ウイリアムズ代表、”ルーキー”サージェントの速さを評価も「物事をコントロールし、クリーンな走りをしなければ」

　ウイリアムズのローガン・サージェントは、時折印象的な速さを見せる一方で接触やクラッシュも多く、なかなか結果を出すことができていない。こうした状況に、ジェームス・ボウルズ代表はもっと状況をコントロールしなければならないと語った。

　2023年シーズン序盤はトリッキーな路面のコースや仮設コースでのレースが続いたことも、ルーキーにはつらい条件だっただろう。

　サージェントはサウジアラビアGPの予選でクラッシュ。オーストラリアGPでは最後のリスタートでニック・デ・フリーズ（アルファタウリ）に追突。アゼルバイジャンGPではスプリントシュートアウトのSQ1では、突破に十分なタイムを出しながらもクラッシュを喫したことで、スプリントレース欠場を強いられた。

　ホームレースであるマイアミGPでは、1周目にランス・ストロール（アストンマーチン）の右リヤホイールに接触し、ノーズ交換のために緊急ピットインしなければならなかった。



　ボウルズは、サージェントにスピードがあることを認めつつも、より安定した走りをする必要があり、より経験豊富なチームメイトのアレクサンダー・アルボンをあまり気にしないようにする必要があると述べている。

「ローガンがここにいるのは、彼が速いからだ」

「彼は速いし、結果を残せるからだ。しかし彼は物事をコントロールし、クリーンな走りをすることから始めなければならない」

「バクーの予選では2回ともQ2に進出した。それが一貫性であり、我々が求めていることだ」

「彼にはすでに、『君は十分に速い』と説明している。そして『Q2を使って、今の2倍経験を積め』と伝えている」

「それを実現していく彼の姿が見られるだろう。徐々に調子を上げていくのがわかるはずだ」

「彼にアレックスのようなペースは期待していない。それに、彼が出場したことのないレースが続くんだ」

「でも（マイアミの）レースでも、彼はがっかりしていたけれど（Q1で）アレックスとコンマ3秒差だったんだ。それだけ接近しているということだ」

　ボウルズは、マイアミGPの1周目の接触についてサージェントを責めることはせず、レースの残りをテストセッションとして使うことができたと強調した。

「アレはレーシングインシデントだった。十分なスペースはなかった。でも、どちらかが悪いことをしたわけではないんだ」

「彼はそれを悪く捉えたというのが正しい表現だろうけど、私は全然そんなことはない。彼に説明したように、50周の間クルマに乗り、フリーエアで学ぶことができるんだ」

「彼はルーキーで、まだほんの数レースしか走っていない。そして、その機会はかけがえのないものだ。そして彼はその後、それを利用した。彼のペースを見れば、そのレベルが分かるだろう」

「彼の不満は、クリーンな走りを望んでいたのにそれができなかったことだ。残りのレースはポジティブだった」