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ヨシムラSERT完勝、2位はSRCカワサキ、BMWが44番手から3位奪取。TSRホンダは転倒&トラブルで後退/2021EWC第1戦ル・マン24時間

掲載 更新 10
ヨシムラSERT完勝、2位はSRCカワサキ、BMWが44番手から3位奪取。TSRホンダは転倒&トラブルで後退/2021EWC第1戦ル・マン24時間

 6月12~13日、FIM世界耐久選手権(EWC)2021シーズン第1戦ル・マン24時間耐久ロードレースの決勝レースがフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、ヨシムラSERT Motul(グレッグ・ブラック/チャビエル・シメオン/シルバン・ギュントーリ組)が優勝した。8時間と16時間終了時点でもラップリーダーだったため中間ポイントも含めフルポイントを獲得している。
 
 今季のEWC開幕戦として行われたル・マン24時間だが、2年連続で無観客の開催となった。チームの体制変更もあり、日本チームのF.C.C. TSR Honda Franceに高橋裕紀が加わり、Suzuki Endurance Racing TeamはヨシムラとジョイントしたことでヨシムラSERT Motulとして戦うことに注目が集まった。
 
 予選はYART - Yamaha Official Team EWC(カレル・ハニカ/マービン・フリッツ/ニッコロ・カネパ組)が平均タイム1分35秒804を記録しポールポジションを獲得した。2番手以降はヨシムラSERT Motul、BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM(BMWモトラッド)となり、F.C.C. TSR Honda France(TSRホンダ)は6番手となった。

 46台が出場した決勝レースは、レースが折り返しに入ったタイミングでは、9台リタイアしたため36台へと減った。この時点でトップが429周のヨシムラSERT Motul、2番手が5ラップ遅れのTSRホンダ、3番手が6ラップ遅れのSRCカワサキ、4番手と5番手が13ラップ差のTeam Bolliger Switzerland #8とBMWモトラッド、ERCドゥカティが8番手だった。

【順位結果】2021EWC第1戦ル・マン24時間耐久ロードレース 決勝 12時間経過後

 12時間5分過ぎに、BMWモトラッドが4番手に浮上。13時間2分、8番手のERCドゥカティが7コーナーでマシンストップしており、押してピットに戻り修復後に25番手まで順位を落とす。

 その後は順位の変動やトラブルがなく進んでいく。14時間を経過しようとした時にはヨシムラSERT Motulは500周を周回。4ラップ遅れでTSRホンダ、7ラップ遅れでSRCカワサキ、12ラップ遅れでBMWモトラッドが続く。

 レース開始から3分の2となる16時間が過ぎると、ヨシムラSERT Motulが571周でトップ、2番手が4ラップ遅れのTSRホンダ、3番手が7ラップ遅れのSRCカワサキ、4番手が12ラップ遅れのBMWモトラッド、5番手が17ラップ遅れのTeam Bolliger Switzerland #8の順。SSTクラストップは6番手のNational Motos、続いて7番手のOG MOTORSPORT BY SARAZIN、8番手のTEAM 33 LOUIT APRIL MOTOとなる。

 17時間14分、7番手だったOG MOTORSPORT BY SARAZINがマシンをガレージに入れる。それによりNo Limits Motor Teamが7番手、TEAM 33 LOUIT APRIL MOTOが8番手、BMRT 3D MAXXESS NEVERSが9番手とSSTクラスの順位が変わった。

 18時間が過ぎ、空が明るくなってきても上位のポジション変動はない。トップのヨシムラSERT Motulは643周、2番手が5ラップ遅れのTSRホンダ、3番手が7ラップ遅れのSRCカワサキ、4番手が13ラップ遅れのBMWモトラッド、5番手が20ラップ遅れのTeam Bolliger Switzerland #8となっている。

 18時間33分、2番手のTSRホンダがピットに入ろうとするが、ガス欠でマシンがストップ。ピットエントリーからジョシュ・フックが押して戻りマイク・ディ・メリオに交代するも、エンジンがかからない。押しがけを試みるも始動せず、ガレージにマシンを入れた。

 このトラブルで、SRCカワサキが2番手に浮上。さらに一時44番手までポジションダウンしたBMWモトラッドが3位表彰台圏内まで順位を回復させた。TSRホンダのマシンのトラブルはすぐに直らず、修復が大掛かりとなる。

 そのため、Team Bolliger Switzerland #8、National Motosにもポジションを明け渡し、30分程してようやく24ラップダウンの6番手でTSRホンダはコースに復帰した。

 スタートから20時間、トップのヨシムラSERT Motulは714周、2番手が8ラップ遅れのSRCカワサキ、3番手が13ラップ遅れのBMWモトラッド、4番手が22ラップ遅れのTeam Bolliger Switzerland #8、5番手が23ラップ遅れのNational Motos、6番手が24ラップ遅れのTSRホンダとなっている。

 21時間9分、6番手からポジション回復を狙うTSRホンダのジョシュ・フックがコースインしてから2周目に最終の14コーナーで転倒。マシンを起こしてピットに戻ったが、約6分のタイムロスとなり、ポジションを10番手まで下げた。また、この時点でERCドゥカティは11番手まで浮上している。

 レースが残り2時間に差し掛かる頃、TSRホンダがVRD IGOL EXPERIENCESをかわし9番手に順位を上げる。それから約15分が経過しTSRホンダはピットインするが、エンジンがかからず修復が必要となり再度タイムをロスして、トップから40周差の12番手に。

 TEAM 33 LOUIT APRIL MOTOもトラブルを抱えピットで作業を行ったため、ラスト1時間を切るとERCドゥカティが9番手にポジションを上げた。また、TSRホンダは10番手までポジションを戻した。

 レースが残り35分となると、首位のヨシムラSERT Motulが最後のピット作業を行いグレッグ・ブラッグ、SRCカワサキはデビッド・チェカ、TSRホンダは高橋裕紀へとライダー変更した。

 そしてスタートから24時間が過ぎ、855ラップを周回したヨシムラSERT Motulが24回のピットで2021年のEWCル・マン24時間を制覇した。2位は8周差のSRCカワサキ、3位が13周差でBMWモトラッドと続いた。Team Bolliger Switzerland #8は4位、VRD IGOL EXPERIENCESが8位、ERCドゥカティは追い上げを見せ9位、TSRホンダは10位で完走した。

 SSTクラスで優勝したのは総合5位のNational Motos、続いて6位のBMRT 3D MAXXESS NEVERS、7位のNo Limits Motor Teamがトップ3となった。レースは46台中、YARTヤマハを含む12台がリタイアしており、34台が完走を果たした。

 次戦は7月17日にポルトガルで第2戦エストリル12時間耐久ロードレースが開催される。

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  • 日本メーカーが奮闘しているのに日本国内では恐ろしいくらいに話題にならないしメディアは取り上げない。
  • カタカナの「ヨシムラ」誇らしいです!!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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