展示飛行もある!
2025年7月にアメリカ・ウィスコンシン州で開催される航空ショー「EAA エアベンチャー・オシュコシュ」に、「ジャンボ機」ボーイング747をベースにした異形の機体が登場予定です。この機体は747の形状として広く知られている“常識”を覆すようなものとなっています。なぜこのような形状なのでしょうか。
【画像】なんじゃこりゃ! これが「激短エンジン5発ジャンボ」全貌です
一般的な747シリーズは70m超の全長、2階建ての客室を持つ超大型機に分類され、左右2発・計「4発」のエンジン数を持ちます。しかし、エンジンメーカーのプラット・アンド・ホイットニー・カナダが保有する機体は747なのにやけに短く、しかもエンジンが5発になることがあるのです。
同社の747は、シリーズの基本設計をほぼそのままに、その巨大な胴体を標準的な747シリーズ(747-8を除く)より約14m縮めた「747SP」です。1500以上製造された747シリーズの中で、わずか45機だけ製造された珍しい派生型です。なお、747SP自体は1970年代中盤に就航したモデルであることから、2025年現在、そのほとんどが退役しています。
同社は、その747SPを飛行状態で航空機用エンジンの動作試験を行うテスト機として導入し、胴体の最上部「ジャンボ」の“コブ”にあたるアッパーデッキ右側最後方にもう1発エンジンを装着できるように改修しました。追加で設置される5発目のエンジンはテスト用で、アッパーデッキ右側最後方に設置されます。
なお、この747SPを用いて、三菱航空機が2023年に開発中止したジェット旅客機「MSJ(三菱スペースジェット)」向けのエンジン「PW1217G」の動作試験などが過去に行われています。EAAによると、この機体では71種類の実験用エンジンを用いて、1400回以上の地上走行と飛行試験が行われたとのことです。
今回の航空ショーにおいてプラット・アンド・ホイットニーの747SPは、7月20日に会場に到着。ショー期間中は地上展示に加え、展示飛行も実施される予定としています。
ちなみに、プラット・アンド・ホイットニー以外の航空エンジンメーカーでも、このような747ベースのエンジンテスト機が存在します。例えばロールスロイスでは、747の標準タイプ(747-200)をベースにしたテスト機を保有しています。こちらはテスト用エンジンを搭載する際には右主翼にもう1基エンジンが取り付けられるスタイルが採られています。(乗りものニュース編集部)
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みんなのコメント
デカい図体に(当時としては)余力のあるエンジンを積んでいたので、様々な派生型を作るのに都合が良かったというのは、F-15戦闘機に通じるものがある。そのF-15を作ったマクドネルダグラス社もボーイングに吸収され、今ではすっかりヴェルタースオリジナル。
スペースシャトルを担いで運んでたのも747です。