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「遅咲きのヒーロー」40代からのD1GP挑戦、笹山栄久とその愛機JZX100チェイサーに注目!

エンジンは3.4Lの2JZで750psを発揮!

はじめてのD1グランプリに苦戦するも、2戦でポイントを獲得

「これが日本最速のスカイライン400Rだ!」お手軽ブーストアップ仕様で300キロ突入か!?

コロナ禍の影響によって波乱万丈の展開となったD1グランプリ2020シリーズで、初参戦ながら8戦中2戦でポイント獲得という成績を残した遅咲きのルーキー。それが今回紹介する笹山栄久選手と、その愛機JZX100チェイサーだ。

笹山選手は、39歳でドリフトに復帰した千葉県出身の出戻りドリフター(現在は44歳)だ。2016年にはD1地方戦、2018年からはD1ライツシリーズへとステージを移し、2019年のシーズン終わりにD1GPライセンス昇格権利を取得。そして2020年、頂点であるD1グランプリシリーズへの参戦を決意し、その戦力として製作したのがこのJZX100チェイサーだ。

エクステリアは風間オートサービスのプロモードSSでフル武装。さらに、切れ角アップ&幅太タイヤに対応するべく前後フェンダーには汎用のオーバーフェンダーを追加しているのも特徴だ。


心臓部はHKSのキャパシティアップグレードキットを使って3.4Lまで排気量アップされた2JZ-GTEで、製作は“TEAM MORI”としてD1グランプリシリーズに参戦しているオートサービスモリが担当。制御はLINKのフルコンだ。



タービンにはGCGのG35-1050をインストールし、ブースト1.7キロ時に750psを発揮。タービンの奥側に確認できるパイプはウエストゲートの大気開放口だ。



ハイパワー化とドリフトを考慮して冷却系チューニングも怠らない。バンパーダクトにインタークーラーを、フロントグリルの奥にオイルクーラーとパワステクーラーをそれぞれ装着し、ダイレクトにフレッシュエアをコアへと導入する。


クラッチはORCの1000Fで、ミッションにはサムソナスの5速シーケンシャルドグを採用。しかし、ミッションはエビス戦で原因不明のギヤ飛びブローしたことから、2021年シリーズはホリンジャー製に変更予定とのこと。

他のD1マシン同様、ラジエターはリヤマウントへ。ただしマウント位置は独特で、安全タンクの後方にラジエターを配置する定番仕様ではなく、“振り出し”の鋭さとトラクションアップを狙って逆転で配置。これによる効果は絶大だったそうだが、今度はラジエターを通過したヒートエアで燃料温度が上昇し、パーコレーションが発生する問題に直面。そのため、シリーズ中に遮熱板とフューエルクーラーを追加したそうだ。


足回りはDG-5オートサービスモリ仕様の車高調を軸に構築。バネレートはフロント28kg/mmのリヤ5kg/mmの設定だ。切れ角はヘイメンプロダクツの“齋藤太吾1500馬力SP無敵ナックル”で限界まで引き上げ、同社の35mm延長ロアアームでタイヤハウス内の干渉対策をしている。


リヤデフはウィンタースのクイックチェンジで内部にはOS技研のスーパーロックLSDが組み込まれる。サスメンバーはリジットマウント仕様だ。アーム類も見直され、アッパーアームはイケヤフォーミュラ製で、それ以外は風間オートサービス製を装着している。


ホイールはエンケイのRS05RR(9.5J+22)。タイヤはヴァリノで、フロントには縦横のバランスが好みというペルギア08R(265/35-18)、リヤにはペルギア08RS(285/35-18)をセットしている。


コクピットは贅肉を削ぎ落としたレーシングカーらしいメイキングだ。ロールケージは「固すぎず、しなるボディ」をコンセプトにワンオフメイク。前後重量バランスを最適化するためにドライバーシートは大きく後方へとオフセット。それに合わせてステアリングシャフトは延長加工され、ペダル類もオルガン式としている。ダッシュボードはTMSのFRP製だ。

2020年は参戦体制も万全で、かつて所属していたという名門チーム“市原軍団”のリーダーでありチーム監督を担当する前田裕之さん(左から5番目)を筆頭に、スポッターには元D1GP選手の松田豊久さん(左から3番目)、ピットクルーには元D1SL選手の郡司雅之さん(左から1番目)、メカニックには亀川修さん(左から2番目)と宮田文雄さん(左から4番目)という布陣だった。

「昨年は正直D1グランプリの雰囲気に呑まれてしまったことも多々あったので、2021年シリーズでは結果を狙っていきたいですね」と意気込む笹山選手。40代からのD1グランプリ挑戦、遅咲きのヒーローの活躍に期待したいところだ。

TEXT&PHOTO:Daisuke YAMAMOTO

【関連サイト】

D1公式ウェブサイト

https://d1gp.co.jp/

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