現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > Aピラーから生えた左側だけのミラーが「初期モノ」の証! フェラーリ・テスタロッサのなかでもファンが熱視線を向ける「モノスペッキオ」とは

ここから本文です

Aピラーから生えた左側だけのミラーが「初期モノ」の証! フェラーリ・テスタロッサのなかでもファンが熱視線を向ける「モノスペッキオ」とは

掲載 15
Aピラーから生えた左側だけのミラーが「初期モノ」の証! フェラーリ・テスタロッサのなかでもファンが熱視線を向ける「モノスペッキオ」とは

 この記事をまとめると

■1984年に登場したテスタロッサは美しいデザインでBBシリーズを刷新した

あの名車テスタロッサが復活……ってじつは2度目だって知らなきゃニワカ! テスタロッサの名前は1950年代から存在していた

■初期型「モノスペッキオ」は特徴的な片側ミラーなど独自仕様で人気を集める

■希少性の高さから現在はクラシック・フェラーリとして価値が高まっている

 美しいスタイリングで度肝を抜いた

 それは1984年のパリ・サロンが開幕する前夜のことだった。パリのシャンゼリゼ通りにあるクラブ・ド・リドを舞台に、フェラーリはそれまで「365GTB4BB」、「512BB」、「512BBi」と進化を続けてきた一連の12気筒ミッドシップ、BBシリーズに代わるニューモデルを初披露。

 それに与えられた車名は、1950年代から1960年代にかけてワールド・スポーツカー・チャンピオンシップ参戦のために製作されたレーシングカーのそれに由来する「テスタロッサ」だった。ちなみにテスタロッサとはイタリア語で「赤い頭」を意味する言葉で、これはテスタロッサ(TR)の名を掲げた最初のモデル、「500TR」に搭載された直列4気筒エンジンのカムカバーが赤く塗装されていたことがそもそものはじまり。

 その後「250TR」などフェラーリはさまざまなテスタロッサを送り出すが、じつはこのなかには赤いカムカバーをもたないモデルも存在する。テスタロッサはその進化の過程で、フェラーリ製レーシングスポーツのサブネームとしてそれが用いられるようになったのだ。

 話を1984年に誕生したテスタロッサに戻すことにしよう。その名のとおり確かに赤いカムカバーをもつエンジンは、正確には排気量4942ccの180度V型12気筒で、これはそれまでの512BBiと変わることころはない。最大の特徴は新たにDOHC 4バルブヘッドが与えられたことで、最高出力と最大トルクはいずれもヨーロッパ仕様で390馬力、490Nmと発表されていた。これに5速MTを組み合わせ、0-100km/h加速では5.8秒、そして最高速では290km/hを可能にするというのが、発表時にフェラーリから公表された主要なスペックだった。

 だがこのテスタロッサのデビューに立ち会った者を驚かせたのは、その数字よりもむしろBBシリーズから劇的に変化した、エレガントの極みともいえるスタイリングだったに違いない。ピニンファリーナの手によって描かれたテスタロッサのボディは流麗でかつ華やかな印象を抱かせるもの。ドアからリヤフェンダーにかけて設けられたフィンはその印象をさらに強める効果を生み出している。もちろんテスタロッサのボディは美しさのみならず、優秀なエアロダイナミクスをもち合わせていた。

 ディテールが異なる「モノスペッキオ」

 そのテスタロッサのなかでもとくに人気が高いのは、もっとも初期に生産された、すなわちピニンファリーナのオリジナルデザインにもっとも近い仕様だ。一目でそれを見わけることができるポイントは、モノスペッキオ(Monospecchio)」と呼ばれるドライバーサイドのAピラー中央部にマウントされるサイドミラー。ミラー本体のデザインがエアロダイナミクスを意識したものであるのはもちろんで、それを支持するのは2本の細いアーム。のちに多くのメーカーがそれを採用したことからもフェラーリの先進性が伺える。

 そのほかには、ヨーロッパ仕様ではタイヤがミシュラン製のTRX規格とされたこと。そして組み合わされるホイールがセンターロック式となることなども見逃せない(このホイールは中期型でも継続して採用されているが)。さらにリヤバンパー内のグリルが5条であることも初期型の特徴。

 インテリアに目を向ければ、リヤビュー・ミラーが室内灯のケーシングにマウントされていること、サイドミラーのコントロールスイッチの位置や形状が、以後のモデルとは異なるものであることにも気づくかもしれない。

 このようなさまざまな特徴をもつ初期型テスタロッサ=モノスペッキオは、当然のことながらフェラーリのエンスージアストからは非常に高く評価されるモデルだ。テスタロッサそのものの価値が、現在ではクラシック・フェラーリとして高まりを見せるなかで、ますます貴重な存在となっているモノスペッキオ。先日開催されたRMサザビーズのモナコ・オークションでは、1986年式のモデルが34万2500ユーロ(約6400万円)というプライスで落札されている。その人気は今後もさらに高まりそうだ。

文:WEB CARTOP 山崎元裕
【キャンペーン】お得に給油!第1・3金土日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

56年前の“黄色いフェラーリ”が米オークションで注目 「ディーノ246GT」の初期モデル「L」シリーズはなぜ人気? 他モデルとの違いとは
56年前の“黄色いフェラーリ”が米オークションで注目 「ディーノ246GT」の初期モデル「L」シリーズはなぜ人気? 他モデルとの違いとは
VAGUE
なぜ令和のいま “35年前のフェラーリ”が人気上昇? 高騰を続ける「F40」 気になるオークションでの予想価格は
なぜ令和のいま “35年前のフェラーリ”が人気上昇? 高騰を続ける「F40」 気になるオークションでの予想価格は
VAGUE
「速さ」を競わないV12のGTカー! “優雅に時を過ごす”ために贅を極めたジャガー「XJ-S」はロマンを求める人にこそおすすめ
「速さ」を競わないV12のGTカー! “優雅に時を過ごす”ために贅を極めたジャガー「XJ-S」はロマンを求める人にこそおすすめ
VAGUE
最高5億円の提示を受けるも不落札。フェラーリ原点の試作車ディーノ206
最高5億円の提示を受けるも不落札。フェラーリ原点の試作車ディーノ206
Auto Messe Web
英国の高級スポーツカー『ジェンセン・インターセプター』 900psのワイルドな新型V8マッスルカーとして復活 4ドア仕様も展開
英国の高級スポーツカー『ジェンセン・インターセプター』 900psのワイルドな新型V8マッスルカーとして復活 4ドア仕様も展開
AUTOCAR JAPAN
マクラーレン750Sスパイダーとのラストラン(中編) 圧巻の加速に、卓越したマンマシンの一体感【スーパーカー超王、魂の執筆】
マクラーレン750Sスパイダーとのラストラン(中編) 圧巻の加速に、卓越したマンマシンの一体感【スーパーカー超王、魂の執筆】
AUTOCAR JAPAN
日本へ新車納車された走行1.5万km車が約1.2億円。ポルシェ911カレラRS
日本へ新車納車された走行1.5万km車が約1.2億円。ポルシェ911カレラRS
Auto Messe Web
走行わずか1.5万kmの極上個体。約15億355万円落札のエンツォ・フェラーリ
走行わずか1.5万kmの極上個体。約15億355万円落札のエンツォ・フェラーリ
Auto Messe Web
なぜ「V35スカイライン」は不人気だった!? 名車になれなかった11代目「スカイライン」の悲運
なぜ「V35スカイライン」は不人気だった!? 名車になれなかった11代目「スカイライン」の悲運
ベストカーWeb
【約6.5億円で落札】マセラティ「ティーポ61 バードケージ」が同モデル最高額を記録。その歴史的価値を詳解
【約6.5億円で落札】マセラティ「ティーポ61 バードケージ」が同モデル最高額を記録。その歴史的価値を詳解
LEVOLANT
最初期1000台以内の希少個体が約2604万円。シグナルレッドの初代ポルシェ911
最初期1000台以内の希少個体が約2604万円。シグナルレッドの初代ポルシェ911
Auto Messe Web
「インパラだと人と被る」。ヤレた塗装を自分で直して乗る1962年式シボレー ベルエア
「インパラだと人と被る」。ヤレた塗装を自分で直して乗る1962年式シボレー ベルエア
Auto Messe Web
わずか235台の特別色が約7920万円。1992年式ポルシェ911カレラRS
わずか235台の特別色が約7920万円。1992年式ポルシェ911カレラRS
Auto Messe Web
7.6センチのミニカーでドアフル開閉。BBR製1/64フェラーリ「F80」はミニカー界のスペチアーレモデル!
7.6センチのミニカーでドアフル開閉。BBR製1/64フェラーリ「F80」はミニカー界のスペチアーレモデル!
Auto Messe Web
走行わずか911kmの極上美車が約7665万円。ポルシェ911スピードスター
走行わずか911kmの極上美車が約7665万円。ポルシェ911スピードスター
Auto Messe Web
ポルシェがカエル顔を捨てた!? 991.2型911 GT2 RSをベースにスラントノーズの「フラッハバウRS」をワンオフで製作
ポルシェがカエル顔を捨てた!? 991.2型911 GT2 RSをベースにスラントノーズの「フラッハバウRS」をワンオフで製作
くるくら
【限定149台】マクラーレン「エルヴァ」は“風の壁”でノーヘルでも目を開けていられる世界を提供……ってどんな仕組み!?
【限定149台】マクラーレン「エルヴァ」は“風の壁”でノーヘルでも目を開けていられる世界を提供……ってどんな仕組み!?
Webモーターマガジン
AMGの本気が炸裂! メルセデスAMG新型「CLE646 スペシャルエディション」が欧州登場 30台限定の“ハンドリングクーペ”はCLE53とどう違う?
AMGの本気が炸裂! メルセデスAMG新型「CLE646 スペシャルエディション」が欧州登場 30台限定の“ハンドリングクーペ”はCLE53とどう違う?
VAGUE

みんなのコメント

15件
  • SS88ss
    この当時にヨーロッパを走る車の多くは左だけのミラーでした
    右側のミラーはオプションとしてありましたが
    付けてる車は少なかったです
  • kei********
    カッコよくはないんだけど、妙な凄みはあるね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2430 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

3250 . 0万円 7700 . 0万円

中古車を検索
フェラーリ テスタロッサの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2430 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

3250 . 0万円 7700 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村