伝説として始まり、革新へと至ったスーパーカーたち。1970年代の懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまで紹介していこう。今回は、2017年に登場したリトラクタブルハードトップの2+2クーペ、フェラーリ ポルトフィーノだ。
フェラーリ ポルトフィーノ(FERRARI PORTFINO:2017~2023)
フェラーリは2017年のフランクフルトモーターショーで、リトラクタブルハードトップ(RHT)を採用した2+2クーペのニューモデル「ポルトフィーノ」を世界初公開した。その車名は、イタリアで最も美しい町といわれるリグーリア州の港町「ポルトフィーノ」に由来する。カリフォルニアTの後継モデルで、トランスアクスル式FRや2+2のシート、V8ツインターボ、そしてRHTを採用したオープンボディなど基本構成を踏襲している。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
カリフォルニアTと比較すると、新設計されたシャシは部品点数を40%削減し、車両重量も同様に約80kg軽くなっている。また、ボディサイズはわずかに大きくなっているが、ホイールベースは同じ。LEDヘッドライトは少し横長となり、フロントグリルは両端を釣り上げるように精悍さを増している。最大の違いはそのスタイリングにあり、ハードトップを閉じた状態ではフラッグシップの812スーパーファストを彷彿とさせる美しいファストバックスタイルを採用することだ。
エンジンは同じく90度V8 DOHCツインターボで排気量も変わらないが、ピストンやコンロッド、制御システムなどを新たにすることで最高出力を600psの大台に乗せ、最大トルクも760Nmを発生させる。これにより、40psと5Nmのアップが図られたことになる。
また、電動パワーステアリングを各種電子制御デバイスと統合させており、ダイナミックで快適な走りも的確にサポート。しかもアイドリングストップ機構を備え、EU複合モード燃費は9.5km/Lを達成している。
インテリアでは10.2インチのタッチスクリーン画面を備えたインフォテインメントシステム、オープン時でも快適性を向上させるエアコン、新デザインのステアリングホイール、18ウェイ電動アジャストのシート、そしてオープン時にキャビンに流入するエアを30%削減して風切り音を低減させるウインドディフレクターなど、快適装備も充実している。
クローズド時に美しいファストバックスタイルを楽しめて、走行中でも車速40km/h以下ならハードトップを開閉することもできる。2+2とはいえ4人乗車も可能で、オープン時でもラゲッジスペースは2人の小旅行用荷物くらいなら積載できるなど、実用性も兼ね備えていた。
フェラーリ ポルトフィーノは、あらゆるシーンに対応したオールラウンドなスーパーオープンスポーツカーといえるだろう。
フェラーリ ポルトフィーノ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4586×1938×1318mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1545kg
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●総排気量:3855cc
●最高出力:600ps/7500rpm
●最大トルク:760Nm/3000-5250rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・80L
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●タイヤサイズ:前245/35ZR20、後285/35ZR20
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