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マツダが「走るほどCO2が減る」クルマを本気で開発!? S耐で「CO2回収技術」の実証スタート! 未来のクルマ社会が変わるかも?

掲載 更新 36
マツダが「走るほどCO2が減る」クルマを本気で開発!? S耐で「CO2回収技術」の実証スタート! 未来のクルマ社会が変わるかも?

■なぜ「エンジン」と「CO2回収」なのか? マツダのカーボンニュートラル戦略 とは

 マツダは「走る歓び」を追求し続けると同時に、カーボンニュートラル(CN)社会の実現に向けた「マルチソリューション戦略」を推進しています。

【画像】これが凄い技術を搭載したマツダの「最新マシン」です。

 その新たな一手として、なんと走行しながらCO2を回収する技術 の実証実験を、スーパー耐久2025年シーズンの最終戦富士で開始しました。

 内燃機関の未来を切り開く挑戦とは、どのようなものなのでしょうか。

 マツダは「JAPAN MOBILITY SHOW 2025」において、「走る歓びは、地球を笑顔にする」というテーマを掲げました。この壮大なテーマを実現するため、マツダは2017年から「マルチソリューション戦略」を貫いています。

 これは、EV(電気自動車)が最適なソリューションとなる地域がある一方で、発電の多くを化石燃料に頼る地域や、インフラ整備がこれからという地域も世界には多く存在するという現実に即した考え方です。

 この戦略について、マツダの取締役専務執行役員 兼 CSOの小島岳二氏は次のように語ります。

「(2050年CN実現に向け)世界各国の電力構成、それから規制、インフラの状況、そしてお客様のニーズ、これらに応じた電動化技術、それから内燃機関の技術、カーボンニュートラル燃料、これらを柔軟に組み合わせて適材適所で最適なソリューションを提供していきます」

 つまり、BEVやPHEVといった電動化技術だけでなく、既存の内燃機関(エンジン)の革新と、CN燃料(次世代バイオディーゼル「HVO」やバイオエタノール「E20」など)の活用も重要な柱となります。

 そして今回、その内燃機関のさらなる進化形として、「CO2回収技術」という新たな挑戦が加わりました。

 小島氏は「走れば走るほど、大気中のCO2を減らすことができる、そんなモビリティの進化、その可能性をですね、挑戦していきたい」と語ります。

 この構想が実現すれば、「走れば走るほど地球が綺麗になる。カーボンニュートラルを超えてカーボンネガティブになっていきます」という、まさに常識を覆すクルマが誕生するかもしれません。

 この未来の技術を鍛える場として選ばれたのが過酷な「スーパー耐久(S耐)」の現場です。

 マツダはこれまでもS耐でHVOやE20といったCN燃料の実証を続けてきましたが、2025年からはついに「カーボンネガティブ」を目指すステップに進みます。

 この取り組みの狙いについて、ファクトリーモータースポーツ推進部の上杉康範氏は次のように説明します。

「我々の志は、単なるニュートラルを超えた『カーボンネガティブな自動車社会の実現』です。

 そのためには、まず『CN燃料に適合する世界トップの燃費を持つICE』を追求し、同時に『排出される高濃度のCO2を回収する技術』が不可欠です。

 S耐では、CN燃料によるCO2削減(70-90%)に加え、CO2キャプチャーで20-40%を回収することで、トータルでのカーボンネガティブをこのレースの場で実証していきます」

 具体的には、ディーゼルエンジンを搭載する55号車(MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept)の排気システムに、CO2回収装置が組み込まれました。

 では、具体的にどのようにしてCO2を回収するのでしょうか。技術研究所の原田雄司氏は、その構想と開発ステップを語ります。

「我々が構想する『Mazda Mobile Carbon Capture』は、クルマ自体がCO2の分離と貯蔵機能を持つものです。排気ガスからCO2を回収することで、理論上、走れば走るほど大気中のCO2を効率的に減らせる ようになります」

 この技術は、S耐の場で3つのステップを踏んで開発されます。

ーーー
・Step1(2025年): まずは「CO2吸着」機能の実証。
・Step1.5(2026年): 「CO2吸着+CO2貯蔵」の実証。
・Step2(2027年以降): 吸着と貯蔵のサイクルを「高速化」し、常時カーボンネガティブを実現する技術 へと進化させる計画です。
ーーー

 原田氏は、今回始まったStep1について次のように補足しました。

「今回はレース初投入となりますが、今回は特性が明確で構造安定性が高い『ゼオライト』というCO2吸着剤 を用います。まずはクルマでこの機能を成立させるためのシステム構築 や制御開発に焦点を当てています」

※ ※ ※

「走る歓び」を追求してきたマツダが、その走る力で地球環境に貢献しようとする「カーボンネガティブ」への挑戦。

 S耐の現場で始まったこの壮大な実証実験が、未来のクルマ社会をどう変えていくのか、大きな注目が集まります。(くるまのニュース編集部)

文:くるまのニュース くるまのニュース編集部
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みんなのコメント

36件
  • isu********
    吸着or貯蔵したCO2はどうなるんですかね、そこが分からないとなんとも
  • tzk********
    ゼオライト製造には高温で長時間加熱する必要があり、回収したCO2で相殺できるとも思えないけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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