V8エンジン+モーターが切り拓く未知の領域
ランボルギーニの電動化戦略を担うハイブリッドスーパースポーツの第2弾「テメラリオ」をサーキットで駆った。予想どおり、V8ツインターボ+3モーターの持つ圧倒的なパフォーマンスは唯一無二の体験だった!
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【写真40枚】10000回転まで回るV8ツインターボ! ランボルギーニ「テメラリオ」の詳細を見る
大排気量ターボの常識を覆す唯一無二のフィーリング
2024年11月に日本でのお披露目も行われたランボルギーニ・テメラリオは、位置づけとしてはウラカンの後継ということになる。しかしながら今回、ポルトガルのエストリルサーキットで行われた国際試乗会で改めて実感した。この2台はまったくの別物だ。
最大の特徴はパワートレインである。惜しまれながら退場した5.2L自然吸気V10エンジンに代わるのは、V型8気筒4Lツインターボ。しかも、フロントに2基のアキシャルフラックスモーター、リアに1基の永久磁石モーターが組み合わされたプラグインハイブリッドとされる。
よくあるダウンサイジング? いや、それとはまったく異なる。何しろこのエンジン、9500rpmで単体最高出力の800psを発生し、そのまま10000rpmオーバーまで回り切る。大排気量、しかもターボエンジンの常識を覆す超高回転・超高出力ユニットなのだ。
システム出力は実に920ps。同じ電動ユニットを6.5L自然吸気V12エンジンに組み合わせるレヴエルトの1015psには及ばないものの、それでも凄まじいハイパワーであることは間違いない。
デザインも刷新。クンタッチシェイプこそ継承しているが、各部にヘキサゴンモチーフをあしらい、跳ね上げたリアタイヤ後方の処理などモーターサイクルのモチーフを取り入れた外観は、随所に新しさが光る。一方の内装は、レヴエルトにも通じる雰囲気。乗員スペースが大幅に増しているのも同様で、頭上の余裕など居住性は明らかに向上している。実際、ヘルメット着用でも圧迫感がなく、サーキットでも恩恵は大きかった。
さらに特筆すべきは、シート背後に機内持ち込みサイズスーツケース2個分と言われる荷物置き場が用意されていること。フロントにも同サイズ2個分の荷室があり、大幅に実用性を高めているのだ。
いよいよサーキット試乗である。全部で13通りもある走行モードは、まずはハイブリッドを「パフォーマンス」、シャシーを「スポーツ」にセットしてコースへ。
最初に触れるべきは、やはりそのパワートレインだろう。エンジンの吹け上がりは強烈で、しかし爽快。電気モーターがターボラグを打ち消すため、アクセルを踏み込んだ瞬間から猛然とした加速が始まる。しかしながらパワーの伸び、レスポンスはあくまでリニア。回転も粒が揃っていて、まるで自然吸気ユニットのようでもある。爽快とは、そういう意味だ。
その勢いは7000rpmを超えても変わらないどころか、さらに勢いを増してくる。構わず全開にし続ければ、さらに澄んだ音とともにパワーを上乗せしていき一気に10000rpmオーバーへ! 言うなれば自然吸気時代のホンダVTECのような回り方で、より高回転まで、しかも何倍ものパワーとともに吹け上がる……といえば、このフィーリングをなんとなく想像できるだろうか。
フットワークにも感心させられた。モータートルクベクタリングの恩恵で、ターンインは実に鋭く、それでいてトラクションも強力。走りはまさに思いのままだ。「スポーツ」モードではある程度の姿勢変化が許され、軽くリアを滑らせながら走るのも容易。さらに、ステアリングホイール上にはドリフトモードのスイッチも用意されていて、簡単にお楽しみに興じることができる。一方、本気で攻めたい人ならば、「コルサ」モードの忠実なライントレース性に、きっと唸らされるに違いない。
パワートレインも、シャシーも、やはり単にウラカンの後継という言葉では語り尽くせない。他では絶対に味わえない独創的な魅力にあふれた唯一無二のスーパースポーツの登場である。
【Specification】ランボルギーニ・テメラリオ ■全長x全幅x全高=4706x1996x1201mm
■ホイールベース=2658mm
■車両重量=1690kg
■エンジン種類=V8 DOHC 32V+ツインターボ
■内径×行程=90.0×78.5mm
■総排気量=3995cc
■最高出力=800ps(589kW)/9000-9750rpm
■最大トルク=730Nm(71.4kg-m)/4000-7000rpm
■モーター最高出力=299ps(200kW)/3500rpm
■トランスミッション形式=8速DCT
■サスペンション形式=前:Wウイッシュボーン/コイル、後:Wウイッシュボーン/コイル
■ブレーキ=前:Vディスク、後:Vディスク
■タイヤ=前:255/35ZR20、後:325/30ZR21
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