ザ・リッツ・カールトン大阪の「ラ・ベ」からアマヌマコムギの「レモンのパウンドケーキ」まで、食担当がハマった4月のハイ＆ロー

大阪の名店と東京・杉並にある小体な店の共通点。

ザ・リッツ・カールトン大阪の「ラ・ベ」とアマヌマコムギの「レモンのパウンドケーキ」

大阪特集の取材合間に「ザ・リッツ・カールトン大阪」にあるフランス料理レストラン「ラ・ベ」へ訪れた。1997年にオープンしたここは、王道のフレンチを提供し、デクパージュやワゴンサービスも健在という、ゲストの背筋も思わず伸びる美しきサービスと味を守り続ける。訪れるゲストの質の良さにも驚く。開業して30年近いホテルのメインダイニングには世代をまたいで愛用する人が多いと聞いた。まさに地元に愛されるハレの場である。ローカルといえば、マイクロサイズのパティスリーが増えている。荻窪・本天沼の「アマヌマコムギ」は、2023年にオープン。入るのをためらう細道の奥に店はある。シグネチャーの「レモンのパウンドケーキ」は酸味がしっかりとあり、紅茶よりもシャンパーニュのほうが合う。ローカルの店というと親しみやすい、気軽といった印象があるが、古き良き時代へのノスタルジアに浸るのではなく、今というモダンさを知るヒントがあると思った次第。

HIGH「オシェトラキャビア フェンネルのムース 繊細なブイヤベースジュレ」  ランチ『シニャチュール』 ¥29,000～。ディナー ¥27,000～（サ込）。（ザ・リッツ・カールトン大阪 TEL:06-6343-7000）

LOW平飼いの卵や無農薬のレモンなど、マイクロサイズの店舗ならではのこだわりが詰め込まれた「レモンのパウンドケーキ」 ¥450。（アマヌマコムギ IG:@amanumakomugi_）

編集と文・岩田桂視（GQ）