アストンマーチンのフェルナンド・アロンソは、技術的なトラブルによってF1カナダGPのFP1が実質中止になったことについて、集まってくれたファンに申し訳ないと語った。
カナダGPのFP1は、開始から3分のところでピエール・ガスリー(アルピーヌ)がトラブルによりマシンストップ。その後赤旗が掲示された。
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しかしガスリーのマシンが撤去された後も、セッションは再開されず。その原因は、トラック上のすべての行動を正確に監視するためにサーキットに設置されているCCTV(閉回路テレビ)カメラの同期に問題が生じたからだ。
安全上の理由からトラブルが解消できるまでは走行ができないため、セッション中断は長引いた。結局、現地主催者の懸命な努力にもかかわらず、FP1は赤旗のまま終了となってしまった。
アロンソはサーキットに集まったファンのためにも、この問題はF1にとって恥ずべきことだと語った。
「ファンは早くからサーキットに来てくれていた。でも僕たちはFP1で走ることができなかったんだ」
「時に、僕たちはスポーツとして墓穴を掘ってしまうことがある。こういうことはちょっと恥ずかしいことだ」
「FP1ではサーキットのカメラが動かなかったので時間がなかったし、このスポーツにはプランBがなかった」
FP1で失われた走行時間を補うため、FP2は30分前倒しでスタート。セッションが計90分間に延長された。
このFP2でトップとなったルイス・ハミルトン(メルセデス)は、FP2を延長したのはF1にとって良いことだとしながらも、直前になって走行計画を変更しなければならなかったため、チームが追加された30分を有効に活用するのは難しかったと考えている。
「最初のセッションがなくなったことで、少し奇妙な1日になった」
「CCTVカメラに何が起こったのかわからないけど、会場にいるファンの皆さんには本当に申し訳ないと思っている。昨日からすでに多くの観客が集まっているし、街は活気に満ちている」
「だから走行できて良かったし、1時間半のセッションができてよかった。でもこの長さのセッションはしばらくなかったから、時間が効率よく使われていなかったように感じる」
今回のトラブルがめったに起きない類の問題だったのは間違いないだろうが、ファンを悲しませる事態が再発しないよう対策がなされることを期待するばかりだ。
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