この記事をまとめると
■日本のLLミニバンに関する話題が相次いでいる
月販わずか130台ってアルヴェルの2%だぞ! このご時世にハイブリッドもなし! それでも日産エルグランドが新型を出さずに売り続けられるワケ
■圧倒的人気を誇るトヨタ・アルヴェルは抱き合わせ販売の警告を受けた
■LLミニバンの先駆者である日産は2026年にe-POWER搭載のLLミニバンを市場投入予定
2026年にはe-POWERの大型ミニバンが市場投入される
2025年4月、新年度が始まるタイミングで、ニッポンの高級車であるLLミニバンの話題が相次いでいます。
LLミニバンといえば、トヨタ・アルファード/ヴェルファイア(以下アルヴェル)がニアリーイコールの存在として思い浮かびますが、そのフラッグシップとして追加設定されたプラグインハイブリッド仕様の試乗リポートはWEB CARTOPはじめ各種メディアで伝えられ、さらなる魅力アップに惹かれているファンも少なくないでしょう。
一方、トヨタの一部販売網はアルヴェルの販売に際してボディコーティングなどを抱き合わせしていたことが公正取引委員会から警告を受けるなど悪いニュースもありました。同じタイミングでアルヴェルのリセールバリューが落ちてきているというネガティブな情報が広まっているのは、偶然にしても逆風が吹いている印象です。
抱き合わせ販売については「転売を防ぐためには仕方がない」と理解を示す声もあるようですが、ライバル不在の圧倒的な人気が販売店の横暴を招いているという指摘もあるようです。ある意味で、トヨタ以外のメーカーにLLミニバンの有力モデルが存在していないことが、こうした状況につながっているともいえます。
はたして、いつまでアルヴェルの天下は続くのでしょうか。もしかすると、2026年にはLLミニバンにおけるトヨタ一強時代は終わりを告げるかもしれません。
2025年3月、日産はグローバルにおける新商品投入計画を発表しました。そのなかには、日本市場向けに『2026年度には、第3世代のe-POWERを搭載した新型大型ミニバンを投入』、「詳細は今年後半に発表する予定」という文言があったのです。
日産の大型ミニバンといえば、LLミニバンというカテゴリーを確立した「エルグランド」が思い浮かびます。ネーミングがどうなるかは不明ですが、アルヴェルのライバルが誕生することが宣言されたといえるのです。
新型エルグランドはアルヴェルに対して優位性を示せるのか?
そもそもLLミニバンの歴史を振り返れば、当初は日産エルグランドが圧倒的な存在感を放っていました。初代アルファードの誕生は、エルグランドが2代目へ進化するタイミングであり、トヨタはひと世代ぶん遅れていたのです。
とはいえ、エルグランドに先んじてFFプラットフォームを用いたり、ハイブリッドを設定したりしたことで、アルファードは人気を高めていきました。それでも、この段階ではスポーティなエルグランドとラグジュアリーなアルファードといったすみ分けだったと記憶しています。
アルファードが2代目へモデルチェンジする段階で、アグレッシブな顔つきのヴェルファイアという姉妹車を新設定することで、エルグランドの市場を奪い取り、アルヴェルだけでLLミニバンへのニーズを満たすようになりました。アルファード VS. エルグランドという構図を、アルファード VS. ヴェルファイアとしたといえます。
エルグランドには設定のなかったハイブリッドを展開することで、現在の圧倒的な地位・商品力を築いていったというのが、これまでの経緯といえるでしょうか。
だからといって、アルヴェルの商品力が未来永劫続くという保証はありません。冒頭でも触れたように、独占禁止法に関する警告を受けたというニュースは、ブランド価値を毀損した部分もあるでしょう。
そうしたアルヴェルへのネガティブイメージをうまく利用して、日産が新型大型ミニバンをローンチすることができれば、LLミニバン市場の力関係に変化が起きることも考えられます。
とくに、日産の新型大型ミニバンには第三世代e-POWER専用モデルとなるそうですから、静粛性や経済性といったハイソサエティミニバンに求められる商品力を実現することが期待できます。加えて、価格や納期といった面でアルヴェルより有利な条件をユーザーに提示することができれば、LLミニバン市場のシェアに大きなうねりが生まれるかもしれません。
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