お手頃になってきた2代目 エンジンは多彩
ハイエンドな4シーター・グランドツアラーをお考えなら、ポルシェ・パナメーラは候補の上位に加えるべきだろう。他を圧倒する動的能力と、印象的なスタイリングやインテリアが融合した、類を見ない完成度にある。
【画像】類を見ない4シーター・グランドツアラー パナメーラ 2代目と3代目を写真で比較 全114枚
2009年にリリースされた初代パナメーラは、今では極めてお買い得な1択になっている。だが乗り心地はブランドらしくなく、テールゲートの形状が扱いやすさに少々影を落す。もし予算がお有りなら、2016年登場の2代目、971型を考えたい。
シュツットガルトが生んだ正真正銘のポルシェが、英国では3万ポンド(約612万円)程から探せる。エンジンは多彩。329psの3.0L V6ターボに2.9L V6ツインターボ、4.0L V8ツインターボの他、680psのプラグイン・ハイブリッドまで用意されていた。
ただし、そのターボS E-ハイブリッドは0-100km/h加速を3.5秒でこなすものの、少々ボディは重め。電気で最長49km走れるが、まだ5万ポンド(約1020万円)以上とお高い。4.0L V8ツインターボ・ディーゼルも、欧州では2年ほど提供されている。
広い乗員空間 ワゴンのスポーツツーリスモも
パナメーラのインテリアは、グレードを問わずスポーティでラグジュアリー。本物の金属が要所を飾り、肌触りの良い素材で仕立てられている。タッチモニターは12.3インチと充分以上の大きさ。センターコンソールのタッチセンサーは、少々扱いにくいが。
大きなボディが故に乗員空間は広く、低くスリークなルーフラインにも関わらず、高身長の大人でも前後の席で快適に過ごせる。実用性を重視するなら、ステーションワゴンのスポーツツーリスモがオススメだろう。プロポーションも美しい。
2代目パナメーラは、2021年にフェイスリフト。ボディがリフレッシュされ、パワーアップが図られている。特にターボSでは、630psへ増強。機敏な操縦性と、圧倒的な動力性能、グランドツアラーに相応しい乗り心地のすべてが手に入る。
このクラスで、中心的な存在にあった2代目パナメーラ。中古車価格を知るほど、強い魅力を感じるのは筆者だけではないだろう。
新車時代のAUTOCARの評価は?
卓越した能力の幅広さが、パナメーラに関するすべての懸念を払拭する。現代のグランドツアラーとして、完成度は驚くほど。速さと操縦性、運転のしやすさ、快適性に実用性。その多能ぶりは、圧巻といっていい。(2017年2月1日)
オーナーの意見を聞いてみる
アンドリュー・パーマー氏
「BMW M5やアウディRS6なども候補でしたが、自分はパナメーラを4台乗り継いでいます。今は、2023年式のターボS Eハイブリッド。これまで出会ったクルマの中でも、際立ってオールラウンダー。落ち着いた特徴が魅力ですね」
「運転姿勢は素晴らしく、PDKは素早く滑らか。ベントレーと共有する技術も、しっかり感じ取れます。太いタイヤのノイズは大きく、エアコンは操作しにくいですが。ガラスルーフの振動やフロント・サスペンションの異音には、注意した方が良いでしょう」
購入時に気をつけたいポイント
トランスミッション
変速時のもたつきやショックは、PDKでは無縁ではない。内部センサーや制御モジュール、クラッチなど原因は様々。長めの試乗で、調子を確かめたい。
サスペンション
エアサスの場合は、エア漏れやコンプレッサーの不調に注意したい。車高センサーや制御モジュールの不調も起き得る。修理は安価にはできない。
パワートレイン
エキスパンションタンクやウォーターポンプの状態は要チェック。オーバーヒートを招くことになる。ハイブリッドでは、駆動用バッテリーの経年劣化に注意したい。電気だけでの走行可能距離で、ある程度確認できる。
ボディ
展開式リアスポイラーの動作を確かめたい。アクチュエータの故障で、動かなくなる。
電気系統
インフォテインメント・システムのフリーズ、オーディオの不調などは珍しくない。定期的にソフトウエアをアップデートすることで、多くのトラブルは防げる。
知っておくべきこと
英国では正規ディーラーに持ち込み、指定の点検を受けて合格すれば、認定保証に入れる。10万kmか6年時点の点検費用は、2500ポンド(約51万円)前後。ポルシェ・センターでのメンテナンス費用は、全面的に高額。認定中古車もお高い。
英国ではいくら払うべき?
3万ポンド(約612万円)~5万4999ポンド(約1121万円)
走行距離が長めの2代目パナメーラを、英国では探せる価格帯。エンジンはV6が中心だが、V8も価格帯の上の方に含まれる。整備記録が一式残る例を探したい。
5万5000ポンド(約1122万円)~6万9999ポンド(約1427万円)
走行距離はまちまち。フェイスリフト後の後期型や、スポーツツーリスモも含まれる。
7万ポンド(約1428万円)以上
後期のターボS EハイブリッドやGTSを英国で探すなら、この価格帯から。ここまで奮発するなら、正規ディーラーの認定中古車を狙いたい。
英国で掘り出し物を発見
ポルシェ・パナメーラ 4Sディーゼル(英国仕様) 登録:2017年 走行距離:6万1100km 価格:4万3480ポンド(約887万円)
珍しいディーゼルエンジンのパナメーラ。アダプティブ・エアサスにボーズ社製サウンドシステムなど、装備は充実。トルクフルで爽快な走りと、優れた燃費を両立している。
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