フィリップアイランド、路面再舗装を検討へ？ バンピーなコースにMotoGPライダーから要望

　MotoGPオーストラリアGPの開催地としておなじみとなっているフィリップアイランド・サーキット。主催者側は路面再舗装の必要性に関して評価を行なっているようだ。

　フィリップアイランドの路面については、オーストラリアGPの初日のセーフティコミッションで議題となり、ライダー側から懸念が伝えられていた。

　予選でホルヘ・マルティン（プラマック）が2013年に記録されたコースレコードを更新する走りを見せた後も、ライダーたちの考えは変わっておらず、修正が必要だと彼らは主張している。

　オーストラリア出身のジャック・ミラー（ドゥカティ）は、路面の問題点について、バンプがあることだと指摘している。

「路面だけど、もう10年は経っているから、かなり悪くなりはじめてしまっているんだ」

　ミラーはそう語った。

「バンプだよ。レーシングラインにたくさんあるわけではないけど、少し外れると……ターン1やターン8でワイドになったライダーが危ない状況になったりするのは目にしているだろう」

「そうした点で、路面はリフレッシュが必要だ」

　そしてアレイシ・エスパルガロ（アプリリア）は、現在の路面は高速で高リスクなレイアウトのフィリップアイランドに、不必要な危険を持ち込むことになっていると厳しい指摘を行なっている。

「再舗装が必要だよ」と、エスパルガロは言う。

「ライダーみんながこのコースを好きだと思う。ここでのライディングはとてもアドレナリンが出るんだ」

「でも、それはそれとして、様々な理由からカレンダーの中でも最も危険なサーキットでもある」

「再舗装が必要なんだ。凄くバンピーだし、グリップはとても低い。バイクは10年前よりも、ものすごく速く、優れたモノになっているんだ。でも約10年も前のレコードタイムから、0.1秒を更新しただけ……これは良い一例だね」

　こうしたライダーからのフィードバックを受け、主催するオーストラリア・グランプリ・コーポレーション（AGPC）のアンドリュー・ウェスタコットCEOはサーキットオーナーと再舗装に関する話し合いにもオープンな姿勢であると話した。

「まだサーキットオーナー側とは話していないが、金曜夜のセーフティコミッションでのフィードバックは把握している」

「ここでのレースは3年ぶりだ。そして、最後に再舗装を行なったのは2012年だったと思うが、通常のサーキットの（路面の）寿命は10～12年となっている」

「レーシングライン外がバンピーだと彼らが言うのなら、信じる必要がある。彼らは世界で最も優れたライダーたちなのだ」

「我々も取り組みを行なっていくことになる。そして、ホモロゲーションの改善という面でも、どういったことになるかを考えていかねばならない。すぐには正式なフィードバックは得られないだろうが、詳細を入手してレビューを行ない、色々なことに優先順位をつけていく必要があるだろう」

「我々が考えなければならないのは、安全性に大きな影響を与えるモノがあるかどうかだ。全てはリストアップされ、そしてドルナと直接やり取りしていくことになるだろう」

　なお今年もオーストラリアGPでは野生動物がコースに現れる、ある意味で馴染みある光景が見られた。ただこれも安全面での問題であることは確かであり、改善が要望されている。

　ウェスタコットCEOも野生動物に関する問題への対処は重要だと考えていると話した。

「動物はどこにでも出てくる可能性があるが、ライダーの安全が最優先だ」

「スピードの出ている状況で野生動物と衝突する可能性があるとなれば、真剣に考える必要がある」

「解決策が何かはわからない。しかしとても重要なのは明らかだ。二輪でも四輪でも、野生動物がトラックを横切ることはあるべきではない」

「サーキット側としても賢明に対処することが必要な事例だ」

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路面よりも野生動物の侵入じゃないのか？