■S660とコペン 2台の販売状況とは
日本の新車販売の4割近くを占めるカテゴリとして軽自動車がありますが、軽自動車にもさまざまなボディタイプが存在します。
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なかでも、軽オープンカーは、少ないコストでオープンカーという趣味性の高いクルマを維持できることから、セカンドカーとしても重宝するクルマです。
2019年11月現在、現行モデルの軽オープンカーはホンダ「S660」とダイハツ「コペン」がありますが、両車のうち、販売台数が多いのはどちらでしょうか。
2人乗りのオープンカー自体は、軽自動車以外に普通車(登録車)でも存在はするものの、絶対的な車種数は少なく、さらに比較的手の届きやすい価格帯の車種で絞り込むと、選択できるクルマはより限られてきます。
とくに、今回比較するS660とコペンより車格が上となる国産オープンカーは、2019年11月時点の現行モデルとしてはマツダ「ロードスター」しか存在せず、ほかは輸入車のなかから選択するしかない状況です。
こうしたことから、オープンカーが少ないなかで、軽オープンカーというカテゴリを存続させ続けている2台がS660とコペンであるといえます。
そして、S660が2015年3月に発売されたのに対し、コペンが2014年6月にフルモデルチェンジを受け現行の2代目モデルが登場したことから、ともに発売から5年前後が経過した車種となります。
通常、オープンカーなどに代表される趣味性の高いクルマは、発売直後に販売台数のピークを迎え、その後は販売が落ち着く傾向があるといわれています。はたして、現時点での両車の販売台数はどのようになっているのでしょうか。
全国軽自動車協会連合会が発表するデータによると、直近1年間(2018年11月から2019年10月まで)の販売台数は、S660が3104台となったのに対し、コペンは3928台を記録しました(コペンの台数は2019年10月発売のトヨタOEM版も含む)。
両車は、エンジンの搭載位置が異なるなど、重要な違いが少なからず存在します。そのため販売面で競合しているとはいいきれないものの、近い価格帯における軽オープンカーとして、ともに年間3000台以上を販売しています。
2018年と2017年の両車の販売台数を見ても、ともに年間3000台から4000台程度の販売規模となっていることから、直近3年間においては大きな販売の落ち込みはないといえるでしょう。
※ ※ ※
前述したとおり、両車は軽自動車規格のオープンカーという点では共通しているものの、その他の特徴を見ると大きく違う点も少なくありません。
S660がエンジンをリアミッドシップに搭載しているのに対し、コペンはFFとなっていることはその代表として挙げられますが、また屋根の機構についても、S660が手動のロールトップを採用しているのに対し、コペンは電動ハードトップ仕様となっています。
また、荷室(ボンネット内のユーティリティボックス)容量が極めて少なく、かつロールトップ収納時には荷室が使用できなくなるS660に対し、コペンはルーフクローズ時には旅行かばんなどが入る荷室容量があり、ルーフオープン時でもハンドバッグ程度なら収納可能です。
一方、車重はS660の830kgに対し、コペンは850kg(共にMT仕様の数値)と、S660の方が若干軽量です。
車両価格(消費税込)は、S660が201万7400円から290万2900円で、コペンは188万6500円から243万5000円の設定となっています。
■新たな仕様が続々追加! 2台にはどんなモデルが設定されてきた?
2台は、販売開始されてからこれまでの間にも、新たな仕様の追加がおこなわれ、商品力の維持が図られてきました。
S660は、特別仕様車として2017年5月に「Bruno Leather Edition(ブルーノ レザー エディション)」、同年10月に「#komorebi edition(コモレビ エディション)」、2018年12月には「Trad Leather Edition(トラッドレザーエディション)」が設定されたほか、同年5月には追加モデルとして専用のカスタマイズパーツを装着した「Modulo X」が追加されました。
S660 Modulo Xは、ホンダの純正アクセサリーブランドであるModuloが手掛けるコンプリートモデルで、専用開発のサスペンションや空力特性を活かしたパーツが装着されることで、上質でしなやかな走りを実現していると、ホンダは説明します。
一方、コペンはグレード追加のほかに、ドレスフォーメーション(DRESS-FORMATION)を活かしたバリエーション展開がおこなわれていることが特徴です。
ドレスフォーメーションとは、意匠の異なる外板パネルを交換できる構造とすることで、購入後でもデザイン変更が容易に可能となるコペン独自のシステムです。
現行型コペンは、2014年6月にまず「ローブ」がデビューし、その後同年11月に「エクスプレイ」、2015年6月に「セロ」などの各タイプが発売されていますが、ローブとセロはドレスフォーメーションでデザインを交互に変更が可能です。
エクスプレイ用のドレスパーツも販売が開始されるなど、購入後も楽しめるデザインの多彩さがユニークといえるでしょう。
また、足回りなどに手が加えられた「ローブ S」、「エクスプレイ S」、「セロ S」の設定も加えられているほか、2018年12月にはクーペモデル「コペンクーペ」の200台限定販売を発表、さらに2019年10月にはTOYOTA GAZOO Racingの知見を活かした「コペン GR SPORT」が、4番目のグレードとして追加設定されました。
GR SPORTはボディ剛性の強化や足回り、電動パワーステアリングのチューニングなどがおこなわれ、専用の外観デザインが採用されるなど、特別な1台となっています。なお、GR SPORTはOEM車としてトヨタでも販売されます。
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S660とコペンは、その趣味性の高さから販売台数ではそれほど多くはないものの、バリエーションの多さは軽自動車市場で主力となっているモデルにも劣らないほど多彩で、ユーザーを常に楽しませ続けています。
発売から約5年が経ちましたが、コペンには新たにGR SPORTが設定されるなど話題は絶えず、今後の新たなモデルの登場にも期待させられる状況です。
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