イギリスの大富豪が市販化に向け推進する「グレナディア」プロジェクト
オーストリアで謎のプロトタイプがカメラにキャッチされた。そのスクエアなシルエットから「メルセデス・ベンツGクラス」のようにも見えるが、かろうじて確認できるディテールからも別物であることは明らか。その正体がわかる人は相当なマニア、あるいは自動車メーカー関係者だけだろう。
答えを明かすと、このクルマはイネオス・オートモティブが開発している新型オフローダー、「グレナディア」のプロトタイプだ。イネオス社はイギリスの大富豪、ジム・ラトクリフ氏が創業した化学企業で、その個人資産は220億ポンド(約3兆円)とも伝えられている。
キャッチされたプロトタイプは、カモフラージュが厳重ながらフロントマスクの左右には円形ヘッドライト、その下には長方形のエアインテーク、バンパー下からアンダーボディまでを覆うスキッドプレートなどが確認。ランドローバーの初代「ディフェンダー」を彷彿とさせる造形が取り入れられていることがわかる。また、サイドには大きな艤装パネルが装着されていて見えないが4ドアボディであることも明白だ。
このグレナディア・プロジェクトは、当初ジャガー・ランドローバーからディフェンダーの権利を購入する計画だったが頓挫。ゼロから同様のモデルを開発する手法に切り替えられたという。そこで、スチール製ラダーフレームやサスペンションの開発にはメルセデス・ベンツGクラスなど、オフローダーや4WDの開発で定評あるオーストリアのマグナ・シュタイアーに協力を仰いでいる。
これまで、搭載するパワーユニットや生産拠点に関しては不明の状態だったが、最新情報では前者がBMW製の3L直列6気筒ガソリンとディーゼルを採用。後者については、ウェールズのブリッジェンド工場ということが判明した。
その市場投入は、2021年初頭からが現段階での目標とか。生産台数は、派生モデルも含めて年間2万5000台を計画しているというから単なる「富豪の道楽」にとどまらないことは明らか。イネオス・オートモティブによれば、グレナディアは「ディフェンダーと同レベルの品質を持つ、妥協のないオフローダー」になるという。当のディフェンダーは、すでにモダンなSUVへと転身を遂げているが果たして……。
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