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【すべてを兼ね備えたサルーン】ミドルサイズ高級セダン 魅力的なモデル 10選

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【すべてを兼ね備えたサルーン】ミドルサイズ高級セダン 魅力的なモデル 10選

中型高級セダン トップ10

text:AUTOCAR UK編集部

【画像】5シリーズ、Eクラス、アウディA6【レクサスESのライバルを比較】 全80枚

ミドルサイズの高級セダンは、質感、経済性、快適性、広さなどあらゆる要素を兼ね備えているが、さらにパフォーマンスとハンドリングを備えたモデルは、その中でも際立った存在となっている。

こうしたクルマは必然的に高速道路を走る機会も増えるので、洗練されているかどうかも鍵となる。

人によっては、プレミアムブランドのバッジによって付与されるステータスも、大切な要素かもしれない。

ここでは、英AUTOCARが厳選した欧州で手に入るミドルサイズ高級セダン10台を紹介する。

便宜上、ランキング形式としているが、ブランドの優劣を決めるものではない。

1位 BMW 5シリーズ

BMW 5シリーズは、多くの点でミドルサイズ高級セダンの真髄であると同時に定義であり、また46年の歴史の賜物であることは間違いない。

最近改良を受けた最新の5シリーズは、インテリアの質に関しては、同セグメントで高い水準を満たしている。

エンジンは最高のパフォーマンスとドライバビリティを実現し、スポーツの魅力を引き出す。どのグレードを選んでも、長距離ツーリングには非常に快適な乗り心地を提供してくれる。

ジャガーXFのような魅力的なドライブはできないかもしれないが、日常使用や高速道路を走る分には許せるだろう。

BMWの車載技術はライバル車よりも一歩上を行っており、特に運転支援システムにおいては顕著だ。

ここでは、5シリーズの完成度の高さを評価したい。

2位 メルセデス・ベンツEクラス

メルセデス・ベンツEクラスは、ドライバーの快適性、インテリアの豪華さ、乗員の安全性、そしてあらゆる面での使いやすさを優先したエグゼクティブな選択肢だ。

最新モデルの居住性は贅沢そのもの。優れた運転支援システムと組み合わせることで、長距離の通勤を快適にすることができるだろう。

メルセデスはパワートレインについて豊富な選択肢を用意しており、現在では電動化が主役となっている。

PHEVのエントリーグレードは、156psのガソリンと160psのディーゼルから選べる。

中間グレードでは、E300eがガソリン、E300deがディーゼルとなっており、価格と性能はほぼ互角となっている(ただし、長距離走行時の燃費はディーゼルエンジンの方が優れている)。

さらに上のグレードでは、直列6気筒ディーゼルから2種類を選ぶことができるほか、6気筒ガソリンターボのE450もある。

どのバージョンを選ぶにしても、Eクラスのキャラクターは、同クラスのBMW 5シリーズやジャガーXFのそれよりも「のんびり」している。

アグレッシブに運転したときのスリルや驚きは少ないが、より長距離の運転には適しているだろう。

3位 テスラ・モデルS

初の本格的な高級EVセダンであるモデルSは、同クラスのライバルと肩を並べるにふさわしい実力を持つ。

厳しいWLTPサイクルでも約640kmという航続距離を誇り、減税や補助金もあてにできる。

また、よく知られているように、直線ではおかしなほど速い。EVが退屈なクルマでないことを証明して見せたモデルだ。

しかし、手放しで褒めることはできない。インテリアのフィット感や仕上げには疑問が残るほか、ドライビング・ダイナミクスは普通で、価格設定も高額だ。

それでも登場から時間を経て、こうした熟年モデルになっても魅力を放ち続けていることから、やはり優れたクルマだと言える。

4位 ジャガーXF

ジャガーXFは、巧みなハンドリング特性と最高に快適な乗り心地を兼ね備えた、このセグメントで最高のドライバーズカーである。ジャガーにとっては悲しいかな、老齢化した英国人には選ばれにくくなっている。

XFは、ジャガーが主張するほどスピードの楽しさを味わえるモデルではない。

4気筒のディーゼルエンジンは、特に寒い季節の始動時にパフォーマンスの低下を感じる。

また、豊富なエンジンオプションの中で、6気筒エンジンはJLRの300psの3.0L SDV6しかない。

ただインテリアの質は良く、後部座席のスペースも十分に確保されている(クラスをリードするほどではないが)。

だが、このクルマが再びトップの座を争うようになるまでには、インフォテインメントやエンターテイメントの改善が必要である。

5位 アウディA6

ハンサムな見た目のA6の登場だ。

上位クラスのA8やA7スポーツバックによく似ているが、英AUTOCARのテスターにとってA6は、インゴルシュタットの新時代のデザイン言語を採用した成功例の1つである。

また、技術面でも驚異的だ。アウディ最新のデュアルスクリーンMMIは、モノクロでクールな車内空間の中で特に目を引き、バーチャルコクピットはこれまでと同様に印象的だ。

運転すると、伝統的なアウディの魅力を感じることができる。

シルキーかつエッジの効いたマイルドハイブリッドのガソリンまたはディーゼルエンジンを搭載し、エントリーグレードでも十分なパワーを発揮する。

乗り心地もよく、カーブでは驚くほど俊敏に走り抜ける。

しかし、BMW 5シリーズやジャガーXFとは異なり、ドライバーズカーとしての魅力には欠けている。

教会のように世間から隔絶された空間や、洗練されたテクノロジーに惹かれる人もいるだろう。

アウディの新しいプラグイン・ハイブリッドモデルである「55 TFSIe」なら、このリストにおけるA6のランクを底上げしてくれるだろう。

6位 スコダ・スパーブ

スコダ・スパーブは、サイズ、車内空間、快適性、そして価格に見合った質感など、多くの点で優れている。

高級なライバルが多く存在するこのクラスでは、コスト面ではスパーブが圧倒的に優位に立っている。ブランド力では明らかに劣るが……。

それでも、購入者はスパーブの快適で洗練された走りと、広い車内空間に惹かれることだろう。

燃費はスコダが語るほど良くはないが、新型スパーブiVプラグイン・ハイブリッドを選ぶのであれば、ランニングコストはさらに低くなるはずだ。

7位 ボルボS90

7位にランクインしたのは、ボルボS90だ。

印象的なデザインはV90やXC90と共通しており、安全装備にも力を入れているため、ファミリー層の購入者にとっては注目に値するモデルである。

また、スタイリッシュなインテリア、広々とした車内、快適で走りやすいオンロード性能とハンドリングもボルボの魅力だ。

メルセデスEクラスと同様に、S90はスリルよりも快適性を重視して設計されており、その両方の面で優れているBMW 5シリーズやジャガーXFの後塵を拝している。

また、最近では高価な選択肢となっていることも引っかかる。400ps近いプラグイン・ハイブリッドモデル、T8リチャージは、英国では5万5000ポンド(760万円)以下で手に入れることはできない。

8位 アルピナD5 S

6万ポンド(827万円)を超えるアルピナD5 Sは、決して安いクルマではない。ベースとなっているBMW 5シリーズなら、もっと安く手に入れることができる。

しかし、アルピナの価格設定に疑問を持つ人は、まだアルピナに乗ったことがない人が大半であろう。

ツインターボディーゼルのD5 Sは、0-100km/h加速が5秒未満とハイパフォーマンスでありながら、高速道路では21km/lという低燃費を誇る。

シャシーのチューニングにより、ゆったりとした乗り心地とダイナミックなフィジカルを実現。並みいるライバルとの違いはここにある。

「M」以外で究極の5シリーズをお求めの方には、ガソリンエンジン搭載のV8 B5ビターボもお勧めするが、D5 Sなら、同じ能力をより少ない金額で手に入れられる。

バイエルン秘伝のお宝だ。

9位 レクサスES

これまでのレクサスGSが姿を消し、その空席を埋めたのがESだ。旧モデルをよりスマートにした前輪駆動のセダンである。

最新のトヨタRAV4と同じTNGA GA-Kプラットフォームを採用し、2.5L 4気筒エンジンに電気モーターを組み合わせて218psの合計出力を発生する。

レクサスが最も得意とするのは街中だ。ハイブリッド・パワートレインが最もスムーズに回り、電気だけで短時間走ることができるため燃費も良好。

では、BMW、アウディ、メルセデスと比べて遜色ない魅力を備えているかというと、そうとは言い切れない。

インテリアは比較的快適で質感も高いが、ドイツのライバル車のような使い勝手を欠いており、インフォテインメントシステムは操作しづらい印象を受ける。

前輪駆動であるため、走りのバランスはBMW 5シリーズやジャガーXFといった後輪駆動モデルに軍配が上がり、パワートレインには鋭さが足りない。

10位 マセラティ・ギブリ

ギブリは、このトップ10に含まれるすべてのクルマの中で最もエクスクルーシブなブランドだが、同時に高価でもある。

それでも、そのお金で豪華なインテリアを手に入れることができ、SモデルのV6エンジンはフェラーリ由来のものだ。

マセラティは最近、マイルドハイブリッド4気筒ガソリンの設定を追加したが、これは合計出力330psを発揮し、CO2排出量もV6ディーゼルより4分の1少ないという。

しかし、フラッグシップモデルは時速320km/hを超える580psの3.8L V8ツインターボ「トロフェオ」である。

こうしたパワートレインを搭載しているにもかかわらず、ギブリはそのエキゾチックな名前が示すようなドライバビリティを備えていない。

標準装備やテクノロジーの洗練性、システムの使いやすさという点では、同クラスのライバルに後れを取っている。

このマセラティを所有するという目標は魅力的かもしれないが、日常的に使用しているうちに、がっかりしてしまうかもしれない。

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みんなのコメント

5件
  • 日本におけるミドルサイズはCクラスや3シリーズです。
  • >>2.5L 4気筒エンジンに電気モーターを組み合わせて218ps

    エンジンとモーターの合計で218馬力はちょっと弱すぎでは?笑
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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