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37年前の“初代”ミッドシップスポーツを米国オークションで発見 10万キロ超えのスーパーチャージャー搭載「真っ赤なトヨタ」の現在の価値とは

掲載 更新 7
37年前の“初代”ミッドシップスポーツを米国オークションで発見 10万キロ超えのスーパーチャージャー搭載「真っ赤なトヨタ」の現在の価値とは

初代ミッドシップスポーツの進化系

 1984年に登場したトヨタ「MR2」は、日本初の量産型ミッドシップレイアウトを採用した2人乗りスポーツカーとして、トヨタの革新性を象徴するモデルでした。

【画像】伝説の「AW11」左ハンドルが米国オークションに登場! 初代「MR2」を写真で見る(26枚)

 小型軽量ボディに横置きミッドシップを組み合わせた構成は、FF車である「カローラ」のドライブトレインを活用することで実現され、取り回しのしやすさと俊敏な操縦性を両立しました。

 運転の楽しさを重視した設計思想が反映され、スポーツカーながらマイルドなサスペンション設定が施されていたことも特徴です。

 エクステリアはシャープなフォルムに格納式ヘッドライトを備え、リアにはデュアルエキゾーストを配置。スポーティかつ機能的な佇まいで、多くの愛好者を獲得しました。

 1986年には初の大幅な改良が実施され、新たにスーパーチャージャーを搭載した「4A-GZE」型エンジンが設定されました。

 このユニットは従来の4A-GELUをベースに、機械式過給器とインタークーラーを組み合わせてトルクとレスポンスを大幅に向上させたもので、全域で力強い加速を実現。

 加えてボディ剛性の強化やサスペンション構造の最適化も行われ、よりダイレクトで安定感ある走行フィールが得られるようになりました。

 今回出品された個体は、そんな進化を遂げた初代MR2の1988年式スーパーチャージャー搭載モデルです。

 アメリカに所在し、母親から夫、そして現オーナーへと一貫して同一家族の手で引き継がれてきたワンファミリー所有車です。

 外装は「スーパーレッド」で塗装され、グレーの布地インテリアと好対照を成しています。主に直近2年間は保管状態にあり、長期間大切に扱われてきたことがうかがえます。

 空力スポイラーパッケージや取り外し可能なTバールーフ、ポップアップ式ヘッドライト、リアの透明ルーフエクステンションなど、当時の高性能仕様を備えています。

ワンオーナーの1台 走行距離は6万6000マイル(約10万6200km)

 ホイールは14インチのティアドロップデザインで、クムホ製ツーリングタイヤ(185/60)を装着。サスペンションは四輪独立式、ブレーキはパワーアシスト付き四輪ディスクで、安全性と走行性能の両立が図られています。

 内装には補強されたバケットシートやパワーウィンドウ、AM/FMステレオ、エアコン、クルーズコントロールなどが含まれ、当時としては高い快適性を備えた仕様でした。

 メーターは150マイル表示のスピードメーターや9000rpmのタコメーターを含み、走行距離は6万6000マイル(約10万6200km)。ステアリングの摩耗や運転席のクッションの傷など、年式相応の経年も一部見られますが、コンディションは良好です。

 心臓部にはスーパーチャージャー付きの1.6リッター直列4気筒「4A-GZE」型を搭載し、最高出力145馬力、最大トルク140ポンドフィートのスペックを誇ります。

 駆動は5速マニュアルを介して後輪に伝達され、ミッドシップレイアウトと相まって高い運動性能を実現しています。タイミングベルトは2008年に交換されており、整備履歴が残っている点も安心材料です。

 加えて、ウィンドウステッカーやサービス記録、オーナーズマニュアルに加え、事故歴なしのCarfaxレポート、クリーンタイトルが付属しており、履歴の明確さもこの個体の魅力を高めています。

※ ※ ※

 2025年3月11日、この1988年式トヨタ「MR2」スーパーチャージャー車は2万5000ドル(日本円で約340万円)で落札されました。

 希少なスーパーチャージャー仕様であること、ワンオーナー相当の履歴、そして保管状態の良さが高く評価されたと考えられます。初代MR2の価値を再認識させる個体として記憶に残る存在です。

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みんなのコメント

7件
  • VTR1000f
    好きな車だけど17年前にタイミングベルト交換したから安心って年月経ち過ぎだろ。
  • f00********
    昔、シグナルGで
    丸目4灯のアリスト?に1・2・3速に上げた途端離される
    プーリーを92後期に入れ変えの車体で

    アリストも驚いてた
    前には出れないけど
    あ、触媒も少し加工してた


※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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