■「通」が選ぶのはやっぱりこれ? ディーゼルモデル“TDI”とは
フォルクスワーゲンのベストセラーSUV新型「ティグアン」が登場したのは2024年11月のこと。
【画像】超カッコいい! これが全長4.5m級の「5人乗り“四駆”SUV」です!(55枚)
ガソリンモデルの1.5L e-TSIマイルドハイブリッド(e-TSI)に加えて、本命と言えるディーゼルのTDI 4モーションもラインナップに加わり、名実ともに同社の主力モデルとして定着しています。
ティグアンは5人乗りのミドルサイズSUVで、ボディサイズは全長4545mm×全幅1840mm×全高1650mm(Rラインは全長4540mm×全幅1860mm×全高1655mm)と、日本の道路事情でも扱いやすいサイズ感に収まっていることが分かります。
フォルクスワーゲンのコンパクトSUVであるTロックと比較すると、全長は約300mm長く、全幅もわずかにワイドです。
このサイズ差が後席の居住性やラゲッジルームの容量に直結しており、ファミリーユースや多くの荷物を積むアウトドア趣味を持つユーザーにとっては、やはり兄貴分であるティグアンの余裕が魅力的に映るはずです。
今回は、宮崎でその実力を改めて確かめました。用意された試乗車は「ティグアンTDI 4モーションRライン」です。
試乗ルートは、宮崎市内から日南海岸を南下して野生馬の生息する都井岬を目指す「海ルート」と、霧島方面へ向かう「山ルート」が推奨コースとして用意されていました。
今回はTDIの実力をフルに試すべく、海沿いのアップダウンを堪能してから、霧島方面を目指すルートを選択しました。
搭載されるパワーユニットは、最高出力193馬力、最大トルク400Nmを誇る2.0リッター直4ディーゼルターボエンジン(EA288 evo)です。
さっそく走り出すと、ディーゼル特有の出足のもたつきを感じさせることなく、動き出しから太いトルクを発揮します。
そのため、アクセルを深く踏み込まずともスッと車体が前に出て、1750kgの車重を意識させない軽快なスタートダッシュを見せます。
特に印象的だったのが、日南海岸特有の起伏に富んだワインディングロードでの挙動です。山を越えるような急な勾配であっても、アクセルペダルをわずかに踏み増すだけで、シフトダウンすることなくグイグイと車体を前に押し出してくれます。
エンジンが唸りを上げることもなく、涼しい顔で坂道を登り切る頼もしさは、まさにディーゼルエンジンならではの美点と言えるでしょう。
また、2000バールもの超高圧で燃料噴射を行うコモンレール式システムの効果で、車内の静粛性は非常に高く保たれています。
さらに環境性能への配慮も抜かりありません。このTDIエンジンには新たに「ツインドージングシステム」が導入されました。
これは2か所でアドブルー(尿素水)を噴射することで、従来よりもさらに多くのNOx(窒素酸化物)を除去できる仕組みです。力強く静かであるだけでなく、常にクリーンな排ガス性能を実現している点も、最新ディーゼルの大きな魅力です。
走り味の上質さをさらに引き上げているのが、一部グレードに採用されたアダプティブシャシーコントロール「DCC Pro」です。
これには日本のカヤバ(KYB)が開発したショックアブソーバーが採用されており、伸び側と縮み側を独立制御することで、衝撃はいなすけれど姿勢は崩さないという絶妙な乗り味を実現しています。
海沿いのワインディングを抜けた後は、もう一つの目的地である宮崎県・別府田野川(べっぷたのがわ)にある「洗い越し」へ向かいました。ここは道路の上を川が流れる珍しい場所です。
今回は水量が少なく路面が濡れている程度でしたが、滑りやすい路面状況でも、ティグアンの4モーション(4WD)は何ら不安なく通過していきます。こうした、いざとなればどんな場所へも行けるという性能の高さが、オーナーの行動範囲を広げてくれるはずです。
気になる燃費についても触れておきましょう。今回は、信号の少ない海沿いや起伏のある山道を含む一般道を走行した際の数値は16.0km/L台を表示。
さらに流れの良い高速道路区間では19.0km/L前後に届く場面もあり、トータルでも17.0km/L台を記録しました。
カタログ数値(WLTCモード15.1km/L)を大きく超えるこの経済性は、ロングドライブの多いユーザーにとって強力な武器になるはずです。
登場から1年が経過しましたが、ティグアンTDIは依然として、アクティブな旅を愛するドライバーにとって最良のパートナーであり続けています。
なお、ティグアンの価格(消費税込)は487万1000円からで、ティグアンTDI 4モーションRラインは653万2000円となっています。(くるまのニュース編集部)
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趣味で乗るならとてもいい車だとは思う。