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トリコロールが映える昭和の希少車「三菱ギャランΣ」は通勤快速仕様の定番カスタムだった!?

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トリコロールが映える昭和の希少車「三菱ギャランΣ」は通勤快速仕様の定番カスタムだった!?

レーシーなカスタムで通勤快速チューン!? 昭和の希少車、三菱「ギャランΣ」ってナニ?

大阪オートメッセ2026(以下OAM)の会場で、旧車ファンたちの足を止めた昭和の1台がありました。「ジャパンかな? でもちょっと違う…」。そんな声が飛び交うなか、その正体はほとんど見かけなくなった希少車の三菱「ギャランΣ(シグマ)」。大阪府のペイント&カスタム「長野工房」が持ち込んだこの1台は、青・白・赤のトリコロールカラーにフルペイントされ、USレース界の名車・AMCジャヴェリンのレーシングカーをオマージュした迫力のスタイルで来場者を圧倒しました。今回はそのカスタムの全貌に迫ります。

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ジャパンと見間違えるほど昭和旧車らしい!? トリコロールスタイルのクルマの正体とは?

今年のOAMでは、最新モデルだけでなく、昭和の高度経済成長期に誕生した名車も数多く展示されていた。なかでも旧車を愛するクルマ好きたちが足を止め、じっと眺めていたのがこの1台だ。「これってジャパンかな…でもちょっと違うような…」。友人同士がそんな会話を交わす光景が頻繁に見られた。昭和の雰囲気を全身にまとったこのクルマの正体は、令和の現在ではほとんど見かけることがなくなった希少車、三菱「ギャランΣ(シグマ)」であった。

あの頃、街で見かけた昭和車は、単なる移動手段ではなく、家族や友人との思い出を乗せた特別な存在だった。そんなイメージがぴったりのギャランΣは、1976年にヨーロピアンスタイルのセダンとして誕生したモデルだ。当時のライバルはトヨタT100系コロナや日産810系ブルーバードで、個性と走りを打ち出したスペシャルティカー(高級感と走行性能を兼ね備えた乗用車)の先駆けとして知名度を高めていた。ラインナップはエントリーモデルとなる4G32サターンエンジンを搭載する1600モデル、中間グレードには4G51アストロエンジンの1850、そして4G52アストロエンジンの2000とあり、初代のフラッグシップモデルはギャランGTO 2000GSRなどと同じGSRグレードが最高峰となり、ツインキャブ仕様となっていた。またスタイリングでもそれまでの日本車には少なかった、逆スラントノーズ(前傾したフロントマスク)を採用し、非常に都会的で洗練されたスタイリングに仕上がっていた。

定番のバーフェン、チンスポ、ソレタコ 丸目4灯に3分割ウイングで直球勝負!?

今回この昭和の希少車を持ち込んだのは、大阪府にショップを構えるペイント&カスタム「長野工房」だ。代表の長野さんとギャランΣとの付き合いは20年以上になる。「クルマは乗ってなんぼ、使ってなんぼ」というポリシーのもと、このギャランΣも通勤の足として毎日のように乗り続けてきたとのことだ。

毎年開催されるカスタムカーの祭典・OAMに出展を決意した段階で、フルリメイクを敢行した。昭和車ならではの単調な色合いはふさわしくないと判断し、鮮やかな青・白・赤のトリコロールカラーへオールペン。見る人を引きつける配色に生まれ変わった。

今回のカラーリングには、長野さんのレース愛が色濃く反映されている。「どうせなら実際に活躍したレースマシンをイメージしたい」という発想から、大好きなUSマッスルカーレースの名車に目を向けた。IMSA(国際モータースポーツ協会)シリーズと並んで人気を誇ったUSトランザムシリーズで活躍した「AMC(アメリカン・モーターズ・コーポレーション)ジャヴェリン」のレーシングカーだ。そのフォルムがギャランΣによく似ていたことから、デザインと配色をそのままレプリカにしたという。ちなみこのトリコロールカラーは、元々はアメリカの星条旗をイメージした赤・白・青(レッド・ホワイト・ブルー)からなっており、当時は「AMCの勝利のシンボル」と言われたカラーリングである。

このカラーリングに加え、よりレーシーにインパクトを高めるために施した外装リメイクも見どころだ。S30フェアレディZ用チンスポイラー、セミワークスオーバーフェンダー、3分割ウイングをセットしている。なお、オマージュ元のAMC・ジャヴェリンにはオーバーフェンダーは装着されていないが、フロントのチンスポイラーとリアトランクに密着させたウイングはよく似たタイプを装着しているそうだ。

通りかかった人たちが「ジャパンかな」と思った理由は、そのカスタムスタイルが旧車改造のセオリーそのものだったせいもあるだろう。トリコロールカラーにオーバーフェンダー、丸目4灯マーシャルライト、荒メッシュグリル、バンパーにチンスポイラーを組み合わせた顔つきは、パッと見てスカイラインジャパンっぽさがある。ただし、ボンネットノーズが4気筒エンジンのためL型6気筒に比べると少し短い点と、ウインカー+コーナーレンズがヘッドライト横に埋め込まれている点が微妙に異なる。その違和感こそが、旧車好きをうならせるポイントになっていたわけだ。

悲願の通勤快速仕様エンジンチューン完成 足回りはS13総移植で最後は電動エアコン

通勤の足としても活躍するギャランΣだが、走りが大好きな長野代表にとって遅いクルマは論外だ。「通勤快速仕様」として本格的なチューニングを施している。エンジンは、何十年もかけてパーツを探し続けてようやく見つけたハイカムをセット。トスコ製インテークマニホールドとフジツボ製エキゾーストマニホールドに交換し、キャブレターはシングルからソレックス44φツインキャブ仕様へと変更した。電装系と冷却系も強化済みだ。マフラーはワンオフ製作で、サイレンサーにはバイク用を流用。乗り物好きらしい遊び心が随所に光る。

足回りについても、車高を落とすためにひと工夫を凝らしている。純正パーツでの加工も検討したが、リフトアップして各部の寸法を確認した結果、S13シルビア(1988~1993年製)用のロアアームやテンションロッドが流用できると判断。フロントサスペンション一式をS13シルビア用ストラット式へフル移植した。リアサスペンションは、フロントのローダウンに合わせるため、純正ホーシング(リアアクスル)に特別な加工を施して車高を下げている。

今後の計画として、電動エアコンの装着を検討中とのことだ。実現には電装系の全面見直しが必要になるため、大容量オルタネーターの追加など、作業は多岐にわたると長野さんは話す。ただ、ベースとなるギャランΣは1.6Lエンジン搭載の低グレードモデルのため、1.8Lエンジン搭載車よりエンジンルームに余裕がある。その分、大胆なリニューアルも施しやすいとのことだ。

久しぶりに目にした三菱ギャランΣのフォルムは、コンパクトなボディながらも昭和のハコ車として実にカッコいい。カスタマイズが好きな人や旧車好きには、今後はベース車両の1台に挙げられることは間違いないだろう。さすが長野工房、クルマの仕上げもさることながら、ベース車の目の付け所が素晴らしかった!

文:Auto Messe Web 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
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みんなのコメント

1件
  • 寝る間も惜しまず
    フジミにこのプラモがあって当時作ったら1/24の他社のプラモに比べて少し小さくて並べるとスケールがおかしい感じだった
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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