■ホンダが25年秋に「プレリュード」を復活 - 6代目は「どこまでも行きたくなる気持ち良さと非日常のときめき」を提供
ホンダは5代目が生産終了してから約24年ぶりとなる「プレリュード」の新型モデルを2025年秋に発売することを発表しました。
すでにほぼ量産に近いプロトタイプが公開されていますが、改めてどのような特徴があるのか解説していきます。
すでに6代目となる新型プレリュードは、ほぼ量産仕様に近いプロトタイプが公開され、「どこまでも行きたくなる気持ち良さと非日常のときめき」をコンセプトに開発されています。
プレリュードの開発責任者でもある山上智行氏は、ホンダにおけるプレリュードの役割について次のように語っています。
「プレリュードはホンダが培ってきたヘリテージではあるんですけど、ヘリテージにらわれすぎて、コピー商品みたいなことではなくて、現代をきちんと見た上で、新しいことにチャレンジしていこうというスピリットを表現しています」
新型プレリュードは、カーボンニュートラル時代を見据えつつも、ホンダのDNAである「操る喜び」を継承。「次世代に向けて、持続可能なFUN(ファン)を提供し続ける」というテーマが掲げられています。
特筆すべきは、ターゲット層の設定です。かつてプレリュードが人気を博した時代を知るジェネレーションX(現在の40-50代)と、その子世代にあたるジェネレーションZの両方にアピールする戦略が取られています。
「当時を良く知る人はジェネレーションXだと思います。その子供たちが今クルマを持って生活を楽しんでるような時間軸に重なるというのもあって、子供を見ながら自分の若い頃を思い出すとか、子供が楽しんでいることを自分が学ぶとか、そういうX・Zの世代にプレリュードを届けたいと思っています」(山上氏)
エクステリアデザインは「グライディングクロススタンス」というキーワードで表現されています。
これは、動力なしで地球を味方につけて何百キロも滑空するグライダーのように、スムースでクリーンでありながら、操縦桿を握るとダイナミックにレスポンシブに動くという相反する特性を両立させる意図が込められています。
デザインの特徴は以下の3つの要素から構成されています。
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1. クリーンでダイナミックなサーフェス:フロントバンパーから始まり車体サイドを抜けてリアに絞り込まれる流れと、リアフェンダーから駆け上がってノーズに向かって駆け下りる流れの2つが3次元的にクロスする造形で、躍動感と軽快感を表現しています。
2. 伸びやかで軽快なプロポーション:低くシャープなノーズと極力スムーズに仕上げたルーフラインにより、伸びやかで軽快な印象を与えています。
3. 走りを予感させるスタンス:スポーツモデルとしての安定感を表現するため、前後のフェンダーをしっかりと張り出し、ヘッドライトやテールランプも横基調のグラフィックを採用してワイド感を強調しています。
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インテリアは「グライディングコックピット」という概念で設計され、まるで飛空するような操縦席を目指しています。
特別な誰かと気持ちを高め合うことを意図して、運転席と助手席でそれぞれ異なるデザインを採用しています。
運転席はドライビングに集中できるようホールド感を高めた仕様、助手席は大切な人に乗ってもらうことを想定して柔らかめのクッションで包まれ感のあるシートとなっています。
また、インストルメントパネルを水平基調にし、フロントフェンダーからドアのアッパーセクションへと連続する造形により、車両全体のサイズ感や状態が直感的に把握できるよう工夫されています。
インテリアのカラーコーディネートは「タイムグライディングコーディネート」と呼ばれ、世代を超えてときめきを生み出すことを意図しています。すでに様々な場所でお披露目されている白いボディカラーのモデルはホンダの新色である白を採用し、爽快さと軽量感を表現しています。
内装は「ブルー×ホワイト」のハイコントラストな配色で、ドアを開けた瞬間に引き付けられる印象を与えています。
さらに、細部にまでこだわった手ごたえ感や、ホンダのヘリテージパターンを現代風にアレンジして隠し入れるなど、遊び心も散りばめられています。
山上氏は「2シーターですと、なかなか使い勝手というところも難しいので、2+2。いざという時には4人で乗れて、2人で乗る時も荷物を置いたいと言ったようにリアシートが活用できるようになっています」と説明しています。
新型プレリュードのパッケージングは、特別感と実用性の両立を目指しています。
スポーツスペシャリティカーならではの全高や全幅の比率、タイヤの外形サイズなどにこだわりつつ、2人乗車時には十分な荷物スペースを確保できる「2+2」シートレイアウトを採用しています。
また、歴代プレリュードがトランクタイプだったのに対し、新型モデルでは大開口のハッチバックタイプを採用。
リアシートをフォールドダウンすれば、ハードケース大中サイズ2個、ゴルフバッグ2個、サーフボード2枚、ソフトスーツケース(大)2個など、大きな荷物でも積載可能です。これにより、大切な人と様々な場所へ出かけられる実用性を実現しています。
■MTみたいなシフト感が味わえる!? 斬新な「Honda S+ Shift」が生み出す新しい走行感覚とは
新型プレリュードには、新技術「Honda S+ Shift(ホンダ エスプラス シフト)」が搭載されています。
Honda S+ Shiftは、加減速時に緻密にエンジン回転数をコントロールし、ダイレクトな駆動レスポンスと鋭い変速を実現する技術です。
さらに、エンジン回転数と同期した迫力のある音をスピーカーから流すことでエンジンサウンドの音質を高めるアクティブサウンドコントロールシステムや、その動きと協調し俊敏に反応するメーターなどにより五感を刺激する機能も。
こうしたギミックによりドライバーとクルマが「Synchronize(一体化)」するような、爽快で意のままの走りの提供を目指して開発されました。
また「シビックタイプR」にシャシをベースにプレリュードにあった足回りなどのセッティングを行うことで、リニアなハンドリングと快適な乗り心地を実現するとしています。
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新型プレリュードは、ホンダのDNAである「操る喜び」を次世代に継承していく意思表示として位置づけられています。
「移動の楽しさを追求し続け、次世代に向けて持続可能なFUNを提供し続ける」というテーマは、今後のホンダのスポーツモデル開発の方向性を示すものとなっています。
このように、新型プレリュードは現代の技術とデザインで新たな価値を創造し、世代を超えた共感を生み出すことを目指しています。2025年秋の発売が待ち遠しい1台と言えるでしょう。(くるまのニュース編集部)
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HONDAには庶民カーのフィットデザインをこの機会に見直して欲しいと願うな。