K」がなんと550万円!? ホンダエンジンを搭載した子供向けジュニアカーの大きさは実車の7割…おもちゃにしては高すぎる!?
ル・マン優勝のポルシェ「917K」がなんと550万円!? ホンダエンジンを搭載した子供向けジュニアカーの大きさは実車の7割…おもちゃにしては高すぎる!?
Auto Messe Web

みんなのコメント

10件
  • ショールームで見ましたが、流石ヨーロッパで一番売れているルノールーテシアと共通プラットフォームと言うべきか、要所要所でカネがかかってましたね。これは、乗ったら良いに決まってる。
    走りの骨格が違うヤリスやフィットと比べて高い…という意見もありますが、比べる相手はルノールーテシア、プジョー208、VWポロあたりなのでは?と思いました。
  • 株価も低空飛行
    車も低空飛行
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

144.8268.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0335.0万円

中古車を検索
ノートの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

144.8268.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0335.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村