現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【最新モデル試乗】FF世界最速を掲げ進化する「VWゴルフGTI」。元祖ホットハッチの圧巻パフォーマンス世界

ここから本文です

【最新モデル試乗】FF世界最速を掲げ進化する「VWゴルフGTI」。元祖ホットハッチの圧巻パフォーマンス世界

掲載 1
【最新モデル試乗】FF世界最速を掲げ進化する「VWゴルフGTI」。元祖ホットハッチの圧巻パフォーマンス世界

最新のゴルフ8.5は265psの2リッターターボを搭載

豊橋でのVWイベント取材の帰路は、イベントの主役でもあったゴルフGTIを駆って東京に戻った。

2026年はVWゴルフGTIデビュー50周年のメモリアル。記念モデル、GTIエディション50の概要

ゴルフGTIの発売は1976年。初代は“アウトバーンでポルシェを追い回せるFFコンパクト”として熱烈な支持を獲得。“ホットハッチ”という新たなムーブメントを生み出した。

以来GTIはゴルフの歴史とともに発展。総合性能を高めながらFF最速の座に磨きをかけている。

最新モデルは通称“ゴルフ8.5”と呼ばれ、2025年1月にデビュー。2リッター直4DOHC16Vターボの最高出力が従来比プラス20㎰となる265㎰へとアップしたのが最大の話題だ。内外装もリファインされ、エクステリアではフロントバンパーの大開口グリルを従来の台形から長方形に変更、インテリアでは、使い勝手が大きく向上した新世代のインフォテインメントシステムが導入された。

卓越のハンドリングと快適性の融合。乗るほどに味わい深い

東京に向けて出発する前に、まずはイベント会場に設定されたジムカーナコースをアタック。複数のクルマと乗り比べ、改めてGTIがとても俊敏で走りやすいクルマであることを理解した。

踏めばどこからでもついてくるエンジンのパフォーマンスに加えて、挙動がつかみやすく、ハイスピードでのタイトターンでもアンダーステアが出ないハンドリングはGTIの大きな武器。優れた操縦性は、左右前輪の駆動力配分を0~100%の範囲で調整する電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックと、XDS(電子制御ディファレンシャルロック)が効いているからだろう。

XDSはコーナリング時にフロント内輪のグリップが不足した場合にブレーキをかけてトラクションを回復させる機構である。GTIはパイロンスラロームでも気持ちよく曲がっていけた。ステアリング操作が小舵角で済むプログレッシブステアリングもスイスイと走れる要素になっている。

素晴らしい運動性能を堪能したところで、帰路は一般道と高速道路で通常性能をチェック。試乗したのはオプションの19㌅ホイールとDCC(可変ダンパー)を装着した車両だ。

まずは一般道をドライブ。実に乗りやすい。最近のVW車は乾式の単板クラッチのDSG仕様も扱いやすいが、湿式多板クラッチを用いた7速DCT仕様のGTIはさらにスムーズだ。

19㌅という大径タイヤを履きながらも乗り心地がいい点にも感心した。改良前のゴルフ8は全体的にハードな乗り味だった。最新のゴルフ8.5のGTIは別物。生粋のスポーツモデルながら乗り心地の快適性にも配慮されている。GTIの歴史の中では、どちらかというとゴルフ8の乗り味のほうが異質だった。オールラウンド性が増したゴルフ8.5の乗り味はGTIの王道という気がする。

DCCの減衰力は、プリセットされたコンフォート/ノーマル/スポーツの3種だけでなく、Individualモードを選択すると15段階もの微調整が可能になっている。コンフォートよりさらに柔らかくしたり、スポーツよりさらにハードなサーキット向けの硬さにしたりすることもできる。ドライバーの好みや走行シーンに応じて最適セッティングが可能なのはうれしい。

ゴルフ8.5はインフォテインメントシステムも大幅に進化した。画面が拡大された12.9㌅大型タッチディスプレイは、視認性と操作性が向上。さらに新世代システムのMIB4はメニュー構造が見直され、より直感的に操作できるようになった。ディスプレイ下部に配置されたエアコンやオーディオ用のタッチスライダーにバックライトが追加され、夜間での操作性が劇的に向上した点はユーザーフレンドリーな改良である。

日常的な使用シーンでは、IDA(アイダ)ボイスアシスタントの採用で音声コントロール機能が強化されたのがポイント。エアコンの温度調整や各種設定を音声でスムーズに行えるようになった。もうひとつ、ユーザーからの要望を反映して、ステアリングホイールのスイッチが静電タッチ式から物理ボタンに回帰したことも特筆ポイント。誤作動を防ぎ確実な操作ができるようになった。実際に体感してみると、ゴルフ8よりも確実に使いやすくなっていた。

高速巡行シーンでのゴルフGTIは、とても落ち着いた大人っぽい乗り味だった。静粛性が高く、長距離を走っても疲れしらず。もともと直進安定性が抜群なので、ADASに頼らなくても車線を安定して維持できるうえに、追越などでレーンチェンジする際には、ステアリング操作に対して極めて正確に応答する挙動が印象に残った。しかも姿勢はフラット。DCCの利点で足回りはしなやかに路面に追従する。こうしたパフォーマンスを堪能しながら、豊橋から東京まで一気に走り抜けることができた。

ゴルフGTIの快適性は超一級品。疲れはまったく感じず、このままさらに数100㎞走ってもいいと感じた。ゴルフGTIの魅力はスポーツ性が高いだけでなく、高い完成度を求める真摯なクルマ作りにある。GTIは誕生50年を迎え、ますます輝いている。

文:カー・アンド・ドライバー 岡本幸一郎
【キャンペーン】お得に給油!第1・3金土日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

プロゴルファー上田桃子、新たな愛車“シャンパンゴールド”の高級SUVを公開
プロゴルファー上田桃子、新たな愛車“シャンパンゴールド”の高級SUVを公開
くるまのニュース
10年7000キロの極上車がまさかの4WD。日産「シーマ」をワンオフ足まわりで落とす技
10年7000キロの極上車がまさかの4WD。日産「シーマ」をワンオフ足まわりで落とす技
Auto Messe Web
なぜトヨタは「大衆車MR2」を怪物へと変貌させるのか? 最高出力400馬力超へ進化! BMWやアウディをも脅かす“下剋上スポーツ”の衝撃とは
なぜトヨタは「大衆車MR2」を怪物へと変貌させるのか? 最高出力400馬力超へ進化! BMWやアウディをも脅かす“下剋上スポーツ”の衝撃とは
Merkmal
【現地速報!】ポルシェ製スーパースポーツカー登場!NYでポルシェが新型ミッドシップスポーツカー「ミッションS」をワールドプレミア!全ての情報!
【現地速報!】ポルシェ製スーパースポーツカー登場!NYでポルシェが新型ミッドシップスポーツカー「ミッションS」をワールドプレミア!全ての情報!
AutoBild Japan
新型テスラ・ロードスター発表! 0-60mph加速1秒未満、ロケット推進で「飛行」も可能に!?
新型テスラ・ロードスター発表! 0-60mph加速1秒未満、ロケット推進で「飛行」も可能に!?
くるくら
VWゴルフがまだ300万円台で買える!? 意外と現実的な価格の欧州車5選!
VWゴルフがまだ300万円台で買える!? 意外と現実的な価格の欧州車5選!
ベストカーWeb
「うわっ、小さすぎ…」と侮るなかれ。アストンマーチンも惚れ込んだ傑作マイクロカー「iQ」の正体
「うわっ、小さすぎ…」と侮るなかれ。アストンマーチンも惚れ込んだ傑作マイクロカー「iQ」の正体
月刊自家用車WEB
半世紀前のフェラーリなのにわずか2オーナー 超希少な軽量ボディの「308GTB」がオークション登場 712台しか作られなかった“ヴェトロレジーナ”の価値とは
半世紀前のフェラーリなのにわずか2オーナー 超希少な軽量ボディの「308GTB」がオークション登場 712台しか作られなかった“ヴェトロレジーナ”の価値とは
VAGUE
テスラ 新型スポーツカー「ロードスター」世界初公開! 日本でも予約スタート
テスラ 新型スポーツカー「ロードスター」世界初公開! 日本でも予約スタート
くるまのニュース
「えっ、29万円!?」 大原かおりが手に入れたスカイライン・ワゴン! 44歳でレースクイーンの顔も!!
「えっ、29万円!?」 大原かおりが手に入れたスカイライン・ワゴン! 44歳でレースクイーンの顔も!!
ベストカーWeb
フェラーリ史上初のAT車で僅か147台の5速MT! フェラーリ「400 GT」が約1725万円
フェラーリ史上初のAT車で僅か147台の5速MT! フェラーリ「400 GT」が約1725万円
Auto Messe Web
リア11Jの超深リムを呑み込む生足4インチ。トヨタ「ハイエース」で構築した限界ツライチ
リア11Jの超深リムを呑み込む生足4インチ。トヨタ「ハイエース」で構築した限界ツライチ
Auto Messe Web
牛糞で走るSUVに水素・アンモニアエンジンもあった! 「ジャパンモビリティショーbizウィーク2026」で見えた「クルマの未来」が想像以上におもしろい
牛糞で走るSUVに水素・アンモニアエンジンもあった! 「ジャパンモビリティショーbizウィーク2026」で見えた「クルマの未来」が想像以上におもしろい
WEB CARTOP
【このSF90 XXなんぼ?】走行距離たった86kmの豪華な仕様でカスタマイズされたフェラーリSF90 XXストラダーレが3億円以上の値段で販売中!
【このSF90 XXなんぼ?】走行距離たった86kmの豪華な仕様でカスタマイズされたフェラーリSF90 XXストラダーレが3億円以上の値段で販売中!
AutoBild Japan
予想価格は19億円超え!? メーカー開発車として活躍した「黄色いフェラーリ」に超高額予想 「デイトナSP3」が“新車の数倍”に跳ね上がる理由とは
予想価格は19億円超え!? メーカー開発車として活躍した「黄色いフェラーリ」に超高額予想 「デイトナSP3」が“新車の数倍”に跳ね上がる理由とは
VAGUE
21インチをフェンダーに被せる美学。トヨタ「ハリアー」を極低フォルムに仕立てた情熱
21インチをフェンダーに被せる美学。トヨタ「ハリアー」を極低フォルムに仕立てた情熱
Auto Messe Web
レクサスの最高級セダン「LS」一部改良モデル セルシオ時代からの「セダンファン」から根強い支持 購入層の特徴は?
レクサスの最高級セダン「LS」一部改良モデル セルシオ時代からの「セダンファン」から根強い支持 購入層の特徴は?
くるまのニュース
トヨタ「クラウン」シリーズ“最安”モデルの中身とは? 「518万円」で買える「クロスオーバーG」に注目
トヨタ「クラウン」シリーズ“最安”モデルの中身とは? 「518万円」で買える「クロスオーバーG」に注目
くるまのニュース

みんなのコメント

1件
  • han********
    2000年頃、Cセグメントのベンチマークともて囃され、
    教科書みたいなクルマづくりがウケていましたっけ。

    価格と仕様のバランスが上振れしたせいで、
    アウディとバッティングしたり、
    国産とは勝負できなくなったり、
    当時の競争力は見る影もないですね。

    デュオ店の取り扱いがあった頃は、
    大衆車の名前の通り身近なクルマでしたが、
    最近ではすっかり見かけなくなってしまった印象です。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

354 . 9万円 ~ 557 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19 . 0万円 ~ 768 . 0万円

中古車を検索
フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック)の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

354 . 9万円 ~ 557 . 9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19 . 0万円 ~ 768 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村