【MotoGP】クアルタラロ、3年ぶり勝利目前でトラブルリタイアの悲劇「走りは希望になるけど、起きた事は最悪だ」

　ヤマハのファビオ・クアルタラロはMotoGPイギリスGPで勝利を目前にしながら、マシントラブルによってそれを取り逃がした。あまりにも悔しい出来事を彼はシンプルに「最悪」と語っている。

　クアルタラロは赤旗によって仕切り直しとなったイギリスGPをポールポジションからスタートすると、ライバル達を序盤から引き離して独走した。

　ドゥカティ勢が今回は精彩を欠いている中でクアルタラロに追いつけるライダーはおらず、レース中盤には5秒という大量リードを築くにいたり、約3年ぶりの勝利は確実と思われた。

　しかしレース折り返しも過ぎた12周目、クアルタラロをまさかの事態が襲った。リヤのライドハイトデバイスに問題が発生してスローダウンしなくてはならなかったのだ。

　勝利を目前にしながらもそれを失ったクアルタラロは、マシンを止めたあとはうずくまりながら路面に腕を叩きつけるなど、その溢れんばかりの悔しさを叩きつけた。

　レース後、メディア取材に応じた際もクアルタラロの悔しさと悲しみは癒えていなかった。彼はインタビュー中も顔を腕で覆い、涙を流していた。

「今日の走りは希望を与えてくれるけど、起きたことは最悪だ」

　クアルタラロはそう語った。

「こういう瞬間は勝てないんだと分かっていても、これまでしてきた全ての取り組みや準備に費やしてきた時間を思い出すんだ。ほんの小さな出来事によって、全てが台無しにされてしまうなんて、信じられないよ」

「こんなにも全てがコントロール下にあると感じられたのは久しぶりだったから、残念だ。2周した時点で2秒もリードを築いていたんだ」

　今回のレースではフロントタイヤにソフトを選んだアドバンテージを活かす場面が多く見られたが、クアルタラロもソフトを選ぶしか無いと考えていたという。

「ミディアムタイヤは僕らにとっての選択肢じゃないと分かっていたんだ。良い結果を持ち帰ろうとするには、ブレーキをめちゃくちゃハードにかける必要があるというのも分かっていた」

「こんなにアグレッシブに乗れて、リードも築くことができて嬉しいよ。何年もそんなことはできていなかった。少しずつ、パズルのピースが噛み合ってきているんだ」

Comments

[shi********]

ファビオ、頑張れ次こそ優勝だ❗️

[モグキッチ]

バイクの速さの証明と自信にはなったはず。
必ずその時は近いうちに来る。
頑張れファビオ！