新車試乗レポート [2022.08.19 UP]
ボルボ C40リチャージで往復300km超えのドライブ【九島辰也】
文●九島辰也 写真●ボルボ
ボルボ 「XC40リチャージ」発表 7月よりオンラインで受注開始
BEV(電気自動車)での遠出はなかなかの勇気がいります。すでに何年も乗っていらっしゃる方々はそれなりにコツを掴んでいるでしょうが、そうでないと大変。充電スケジュールと充電スタンドの事前チェックが必要となります。日本の充電インフラはまだまだですからね。ガソリンスタンドを見つけるようにはいきません。まぁ、近頃はガススタもだいぶ減ったので、それを見つけるのも大変ですが。
もちろん、これまでもBEVを試乗会で長距離走らせたことはあります。でもそれは事前に充電マップが配られていましたし、極端な話到着時に残り0%でも構わない条件下での走りでした。なので、急速充電を体験しながらもシビアな電費の計算は不要。「こんなもんかな」って感じで次へ進みます。
でも、リアルは違います。長距離では充電スタンドの予習は必須ですし、その場所まで何%残すのかという計算も必要になります。さらにいえば、最終的にお借りしたBEVに最低でも何%残さなければならないというシバリもありました。つまり、「はい、電気をきれいに使い切りました!」ではダメなんです。現実社会でもそうでしょうね。長距離から戻った翌日の早朝からゴルフに出かけるなんて場合は、夜中の普通充電まで鑑みて何%残すかがカギになります。午前0時に帰宅して翌朝5に家を出るのでは200Vは頼りない。かといってたいていの場合、都合良く家の近所に急速充電設備はありませんから。
ボルボ C40リチャージ(九島辰也氏撮影)
ということで、ボルボC40リチャージで軽井沢を往復した時の話をしましょう。都内から目的地までの距離はグーグルマップで片道およそ162キロ。往復300キロ越えのドライブです。
東京を出発した時は86%くらいでした。そこから友人を迎えに行き、笹目通りから関越自動車道へ向かいます。行きは現地到着時間が決められているので、そのまま一気に軽井沢へ。ちなみに満充電での航続可能距離はカタログ上438キロ。ただこの時は370キロでした。
ボルボC40リチャージの高速走行は快適でした。乗り心地はマイルドで硬さはありません。それほど長いホイールベースではないのにこの乗り味は仕上がりの良さを感じます。最近のボルボは上質な傾向が強いですね。このサイズにしてこの乗り心地はプレミアムさを感じます。しかも、トルクの太い走りはアクセル開度が少ないのが特徴。よってクラスが2つくらい上がった走りとなります。
しばらくそんな走りを楽しんだあとはACCを活用します。その方が高効率なドライブができそうですから。速度を設定したらあとはクルマにお任せです。
センターのインフォテインメント画面で、充電に関する設定が可能(九島辰也氏撮影)
軽井沢に着いてから一仕事をし、次の予定まで時間があったので現地の急速充電スタンドへ行きました。軽井沢U-Stationです。運よく急速充電器が空いていました。ここには50kW一台と200Vの普通充電が一台分あります。ただ30分という制限時間があるので、ここで目一杯にはできません。帰り道の高速道路SAまでといったところです。30%から60%以上まで上がりました。一安心。
その後再び軽井沢エリアを走り回り、帰路につきました。帰りの上信越道は比較的下りが続くので、電費には良さそうです。あとは上里SAで急速充電すれば楽勝って感じ。と、思いきや、上里SAの充電装置が何度やっても機能しない。故障中なのか不適応車なのかわかりませんが計算が狂いました。よって計画変更。嵐山SAの充電スタンドに向かいます。でもこの時の精神状態はあまりよろしくない。「一台分しかない充電器に何台も並んでいたらどうしよう?」なんてネガティブなことばかり考えちゃいます。電気の残りは35%くらい、時間は午後8時過ぎです。
嵐山SAに着くとすぐに充電スタンドを探します。すると暗がりの中一台も停まっていないのが確認できました。まずは一安心。で、すぐさま充電ソケットを差し込みます。そしてスイッチオン。大きな音とともに、無事に充電が始まりました。ここは40kW、30分制限ありです。
200Vで充電する様子(九島辰也氏撮影)
その後友人を家まで送り、午後10時に帰宅。電気残量は20%でした。翌日70%以上で返却する約束なので、すぐに自宅の200Vに繋ぎます。これを忘れたら大変です。早朝充電スタンド探しの旅に出なくては……。
なんて感じのBEVでもロングドライブでした。後から考えると慎重すぎる気もしますが、どうしてもネガティブなことを考えてしまいます。充電スタンドが壊れていたり、渋滞していたらどうしようって。たぶんその辺は性格でしょう。もっと図太く構えた方がEVライフにはいいかもしれませんね。
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みんなのコメント
私はボルボディーゼルに乗っていますが、満タンで約900キロ楽しめるので買い換えはまだ先になりそうです。