牧歌的なモチーフで遊んだディオール──2025年春のレザーシューズ＆ブーツ

クロッグから着想を得たボリューム感のあるブーツやシューズが揃う今季のディオール。洗練されたフォルムのローファーなども登場し、ドレスからカジュアルまで幅広くカバーする。

ボリュームのあるシルエットと牧歌的なモチーフに注目

今季は最も伝統的なワーキングシューズのひとつである「クロッグ」からインスピレーションを得たディオールのシューズコレクション。サンダルとしての出自を持つクロッグのボリュームあるシルエットを、ダービーシューズやブーツといった昔ながらのアイテムに盛り込んだ。また、陶芸家のヒルトン・ネルとコラボレーションしたディテールにも注目したい。鳥や花といった牧歌的なモチーフで、モードな遊び心が表現されたスペシャルな仕様を堪能。

「DIOR CAPE TOWN」DERBY BOOTSつま先にボリュームを持たせ、存在感たっぷりに仕立てたダービーブーツ。ブラウンのスムースカーフスキンには、ルテニウムコーティングを施した真鍮製スタッズを手作業であしらい高級感を加味しつつ、クラフツマンシップを表現した。モチーフは、今季コラボレーションした陶芸家ヒルトン・ネルのアイコニックな動植物で、遊び心もアピールできる。

「DIOR CAPE TOWN」DERBY SHOES前述した「ディオール & ヒルトン・ネル」のカプセルコレクションからの一足。ボリューム感のあるブラックカーフスキンのアッパーに、真鍮製スタッズで鳥や花々があしらわれている。ミッドソールは光沢のあるビーチウッド、アウトソールはラバーで、チャンキーなイメージで表現した。

「DIOR CAPE TOWN」DERBY SHOESシンプルながらも迫力あるシルエットで、ほどよく主張を効かせたダービーシューズ。ミッドソールとアッパーは、コレクションのテーマを表現したスタッズで留めており、ラギッドなイメージを醸し出す。チノショーツなどとも好相性の一足だ。

「DIOR TIMELESS FLEX 」LOAFERタイムレスな魅力を放つ、シンプルでエレガントなローファー。アッパーにはブラックのスムースカーフを使用し、甲部分にはエンボス加工で「CD アイコン」のシグネチャーロゴをあしらった。極細の糸を用い繊細に仕上げたU字ステッチからは、職人技が伺える。あえてカジュアルに履きこなすのも面白い。

クリスチャン ディオール TEL:0120-02-1947写真・高橋絵里奈　文・オオサワ系、森下隆太　スタイリング・安倍拓志　編集・岩田桂視（GQ）