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質感激高!! この豊富さが日本車の真骨頂 AT限定免許で乗れる「楽しい」2ペダル車たち

掲載 更新 19
質感激高!! この豊富さが日本車の真骨頂 AT限定免許で乗れる「楽しい」2ペダル車たち

 マニュアルトランスミッションはもはや絶滅危惧種と言われて久しい。実際に日本車の新車販売のほとんどがATまたはCVTの2ペダルモデルとなっている。

 ハイブリッド、コンパクトカーを中心にCVTが主流となり、ATについては多段化が進んでいる。

圧倒的王者ホンダN-BOX ライバルを蹴散らし続ける絶対優位点とは

 かつてATはMTよりも燃費が悪いと言うのが常識だったが、それも今は昔。日本の自動変速機は昔から世界をリードしていたが、現在は独自性が盛り込まれていてその進化は目覚ましいものがある。

 日本にはいろいろなタイプの2ペダルカーがあるなか、いったいどれが運転して楽しく、出来がすばらしいのか?

文/永田恵一、写真/HONDA、SUBARU、TOYOTA、SUZUKI、LEXUS、NISSAN、MITSUBISHI

【画像ギャラリー】日本の2ペダルカーの雄の終焉が迫る!! 現行WRX S4の受注終了のXデーは2021年1月24日

軽自動車のCVT

N-WGNは現行軽自動車では、走りの質感が高いことで定評がある。低速域からトルクが出るエンジンとCVTのマッチングが絶妙

 三菱タウンボックス、マツダスクラムワゴン、スズキエブリイワゴン、ダイハツアトレーワゴンといった商用バンベースの乗用ワゴン以外でATを搭載するのは現行モデルではスズキジムニーだけ。

 このことからもわかるとおり、今や軽自動車はCVT真っ盛りだ。

 結論から言えば、どのメーカーのCVTも大きく進化してそのポテンシャルに大差はない。かつてのCVTの滑るようなフィーリングもなく、ドライバビリティに優れている。

 強いて優劣をつけるとすれば、S660を除くホンダの軽自動車に搭載されているCVTがいい。ホンダの軽自動車用NA、ターボエンジンとも下からトルクが出ていることもあり、CVTとのマッチングが非常にいい。

 なぜS660は除外か? それは、スポーツタイプゆえでもあるが、CVTのフィーリングがかったるい感じで、エンジンとのマッチングがイマイチな点が残念。

同じホンダのCVTを搭載するS660だが、スポーティなキャラクターゆえに出来のいいCVTでもかったるく感じてしまう

登録車のCVT

 新車で購入できるのがあとわずかとなった(2021年1月24日受注終了予定)スバルWRX S4のスポーツリニアトロニックは、ダイレクトでエンジンも余裕があって魅力的だ。

 変速ショックのない滑らかな加速が特徴であるいっぽう、MTをドライブしているような感覚になる8速クロスレシオのステップ変速制御によるダイレクト感あふれるシフトフィール、加速感は最高。

スバルはATではなくCVTを積極的採用するが、WRX S4のスポーツリニアトロニックはMTいらずのダイレクト感が魅力

 もともとエンジンスペックに余裕はあるが、2Lターボ以上の排気量を持つクルマのように感じるのも、CVTとのマッチングがいいからだろう。

 もう1種類CVTを選ぶとすれば、トヨタのダイレクトシフトCVTだろう。日本ではレクサスUX、RAV4、ヤリス(1.5L)、ハリアーの順に採用されてきた。

 ダイレクトシフトCVTはカンタンに言えば、発進用の1速ギアを備えたCVTで、スタートギアの効果は抜群で、ダッシュがいい。また、変速幅が広いのがメリットとなっている。

 低速からトルクを発生するダイナミックフォースエンジンとのマッチングもいい。

ダイナミックシフトCVTはRAV4でそのマッチングのよさが一般ユーザーにも浸透。オン/オフで楽しい走りを実現している

7速未満のAT

 スポーツできるATとして一押しなのは、日本の宝、スズキスイフトスポーツの6ATだ。

 この6ATは、気持ちのいい加速をもたらしてくれる絶妙なギア比以外は特に目を引くような技術は投入されていないが、中低速トルクの太い1.4Lターボエンジンとのマッチングもバッチリ。

 筆者はスポーツカーについてはMT派であるが、スイフトスポーツについては6MTのメリットをあまり感じていない。それは、6AT仕様のフィーリングがいいからに他ならない。

スイフトスポーツは6ATで6MTと遜色のないスポーツドライビングが堪能できる数少ない1台。スイスポがバンに向けと言われるゆえんでもある

7速以上の多段AT

超クロスした10速ATは、高回転をキープする走りができるいっぽうで、100km/h走行時に2000rpmいかないジェントルさも魅力

 6ATはもはや多段ATの分類から外れ、多段化といえば7速以上というのが常識となっている。そして今やATの世界的なトレンドは多段化であり、日本車にも7速以上の魅力的なATが存在している。

 そのトップに君臨するのは、レクサスLC500に搭載されるダイレクトシフト10ATだろう。乗用車として世界初の10速ATだ。

 10速も必要かと思うが、クロスレシオにより高回転がキープできるし、何よりも変速スピードが速い!! 特にシフトダウンが気持ちいい。

 DCTがいらないと思えるほどのレスポンスのよさが魅力だ。ただ、高価なクルマのため、誰もが経験できるものではないのが玉にキズ。

IS Fの8速ATではLCのエレガントなキャラクターにふさわしい走りが実現できないということで10ATを新開発。珠玉のミッションだ

 続いては日産スカイライン400Rの7速AT。

 405ps/48.4kgmをマークする3L、V6ツインターボのパワー、トルク感に騙されている感じはあるが、非常に魅力的なATに仕上げられている。ゆったり走るもよし、スポーツドライビングするもよし。

400Rは市販車としては珍しい奇数段数である7ATを採用。3L、V6ツインターボの大パワー、大トルクを効率よく伝達

 最後は8AT。

 アルファード/ヴェルファイアに搭載される3.5Lエンジンは、デビュー時は6ATが組み合わされていたが、2018年のマイチェンでアイシンAW製の新開発8ATに変更された。

 多段化により上品なフィーリングに磨きがかけられたと同時に、燃費性能が大きく向上している点も見逃せない。

キング・オブ・ミニバンのアルファードにピッタリなのが3.5L、V6+8AT。動力性能、静粛性、質感ともすこぶる高い

 なお、8速ATのミニバンというと三菱の人気ミニバンであるデリカD:5のマイチェン後モデルも同様だ。

 こちらは2.3L、直4ディーゼルエンジンとの組み合わせになるが、8ATのスムーズな変速フィールが武骨でハードな走りのイメージのデリカD:5の走りに上質感を付加している。

デリカD:5は2019年のビッグマイチェンでエンジン変更に合わせて6ATから8ATに変更。この効果は絶大で、走りの質感が大幅アップ!!

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みんなのコメント

19件
  • 昔からギアを多くすれば燃費も静粛性も両立出来るのにって思ってたけどレクサスの10速AT出た時にやっと出たって思った
    もちろん小型のパワーじゃギクシャクしちゃうから大パワーの車種に限られるけど一度は味わうべき10速AT
    記事にもあるように燃費はMTって時代もあったけどいろんな面でATの方が優れてるし便利なのは分かるけど操る楽しさだけで考えればMTなんだよね
    その操る楽しさを求める人が少ないのが寂しい
  • 首都高の個人タクシー(主にクラウン)が
    速いよ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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