レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1ロシアGPの決勝レースを2位で終えた。グリッド最後尾からスタートしたことを考えれば、これは期待以上の結果と言えるだろう。
フェルスタッペンはシーズン中に使用が許されている上限数を超えたパワーユニット・エレメントを投入したことで、グリッド最後尾に降格の処分を科された。
■フェルスタッペン、最後尾から”期待以上”の2位「失うポイントを最小限に留められた」
ただフェルスタッペンをもってしても、ポジションを上げていくのは簡単ではなかった。スタート直後こそ順調にポジションを上げたフェルスタッペンだったが、レース中盤にミディアムタイヤに交換するとグレイニングに苦められ、そこからはポジションを上げていくのが難しくなった。
レース最終盤に雨が降ったことで、2位に浮上する機会を手にしたフェルスタッペン。しかしその前の時点では、6位もしくは7位に入るのがやっとと見られていた。
レース前の時点では、タイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトンとメルセデスにランキング上で先行されるだけでなく、大きな差を築かれてしまう可能性も十分にあった。しかし2位に入ったことでダメージを最小限にできたため、レース後にチームは大いに喜んだ。
チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、今回のレースについて次のように語っている。
「我々にとっては勝利のようなことだと思う。週末が始まる前に、20番グリッドから2位にまで上がれるなどと誰かが言っていたら、我々は彼らの腕に噛み付いただろうね」
「それを達成したことで、ドライバーズチャンピオンシップで(ハミルトンから)2ポイントのビハインドに留めることができたのは、とても励みになる。残りは7戦。その結果次第ということになるからね」
レッドブル曰く、レース前のシミュレーションでは、トップ5に入ることができれば、それが最良のシナリオだろうと考えていたという。
「レース前は、おそらく5位が最高の結果だと思っていた」
そうホーナー代表は語った。
「レースがフィニッシュする数周前には、6位になるだろうと考えていた」
「マックスは、インターミディエイトタイヤに交換するという指示をすぐに受け入れた。そして、それが彼にとってはうまくいったんだ。PU交換のペナルティを受け、そして2位を手にできるなんて、期待していた以上のことができたと思う」
フェルスタッペンは、前が開けた時には、非常に力強いパフォーマンスを発揮した。しかし隊列に追いついてしまった際には、非常に苦労したようにも見えた。
ホーナー代表はそれこそが、レース中にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に抜かれてしまった理由だと語る。
「彼のフロントタイヤにはグレイニングが出来ていたと思う」
「前にマシンがいる時に、それが起きるのを目にした」
「彼は、前が開けた状態で走った周回数はとても少なかった。でも最初のスティントでも見られたように、彼の実際のペースは非常に速かった」
「だが、他のマシンを追いかけて走る時には、そういうダメージを受ける。特に長く回り込むターン3などではね。それにより、フロントタイヤからエネルギーを奪い始めてしまう」
「しかしタイヤは徐々に綺麗になっていった。だから彼は、フェルナンドに再び近付くことができた。でも正直に言って、最後の5周で雨が降ったのは、適切なタイミングだったと思う」
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