21日産自動車の中東部門は3月31日、フルサイズSUV「パトロール」の高性能版となる新型「パトロールNISMO(ニスモ)」を公開した。
かつて「サファリ」として国内でも販売されていたパトロールは、中東を中心に今も高い人気を誇る。今回ドバイでワールドプレミアされたのは、モアパワーを求める顧客に向けてニスモがチューンしたパトロールNISMOのフェイスリフトバージョンだ。
エクステリアは、進化型のエアロダイナミクスと改良型サスペンション搭載のためにリファインされ、高速域でのゼロリフトを達成。フロントフェイスは三次元ハニカムメッシュのVモーショングリルでさらにアグレッシブさを増し、ワイド感を強調するシンメトリカルなリアエンドにはF1にインスパイアされたデザインのリアフォグランプがビルトインされている。ボディ外周を囲むレッドのラインやツートーン仕上げの22インチアロイホイールも、ニスモ版ならではの装備だ。
インテリアは、フラッグシップSUVらしいラグジュアリー感とニスモのスポーツマインドが融合した仕立て。アルカンターラの座面にレザーのサイドサポートを組み合わせたシートは、ドライバーと車両の一体感を高めるデザインとされ、サイド部分には手の込んだキルティング加工も施されている。レザーとカーボンファイバーのコンビとなるステアリングホイールも、レースムードを一層盛り上げるアイテムだ。また、フレームの改良による静粛性の向上やエアコンの能力強化などにより、室内の快適性も高まっている。
「GT-R」のエンジンを作製する「匠」チームによりチューンされた5.6L V8は、最高出力428hp、最大トルク560Nmを発生。ボディ剛性を高めたことで高速域でのハンドリングも改善したという。そのほか、歩行者保護機能付き「インテリジェント・エマージェンシー・ブレーキ」など最新の運転支援機能も、フェイスリフトを機に追加されている。
ニスモを冠するにふさわしい走行性能を持って登場した改良版パトロールNISMO。その中東地域でのスタート価格は、税込105,000ドル(約1160万円)とアナウンスされている。
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みんなのコメント
ディーラーに置いとけば売れるかもしれないだろうに