もくじ
ー 黒く塗り替えられたDタイプの1号車
ー 分解され20年間放置されたEタイプ
「新車」のジャガーDタイプ 「ル・マン」スペックで25台を再生産
黒く塗り替えられたDタイプの1号車
ジャガーの製造ラインを最初に出たDタイプの1号車が、9月にロンドンのハンプトン・コート宮殿で開催されるコンコース・オブ・エレガンスに出展される。このイベントでは、ほかにも約50台のジャガーが生み出した名車が並ぶ予定だ。
マッチング・ナンバーの車台番号XKD509を持つこの車両は、最もオリジナルの状態を維持するDタイプの1台と考えられている。
この黒いボディは1970年代に塗り替えられたもので、その下にはレースで何度も優勝や入賞した時にまとっていたマットダークブルーのレーシングカラーがあったはずだ。
分解され20年間放置されたEタイプ
このDタイプと共に展示される15番目に製造されたジャガーEタイプ・フィクスト・ヘッド・クーペにも語るべき物語がある。
このクルマは、1961年のスコティッシュ・モーターショーに6台が出展されたジャガーEタイプの1台だ。
後に個人所有のクルマとなり、レストアするために分解された。しかし、それから20年もの間、2013年に買い取られるまで、バラバラにされた状態のまま放置されていたという。
それからクラシック・モーター・カーズ社が3000時間もの日数をかけ、膨大な数の純正部品を使ってレストアを完成させた。パール・グレーのペイントも当時と同じオリジナルのカラーだ。1961年製Eタイプでこの色に塗られた個体は1台しかなかったという。
この2台を含む約50台のジャガーの中から選ばれた車両に、第5回ジャガー・トロフィーが授与されることになっている。
コンコース・オブ・エレガンスは、9月6~8日にハンプトン・コート宮殿で開催される。興味を抱かれた方は是非、足を運んでいただきたい。「クラシック&スポーツカー」の読者は割引入場券を購入でき、専用駐車場も利用可能だ。とはいえ、ご予約はお早めに。
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