■内外装に「“和”テイスト」がちりばめられた“斬新”スポーツクーペ
2003年のスイス「ジュネーブ国際モーターショー」で発表されたスバル「B11S(ビー イレブン エス)」は、同社のデザインとブランド戦略を大きく転換するきっかけとなったコンセプトカーでした。
【画像】超カッコいい! これがスバルの「“4人乗り”4ドアクーペ」です! 画像で見る(30枚以上)
いったいどのようなクルマだったのでしょうか。
B11Sは、独自の水平対向エンジンを核とする「シンメトリカルAWD(4WD)」による優れた走行性能と、洗練されたデザインと充分な居住空間を確保するパッケージングを両立した4ドア・4人乗りクーペの「グランツーリスモ」(GTカー)です。
GTカーとは、スポーツ性能とロングツーリングの快適さを兼ね備えたクルマを指します。
B11Sは、発表の2年前に就任した当時の竹中 恭二社長の陣頭指揮によりおこなわれていたスバルのデザイン改革において、同社初のデザイン部門出身の執行役員、杉本 清 スバル商品企画本部 副本部長 兼 デザイン部長(当時)のもとで製作された初の成果だったといいます。
ボディサイズは全長4785mm×全幅1935mm×全高1370mm、ホイールベース2800mm。
流麗なクーペスタイルながら、大人4人がゆったりと過ごせる室内空間を確保するなど、GTカーらしい快適性や実用性にも配慮がなされています。
エクステリアは流麗な曲線を基調とし、なかでも「スプレッドウィングスグリル」と名付けられた逆三角形のフロントグリルは、スバルの航空機製造のルーツを表現したもので、同時に大胆で未来的な印象を与えます。
またボンネットリブにはジェットエンジンの吸気口をモチーフとした造形が与えられています。
この造形は、のちの多くの市販モデルにも採用されました。
さらに左右両開きの観音開きドアやスモークガラス製のグラスルーフなど、機能と造形美を両立した装備構成が特徴です。
観音開きドアは、後部座席へのアクセス性を高めるだけでなく、車内空間を広く見せる効果もありました。
グラスルーフには日本の伝統的な傘をイメージしたスモークガラスが用いられ、柔らかい自然光が室内を満たす構成としています。
インテリアは「スバルブルー」で統一され、アルカンターラやレザーなどを用いた素材の質感が特徴的です。
スバルの象徴であるブルーを中心とした配色と、日本古来の室内装飾を思わせる意匠が融合されています。
また後席は可倒式で、荷室の拡大などのシートアレンジも可能としていました。
パワートレインには、3リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力400PS・最大トルク550N・mを発揮。5速ATとシンメトリカルAWDを組み合わせます。
AWDの前後トルク配分は前輪35%/後輪65%を基本に、VTD(可変トルク配分)方式を用いて路面状況に応じた最適な配分を自動制御します。
残念ながらB11Sの市販化は実現しませんでしたが、のちの2ドアクーペ「BRZ」やスポーツワゴン「レヴォーグ」などに続く現在のスバルデザインにつながる重要なデザインスタディだったと考えられます。
2025年秋に開催予定の「ジャパンモビリティショー2025」でも、B11Sのように次世代のスバルデザインを示唆する斬新なコンセプトモデルが現れることに期待したいところです。(佐藤 亨)
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