高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故がニュースとなるなかで、やはりボケ防止に一番の効果があると思われるのはMT車。AT車に比べ、操作が複雑で、注意深く運転する必要があるため、脳の活性化につながる可能性があるといわれている。そこで、ボケ防止につながり、なおかつ運転が楽しいおススメのMT車を3台紹介したい。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部
人生最後のクルマはMT車しかない!! ボケ防止になる走りが楽しいおススメのMT車3選
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MT車がボケ防止に役立つ可能性のある理由
これまでは普通免許を取得する際、MT(限定なし)とAT限定を選択できたが、2025年4月1日から原則としてAT限定のみ。MT車の基本操作や基本走行の練習は、限定解除の教習時限(最短4時限)のみとなった。MT環境はさらに厳しい状況に
MT車は2ペダルのAT車、CVT車に比べ、クラッチ操作やシフトチェンジなど、難しいため、運転に集中する必要があるのはもちろん、クラッチ、アクセル、ブレーキ、シフトレバーを操作するため、両手両足を使うことで脳の活性化につながる。
当然、速度とギアが合っていなければぎこちない運転につながるし、発進の際は、ペダルを踏み間違えは起こらない。ぼーっとしていたり、考え事をしていたりして、信号や歩行者などに気づかない漫然運転には結びつかない。
それにも増してMT車は、自分の足と手で、思い通りに運転する楽しみがある。面倒くさいという人もいるだろうが、やはり運転していて楽しい。ボケるにはまだ早いという60代の方も、老後の趣味としても適しているのでおススメだ。
しかもMT車は事故リスクが低い。鳥取環境大学情報システム学科鷲野翔一先生の研究において、AT車とMT車の事故比率比較のデータがあり、クルマ100台あたりの事故数では、AT車は約2%、MT車は約1.25%という結果となっており、AT車はMT車の約2倍に近い事故を起こしていると報告されている。
おススメのボケ防止のMT車:こんなに安くて楽しいスイフトスポーツ!
200万円台前半でこんなに楽しいクルマなんて世界中を探してもない
ボケ防止のためにMT車を選ぶとすれば、真っ先に推したいのはスイフトスポーツだろう。スイフトスポーツのような軽快なホットハッチは、いまや世界中探しても見つけることができない。
2016年12月の標準モデルのスイフト(ZC72系)登場から10か月遅れとなる2017年9月に発売された、現行スイフトスポーツ(ZC33)。標準モデルに新世代のプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」が採用されたことで、車両重量は970kg(6速MTモデル)と、先代から70kgもの軽量化を実現。
現行スイフトスポーツのコクピット
エンジンは先代の1.6L自然吸気ガソリンエンジンから、ダウンサイジングコンセプトの1.4L 直4直噴ガソリンターボが採用され、これにより最高出力、トルクともに先代より高められ、140ps/23.4kgmに、ブレーキの大径化なども施された。
軽量ボディだからこそ感じられる軽快感や気持ちのいい加速、絶妙なチューニングによって味わえるハンドリング性能、これが216万円~という価格で購入できるのは、バーゲンプライス級の安さ。
しかし、ついに、お別れのタイミングが来てしまった。現在のスズキのラインアップで多くのファンを持つスイフトスポーツが、2025年2月に生産を終了。在庫がなくなり次第、販売が終了される。
2025年3月から期間限定販売されているスイスポの特別仕様車「ZC33S Final Edition」。深みのあるボディカラー「フロンティアブルーパールメタリック」がイメージカラーだ
レギュラーモデル以外にも特別仕様車の「ZC33S Final Edition」が用意された。トランスミッションはATとMTを両方設定しており、価格は前車が232万9800円、後車が240万1300円。なお、発売は2025年3月19日で、2025年3月から2025年11月までの期間限定生産だが、なくなり次第販売は終了。一部のディーラーでは完売となっているところもあるが、まだ探せばあるかもしれない。
気になるエクステリアは、フロントグリルやアルミホイールなどをグロスブラック塗装に仕上げられている。また。「ZC33S Final Edition」専用デザインのブレーキキャリパーやエンブレム、Cピラーデカールを採用した。
一方のインテリアは、インパネやドアトリム、コンソールにヒートグラデーション加飾を施したほか、グロスシルバーのステアリングガーニッシュを用いることで、ドライバーの高揚感が高まるようなデザインになっている。パワートレインの変更点はない。
気になるのは次期型スイフトスポーツの行方。次期型は1.4Lガソリンターボ+48Vマイルドハイブリッド搭載になることが噂されており、価格についても、原油高、原材料価格の高騰、円安など様々な要素が絡むため現行型より高くなるのは避けられないだろう。おそらく10~15万円ほどアップした、230~240万円といったところではないだろうか。
絶対的な性能でいえば新型のほうが上回るだろうが、噂どおりならば、純ガソリンモデルのスイフトスポーツは現行型でしか買えないということになる。
新型スイフトスポーツの登場は、2026年というのが最新情報。現行ファイナルエディションか、新型か悩ましいところだ。
ベストカー編集部による新型スイフトスポーツの予想CG。現行型より性能は向上するだろうが、価格も上がるだろう
おススメのボケ防止のMT車:ハイゼットトラックジャンボエクストラ
こちらはハイゼットトラック全体の約20%を占めるというハイゼットトラックジャンボ。荷台のフロア長はハイゼットトラックが2030mm、ハイゼットジャンボは1990mm。ハイゼットジャンボのほうが荷台のフロア長は短いが、そのぶんシート後ろに物を置けるスペースがある。乗り心地もジャンボのほうがいい
なんだ軽トラじゃないかとおっしゃる方もいるかもしれない。侮っちゃいけない。いま、軽トラはアメリカで一大ブームになるほど人気を博しているのだ。
そもそも軽トラックはサイズが小さいし、小回りも利き、維持費も安く、農道など荒れ地も難なく走る。一般公道でもMTであればまるでバイクのような感覚で楽しく走れる。アメリカの軽トラブームを牽引しているのは、25年ルールをクリアしたアクティトラックとキャリイトラック、1997年以前の中古車だ。
アクティトラックは、エンジンは荷室の下、リアアクスルの前方に搭載されるミドシップレイアウトにより、前後重量配分は50:50(3代目)を実現。サスペンションは、前輪はほかの軽トラックと同様のストラットによる独立式だが、後輪は、2WD、4WDともにド・ディオンアクスルだ。ド・ディオンアクスルは、キャリイやハイゼットカーゴの一般的な車軸式に比べると、リーフスプリングを使っても足回りが路面に合わせて柔軟に追従する。
スバルサンバーは、スバルが独自開発したスポーツカー同様の四輪独立懸架方式にこだわって採用していた。四輪独立懸架にこだわったのは、ぬかるみのような悪路でも高い走破性と優れた乗り心地を両立させるためだ。リアの床下にエンジンを配置したリア駆動のRRレイアウトを伝統として継承したことから、「農道のポルシェ」ともてはやされた。
軽トラックは果樹園などで活発に利用され、傷つきやすい果物を積んで、デコボコの激しい未舗装の農道を走る。商品を守るために優れた乗り心地が求められ、足まわりを柔軟に伸縮させるアクティトラックが喜ばれた理由だ。ミドシップレイアウトであり、2人乗りであるゆえに「ミドシップ2シーター」でもある。これが、「農道のNSX」と俗称された理由だ。
しかし、ここでは価格も高いし、マニアでもないのでおススメできない。ボケ防止のMT車の軽トラとして、おススメしたいのはハイゼットトラックジャンボである。
ノーマルとジャンボの違い。後席後ろのスペースの存在は大きい
ハイゼットトラックジャンボは、標準ボディのエクストラに対して室内高が+90mm、室内長が+270mmとキャビンを拡大。そしてなんといっても、シート背面にスペースを確保し、ゆとりをもって座れるリクライニングシートを実現したことが大きい。助手席側の足元スペースが広く、荷物や工具箱なども置くことができるし、底がメッシュ状で中身が見えるオーバーヘッドシェルフも便利だ。
メッキフロントグリルをはじめ、LEDヘッドランプ、電動格納式ドアミラー、撥水フルファブリックシート表皮、スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)と装備も充実している。
実際に乗ったことがあるが、プッシュスタートスイッチが付いており、インパネ回りは安っぽくない。ジャンボであればリクライニングシートや背面スペースに荷物を置くこともできる、最新の軽トラはよくできていると驚いた。走りも楽しいし、最小回転半径は軽トラ最小の3.6mだから取り回しもしやすかった。安全性に関しても、ステレオカメラを採用した、スマートアシストも全車標準装備だから安心だ。
とても軽商用トラックとは思えないハイゼットトラックのコクピット。豪華ではないが大衆食堂から格が1つ上がったイメージ。クラス初のキーフリーシステム&プッシュボタンエンジンスタート、電動格納式ドアミラーも装備
価格はスタンダードが102万8500円~、人気の農道スペシャルが118万8000円~、さらにハイルーフが104万5000円~、豪華装備のエクストラが119万9000円。シート背面にスペースがあり、リクライニング機構のあるシートが特徴のジャンボスタンダードが116万500円。
そしてハイゼットトラックのなかでおススメは、最上級グレードのジャンボエクストラ。CVTが137万5000円だが、5MTは5万5000円安い132万円。ボディカラーは白やシルバーではなく、ブラックマイカやカーキなどを選びたい。車中泊仕様にするなど、カーゴスペースをどうするかは貴方次第!
おススメのボケ防止のMT車:マツダロードスター、人生最後のクルマとしてもおススメ
1010~1040kgという軽量ボディに136ps/15.5kgmを発生する1.5L、直4エンジンに6MTを組み合わせる(6ATもあり)
3車種目は、ホンダN-ONE、ジムニーおよびシエラ、GRヤリス、ヤリス1.5LのMT、シビック、フェアレディZ等々、大いに悩んだが、やはり最後はマツダロードスターのMT車を選んだ。
人馬一体と表現されるマツダロードスターの走りのよさはなかなか味わえないからだ。しかも、マツダは2030年までに全車電動化する方針だから、次期型ロードスターは純ガソリン車でなくなる可能性も高い。
現行ND型のソフトトップは、1.5Lガソリンエンジンに6速MTと6速ATが用意されている。絶対的な加速度はそれほどではないが、車重は1010~1040kgと軽く、1.5L直4エンジンのパワー(136ps/15.5kgm)も大きすぎず小さすぎず、街中やワインディングなどでエンジンを気軽に高回転まで回すことができる。
ロードスターのMTのシフトフィールは気持ちいい
価格はSが289万8500円、Sスペシャルパッケージが308万7700円、SレザーパッケージVセレクションが355万3000円、RSが367万9500円、モータースポーツベース車のNR-Aが306万4600円。
50代以上のお金持ちの方には電動ハードトップのRFがいいという人もいるだろう。しかし、人馬一体のハンドリングをより気持ちよく味わうことができ、クルマを操るフィーリングを体感できるのは、ソフトトップのMT。ボケ防止、いやそこまでいかなくてもという人にも、人生最後の一台として自信を持っておススメできる。個人的にはNR-Aでレースに出てみたい……。
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みんなのコメント
母は軽トラの半クラの調節ができなくなって、アクセル吹かしてつなぐから、
飛び出すように発進して事故して、結果として免許返納させましたよ。
MT車しかない!と頑なに思い込んでる、この記者も脳が老化しているので免許返納した方がいいよ。