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「『栃55』ナンバーを守るためL28換装は諦めた」。ノーマルボディの1972年式ハコスカ

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「『栃55』ナンバーを守るためL28換装は諦めた」。ノーマルボディの1972年式ハコスカ

オーバーフェンダーを装着しない選択! KGC10型スカイライン

「栃55」の2桁ナンバーを引き継いだからこそ、エンジンのL28換装には手を出していない。日産「スカイライン2000GT(KGC10)」の2ドアハードトップは、フェンダーをカットしたR仕様に仕上げられた個体が多い。そのなかでサーフィンラインもツメも当時のまま残した1台を、イベント会場で取材した。

16歳で購入し7台のGT-Rで唯一残した。赤い4ドアスカイラインGT-R

サーフィンラインを残した1972年式ハコスカ2ドアハードトップの佇まい

会場で足が止まったのは、リアフェンダーにまったく手が入っていない1台だった。ハコスカ、とくに2ドアハードトップは、フェンダーをカットしてオーバーフェンダーを装着する、いわゆる「R仕様」にカスタムされているケースが多い。ところが一歩引いて眺めてみると、サーフィンライン(ボディ側面に入る折り返しのプレスライン)を残したサイドの流れは、4ドアセダンよりもむしろ2ドアハードトップのほうが美しいことがわかる。ここ数年は当時のフェンダーラインが残る車両の価値が再認識されているとも言われている。

取材したのはスカイラインノーマルフェンダー保存会の集まりで、ノーマルのフェンダーラインをそのまま残した個体が集まっていた。目にとまった車両はエンブレムまで外され、後ろ姿がさらにすっきりして見える。オーナーの荒井さんに尋ねると、前オーナーが取り外していたエンブレムは、車両を引き取る際に手渡しで受け取ったそうだ。車両は1972年式の2000GTである。

「栃55」のナンバーごと前オーナーから受け継いだ8年前の経緯

この個体との縁は、仕事の付き合いから生まれた。それまでの愛車は日産「シルビア」やスバル「インプレッサ」で、旧車に乗るのはこのハコスカが初めてだった。

「このクルマは今から8年くらい前に手に入れました。以前はシルビアとかインプレッサに乗っていて、実はこのハコスカが初めての旧車なんです。たまたま仕事で知り合った人が6年くらい倉庫で寝かせていた車両で、ある時手放すと知って、ちょうど子供たちも大きくなったタイミングだったこともあり、慌ててインプレッサを売って譲ってもらいました」

外装は前オーナーより前の履歴が追えていない。それでも状態は良く、車内は前オーナーの扱い方がそのまま残っている。

「外装に関しては前オーナーより前の履歴が不明なんですが、細かな修復は受けているものの、オリジナルペイントも一部残っているようです。前オーナーは土禁(土足禁止)にしていたそうで、オリジナルインテリアの内装も非常にキレイな状態です。『栃55』のナンバーも前オーナーから引き継ぎました。このクルマをずっと維持していくのが自分の役目だと考えています」

5ナンバーを守るためL28換装をやめ、L20ブロックのままチューニング

エンジンに手を入れる方向も、このナンバーが決めている。定番のL28換装はおこなわず、オリジナルのL20ブロックのままチューニングを施した。排気量を2.8リッターまで拡大すれば分類は3ナンバーへ移り、引き継いだ「栃55」の2桁ナンバーは手元に残らない。外観だけでなく登録上の素性まで当時のまま保つための選択である。ノーマル然とした見た目からは想像しにくいほど、快適なクルーズが可能な仕上がりになっている。

WORK EQUIPと車高調で仕立てた足まわり、今後は71C型トランスミッションへ

足まわりも派手さより実用性が優先されている。入手当初はエンケイのディッシュホイールを履いていた。現在は荒井さんが手に入れた当時もののWORK EQUIPに組み替えられ、サイズは15×6J。フェンダーはツメも折っていないという。あわせてスターロード製の車高調を装着し、低いスタンスをつくっている。日常使いを前提に、フロントのブレーキキャリパーはMK63へ交換済みだ。

次の計画はトランスミッションにある。現在のノーマル5速MTを71C型へ載せ替え、長距離のドライブをより楽にしたいそうだ。エンジンもボディも当時のまま守りながら、走らせる部分だけを現代の使い方に合わせていく。

フェンダーをカットせず、エンジンも大きくせず、ナンバーも変えていない。手を入れた場所は、足まわりやブレーキなど走りに直結する部分に絞られている。前オーナーが倉庫で守り、外したエンブレムまで添えて手渡した1台を、荒井さんは走れる状態のまま次へつなごうとしている。維持することそのものを自分の役目と言い切る姿勢が、ノーマルフェンダーの佇まいに表れている。

文:Auto Messe Web 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)
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みんなのコメント

39件
  • fuj********
    L26はいつでも出来ると思います。
    栃55は手放したら二度と手に入りません。
    賢明な選択であったと思います。
    大事に引き継いでください。
  • e830rock
    こういうナンバーの付いてる旧車は、今の3桁とかアルファベットまで入ったナンバープレートのより100倍決まってる
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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