この記事をまとめると
■フォルクスワーゲンの伝説にも数えられるワーゲンバスがEVのID.Buzzとして復活した
【試乗】ついに日本で走ったぞ! 現代のワーゲンバス「ID.Buzz」にワクワクが止まらない
■価格もサイズも似通っているアルファードやVクラスとは比べられる存在だ
■レトロで軽快なID.Buzzは豪華絢爛なLLサイズのミニバンたちとは一線を画する
LLサイズのEVミニバンとして蘇ったフォルクスワーゲンID.Buzz
フォルクスワーゲンのタイプ2、つまりビートルのタイプ1に続いて、いまから75年も前の1950年に登場した、ビートルをベースに開発されたトランスポーター、通称ワーゲンバスだ。そのタイプ2がミニバンの電気自動車となって現代に蘇った。車名はID.Buzz。ID.BUSではない。それにはバズるという意味が込められているという噂もあったりする。
エクステリアはもちろん、タイプ2のDNAを受け継ぐアイコニックなもので、ワーゲンバスといえば2トーンのレトロ風味あるボディカラーも用意。インテリアもボディカラーに合わせた2トーンカラーとなり、見るだけでワクワクするようVWの新型ミニバンといえるだろう。
日本仕様は右ハンドルのID.Buzz Proグレードとなり、2990mmのホイールベースを持つ6人乗り(2-2-2席)の標準車=NWBと、3240mmのホイールベースを誇るロングホイールベース版の7人乗りとなる(2-3-2席)LWBモデルをラインアップしている。VWによると、アルファードのような、押し出し感や迫力、堂々感をアピールするミニバンとは対極に位置する、独自のキャラクターのもち主だと説明されている。
駆動方式は後輪駆動のみで、電動パワーユニットは1種類。電動機は定格出力89kW、最高出力286馬力、57.1kg-m、駆動バッテリーの総電圧量はNWBが84kWh、LWBが91kWh。一充電航続距離はWLTCモードでNWBが524km、LWBが554kmとなる。
それにしても車体は大柄だ。標準ホイールベースモデルでも全長4715×全幅1985×全高1925mm。ロングホイールベース版にもなれば、全長が250mm伸びた4965mmにもなる。
そんなID.Buzzの一般ユーザー向けと思える、888万9000円の標準ホイールベースのNWBモデルに乗り込めば、そこは最新のVWの世界だ。2トーンインテリアによってレトロチックな雰囲気を醸し出しながら、小ぶりのフルデジタルメーター、12.9インチの大型タッチスクリーン式純正エンタテイメントシステム(ナビ機能は本体になし)、独立温度調整式の後席エアコン、Bピラーのパワースライドドアスイッチ、スライドドア部分の小窓のパワー開閉スイッチなどを備えるなど、先進感もある新旧モダンな室内空間が広がっている。ところどころにワーゲンバスの図柄がちりばめられている遊び心もニクい。
パッケージ面に言及すれば、こちらは2列目キャプテンシートだから、2-3列目席スルーも容易(スルー空間220mm)。身長172cmの筆者のドライビングポジション基準での2列目席膝まわり空間は最大290mm。3列目席膝まわり空間は100~245mm(2列目席膝まわり空間200mmで165mm)。特筆すべきは標準ホイールベースモデルでも、3列目席は筆者が座っても余裕の余裕であり、ヒール段差(フロアからシート座面先端までの高さ)がたっぷりあるため椅子感覚で、膝を立てることなくしっかり座れる点だろう。1-3列目席はシアターレイアウトで視界も文句なし。スマホ充電用のUSB-Cポートもある。後席エアコン吹き出し口は温度調整もできるから、後席は1年中、電動車の静かさもあって快適至極といっていい。
つまり、ID.Buzzは現代に通用する装備充実の3列シートミニバンとなったわけで、国内で買えるLLサイズのミニバンとの比較は不可欠……ということで、ID.BUZZとライバル関係になりうる国内外のミニバンを探ってみた。
まず、ライバルと目されるのはトヨタ・アルファードだろう。VWの説明では、ID.Buzzと対極にあるキャラクターながら、国産ハイエンドミニバンという位置づけであり、ハイブリッドのエグゼクティブラウンジは860万円~と、ID.Buzz NWBの888万9000円に近い。電動車という意味では、1065万円~のエグゼクティブラウンジPHEVがライバルになるかも知れない。
室内の豪華さ、2列目キャプテンシートの贅を極めた仕立て、リクライニング角度、機能、装備でアルファードが圧倒するのはもちろんで、筆者のドライビングポジション基準で頭上に260~280mm、膝まわりに最大530mmものスペースがあるから、ミニバンの特等席という意味では、アルファードが優位であることは間違いない。
3列目席はというと、頭上に150mm、膝まわりに最小110mmのスペースがある。ただし、ヒール段差が高く、より椅子感覚で座れるという意味では、ID.Buzzに優位性がある。アルファードは基本的に1/2列目席が優遇される国産プレミアムミニバンということだ。
比較すればするほどライバル不在のID.Buzz
また、ラゲッジルームに目を向けると、ID.Buzzは3列目席使用時でも奥行き500mm(LWB)、幅1220mm、高さ870mmのスクエアな空間が広がり、マルチフレックスボードによって上下2段で使える、アウトドアでも活躍しそうなユーティリティを備えている。
一方、アルファードのラゲッジルームは3列目席使用時で奥行き180~560mm、幅1310mm、高さ1180mmと、奥行き方向はあくまでキャビン優先となり、奥行きをたっぷり使うのであれば、3列目席は格納、または前スライドして使うことになる。具体的には、3列目席を格納し、2列目キャプテンシートを最後端位置にセットしたときの奥行きは1200mmに達し、3分割の床下収納(深さ250mm)も備えているから、もちろん使い勝手にぬかりはない。
ID.Buzzの走行感覚は、電気自動車だから静かなのは当然として、意外なほど「軽快」という印象だ。何しろパワーステアリングの軽すぎず重すぎないアシスト、強力なモータ―パワー、トルクによって2550~2560kgもの車重をまったく感じさせない走りが自慢なのだ。ただし、乗り心地ベストなのは1列目席。とくに3列目席は乗り心地面でやや不利になる。
一方、アルファードはハイブリッド車ながら、VIPカーとして使われる前提だけに車内は静かで乗り心地も素晴らしい。2列目席が特等席であることはもちろんで、エグゼクティブラウンジであればキャプテンシートまわり、ルーフまわりの機能装備にも大満足できること必至だろう。
が、両車を乗り比べて、いちばん大きな違いと感じるのはボディのサイズ感だ。アルファードはLLクラスといっても全長4995×全幅1850×全高1935~1945mmで、幅に関してはクラウンスポーツ並み(1840mm)なのである。ゆえに、奥さまが運転してもすぐに慣れ、運転、駐車に苦労することはない(モニターの充実もある)。
ところが、ID.Buzzは一般ユーザーに向くNWBでも全長4715×全幅1985mmと、全長はそれほど長くなく、鼻先が短いのはともかく、全幅は1985mmとワイド。狭い道、すれ違い、狭い駐車スペースではやはり緊張を伴うかも知れない。
そして、ID.Buzzの輸入車のライバルとなりうるのがメルセデス・ベンツのVクラスだ。アルファードというより、いまはなきグランエース寄りのキャラクター、道具感ある実用ミニバンであり、2024年のMCではアルファード対抗なのか、Sクラス並みの迫力あるフロントグリルをまとい、3列7人乗りを基本に、標準、ロング、エクストラロングの3種類のボディを用意。価格はもっとも安いV 220 dで962万円。ボディサイズは全長4895×全幅1930×全高1880mmと、やはり幅広だ。
パワーユニットは2リッター直4のクリーンディーゼルのみで9速ATとの組み合わせ。ワイドスクリーンコクピットの先進感はもちろん、とくにオプションのエクスクルーシブシートを備えた2列目席はまさにファーストクラスを思わせる豪華さ、機能があり、ID.Buzzとは違うアルファードのエグゼクティブラウンジに近い世界がある。ただし、3列目席は3分割で、姿勢を崩して乗るには向かない。
つまり、VクラスはID.Buzzのフルエレクトリック、アルファードのハイブリッド、PHEVとはパワーユニットが大きく異なり、その点でも実用寄りのLLクラスミニバンという位置づけになる。
2025年10月現在のID.Buzzの日本で買えるライバルミニバンは主にその2車種になるのだが、2026年にはついに日産エルグランドがフルモデルチェンジを予定している。キャラクターはアルファード寄りになるはずだが、1.5リッターターボエンジンによる第三世代のe-POWERが搭載される見込みで、アルファードはもちろん、ID.Buzzと比較される可能性もある。
と書いておきながら、じっくり考えてみると、VWタイプ2の血を引くID.Buzzは、真のライバルなき孤高の存在であるように思う。世界のLLクラスミニバンより明らかにカジュアルであり、レトロ風味があり、アウトドアに似合い、キッチンカー、コマーシャルバンなどとしても活躍できるキャラクターは、やはりワーゲンバスならではだろう。
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