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WTCR:新型クプラ・レオンTCRを投入するクプラ・レーシング、新型コロナウイルスの影響でサポート撤回へ

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WTCR:新型クプラ・レオンTCRを投入するクプラ・レーシング、新型コロナウイルスの影響でサポート撤回へ

 2020年からTCR規定ツーリングカーの新型モデル『CUPRA Leon Competición TCR(クプラ・レオン・コンペティションTCR)』を投入するクプラ・レーシングは、世界的に猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、WTCR世界ツーリングカー・カップでの公式関与を撤回することを決めた。

 スペインを本拠地とするセアトの高性能車両部門であるクプラは、2019年シーズンのWTCRでPWR RacingとComtoyou Racingの2チームに対し、公式なパートナーシップを結んでシリーズに参戦してきた。

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 しかし“TCR規定のメートル原器”とも呼べるクプラ・レオンTCRが次世代モデルに切り替わる節目のシーズンを前に、クプラとしてWTCRへの公式なサポートを行わないという決定を下した。

 地元スペインのモータースポーツ専門サイト『sportmotores.com』の取材に対し、クプラの広報担当者は「新型コロナウイルスの世界的流行を受け、影響の甚大さを考慮してクプラ・レーシングは2020年のWTCRに関与しないことを決定した。いかなるチームに対しても、ファクトリーサポートの活動は行わない」と明かしている。

 前述2チームのうち、Comtoyou Racingはクプラとの提携を解消してアウディRS3 LMSに1本化しトム・コロネルにマシンを託すことを発表済みだが、PWR Racingに関してはまだ国際シリーズでの活動計画を確定していない。

 ただし、このスウェーデンを拠点とするチームは地元STCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権(TCRスカンジナビア・シリーズ)のプログラムで、引き続きクプラ・レーシングとのパートナーシップ契約を延長し、新型クプラ・レオン・コンペティションTCRの投入を予定している。

 前述の広報担当者も、WTCRを除く各地域や国内選手権への新型モデル投入に関しては「クプラとして、すべてのTCRシリーズで引き続きカスタマーチームの支援を実施し、すべてのトラックでエンジニアによる技術支援やクプラ・レーシングのファクトリーによるテクニカルサポートを提供するつもりだ」と明言している。



 そのPWR Racingは4月3日付で2020年STCCの参戦体制をアナウンスし、2019年王者のロバート・ダールグレンと、優勝経験を持つ女性ドライバー、ミカエラ・アーリン-コチュリンスキーの残留を発表した。

「ここ数年は、モータースポーツキャリアで最高の戦績を残してきているし、そのリザルトは間違いなくPWR Racingのサポートなしには達成できなかったもの」と語った2019年STCC開幕戦ウイナーのコチュリンスキー。

「私たちは一緒に、史上初の女性ドライバーによるSTCC優勝などいくつか歴史的な記録も手にしてきた。2020年もさらにその記録を更新することを望んでいるし、ここでの4シーズン目を前にモチベーションは高まっている。PWRとセアト、クプラ・ファミリーの一員であることを誇りに思っている」

 チームは、シリーズチャンピオンのダールグレンと、ランキング6位のコチュリンスキーに対し、ブランニューモデルの新型クプラ・レオン・コンペティションTCRの2台を準備している。

「新しいレースカーを学ぶのは、いつだって刺激的でチャレンジングな出来事だ」と語るのは、2017年に続き自身2度目のタイトルを獲得しているダールグレン。

「こうしてSTCCに継続参戦できることをうれしく思う。選手権の名が何らかの役割を果たさないと考えることもできるが、それでもSTCCはスウェーデンだけでなく国際的に強いブランドバリューを誇る。クプラとともに戦えるのは光栄だ」

 チームはまた、2018年末に独自プロジェクトでの開発をアナウンスした電動ツーリングカー“PWR 001”の計画も継続することを明かしている。

「このスポーツを前進させるために全力を尽くすことこそ、チームのルーツと言える精神なんだ」と語ったPWR Racing共同代表兼2019年WTCR参戦ドライバーのダニエル・ハグロフ。

「それがこのプロジェクトが生まれた理由であり、作業は決して終わらない。レースの電動化はスポーツの歴史のなかで最も重要な移行のひとつであり、その発展にできる限り貢献することを決意している」

 2020年のSTCCシーズン開幕戦は5月15~16日のクヌットストープが予定されていたが、全モータースポーツ・カテゴリー同様に新型コロナウイルス禍により開催延期が決定。オーガナイザーはイースター明けとなる4月12日以降に「改訂版カレンダーを発表したい」としている。

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みんなのコメント

1件
  • この一枚でもカッコいいのがわかる。
    欧州は広いな。
    日本に入ってこないメーカー多すぎ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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