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軽量化と剛性アップを両立させた新世代のピッコロ フェラーリ「360モデナ」【スーパーカークロニクル・完全版/044】

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軽量化と剛性アップを両立させた新世代のピッコロ フェラーリ「360モデナ」【スーパーカークロニクル・完全版/044】

伝説として始まり、革新へと至ったスーパーカーたち。1970年代の懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまで紹介していこう。今回は、フェラーリ 360モデナだ。

フェラーリ 360モデナ(FERRARI 360 MODENA:1999~2005)
V8エンジンをミッドに搭載したフェラーリは、308/328、348/F355のように、2世代ごとに大きく進化する。世界的に人気を集めたF355から一新された後継モデルとして、1999年に「360モデナ」がワールドプレミアされた。車名の360はエンジン排気量の3.6L(正確には3586.20cc)からとったもので、モデナはフェラーリの本拠地であるマラネロが属する県の名前だ。

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F355から大きく変わったスタイリングをデザインしたのは、ピニンファリーナ社でプジョー406クーペやBMW 5シリーズ(E60)などをデザインした、ダビデ・アルカンジェリ。だがディレクターは、エンツォフェラーリをデザインしたケン・オクヤマこと奥山清行だった。

コクピットの後ろはF355までのトンネルバックスタイルではなく、ガラスのエンジンフードで外からもパワーユニットが見えるようになった。

シャシはF355のスチール製モノコックからフェラーリ初となるオールアルミニウム製のスペースフレームになった。また、ボディシェル、エンジンやトランスミッションケース、サスペンションのAアームにまでアルミニウムを採用している。その結果、F355よりサイズは10%大型化したが剛性は40%アップし、車両重量は28%も軽量化されている。

パワーユニットはF355のV型8気筒 5バルブDOHCを基本に、ストロークを2mmアップして排気量を3.5Lから3.6Lに拡大。その結果、最高出力はF355より20psアップした400ps、最大トルクは1.0kgmアップした38.0kgmというパワースペックを発生。組み合わされるトランスミッションも、6速MTとセミATのF1マチックが設定されていた。

公称のパフォーマンスは、最高速が295km/h以上、0→100km/h加速が4.5秒、0→1000m加速が22.9秒というものだった。クーペが発表された翌年の2000年には電動開閉ソフトトップを採用したフルオープンモデルの360スパイダーと、セミATのスパイダーF1もラインアップされた。

フェラーリ 360モデナ 主要諸元


●全長×全幅×全高:4477×1922×1214mm
●ホイールベース:2600mm
●車両重量:1290kg
●エンジン種類:90度V8 5バルブDOHC
●総排気量:3586cc
●最高出力:400ps/8500rpm
●最大トルク:38.0kgm/4750rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・95L
●トランスミッション:6速MT/6速AMT
●駆動方式:リア縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前215/45ZR18、後275/40ZR18

[ アルバム : フェラーリ 360モデナ はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:Webモーターマガジン Webモーターマガジン編集部
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モーサイ

みんなのコメント

14件
  • fer********
    記者は気づいていないだろうから指摘するとピッコロはフルートよりもさらに小さい楽器で、その小ささからかつてのディーノや308をそう呼んでいたのが由来。
    8気筒=ピッコロという意味ではない。そもそも360モデナはトランプでさえ楽々運転できるくらいの体格で全幅はテスタロッサ並みに広い。
  • 松本
    モデナは、エンジンフードがガラスなので雨でも乗れる便利なクルマ。
    コレが今から、1000万くらい。カッコに我慢できるなら買いでしょうね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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