開発に3年を要した特注車
ポルシェは、前世代の『911 GT2 RS』をベースとするワンオフモデル『フラッハバウRS(Flachbau RS)』を発表した。「モビーディック」の愛称で知られるレーシングカー『935/78』へのオマージュとなる。
【画像】911 GT2 RSをベースとするワンオフの特注車【ポルシェ・フラッハバウRSを詳しく見る】 全26枚
フラッハバウRSは、特注車を専門とするポルシェのゾンダーヴンシュ部門による最新作で、チューニングおよびレースパートナーであるマンタイ社とのコラボレーションにより生み出された。
この改造プロジェクトは、たった1台の911を対象として行われたにもかかわらず、スタートから完成まで3年を要した。開発における主な課題の1つは、公道走行の規制の範囲内にとどまりつつ、935/78の「フラッハバウ(Flachbau)」と呼ばれるフラットノーズ(スラントノーズ)を取り入れることだった。
プロジェクトを担当したのはベテランデザイナーのグラント・ラーソン氏で、ポルシェに36年間勤務し、2025年末に引退している。同氏はその間、2018年の復活版935のデザインも手掛けている。
快適装備を省いて徹底的に軽量化
ベースとなる911からの主な変更点としては、スラット付きエアダクトを備えたフロントフェンダーが挙げられる。これによりホイールアーチ内の空気圧が低減されるという。アーチデザインの変更に伴い、燃料給油口とその機構も改良された。
レーシングカーへのオマージュとして、インフォテインメント・システム、スピーカー、防音材といった快適装備がすべて取り除かれている。軽量化のため、ワイヤーハーネスのケーブルも削減された。その結果、ベースとなった911 GT2 RSよりも31.6kg軽量化されている。
パワートレインは変更されておらず、ツインターボチャージャー付き3.8L水平対向6気筒エンジンから最高出力700psと最大トルク76.5kg-mを発生する。
ポルシェの製品提供およびインディビジュアライゼーション担当副社長であるアレクサンダー・ファビグ氏は、「わたし達の目標は、安全性、技術、公道走行の適法性を損なうことなく、935の象徴的な外観を再解釈することでした」と述べた。
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