2026年1月21日(現地時間)、パリ・ファッションウィークにてディオールの2026-27年秋冬コレクションが発表された。
スキニーデニムにきらめくビーズのトップ。レプタイル柄のキューバンヒールブーツにカシミアニットのサッチェル。ドレス丈のセーターに、スパンコールで飾られたポロシャツ。コクーンシルエットのパーカやボマージャケット。小さめのブレザーにケーブルニットのテールコート。ベロアのカーゴパンツにファーの裏地のついたスキージャケット。それから、鮮やかなイエローに染まったたくさんのウィッグ。2026年1月21日(現地時間)、ジョナサン・アンダーソンはこれらすべてをディオールの2026-27年秋冬コレクションに詰め込み、風変わりなメンズウェアの数々を堂々とランウェイに解き放った。
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アンダーソンはプレビューで「私にとってファッションショーとは、アイデアを見せることです」と語っていたが、確かにこのショーはたくさんのアイデアであふれていた。デビューショーでは貴族的なスタイルでメンズウェアにおけるプレッピーの波に拍車をかけた彼だが、今回はルール、トレンド、そして私たちがイメージした“アンダーソンのディオール”に対して、スマートにも抵抗するような姿勢を見せた。
アンダーソンは、パリ・ファッションウィークで話題を呼んだこのどこか捉えどころのないスタイルの原点について話してくれた。アンダーソンはハイコンセプトと商業性のバランスを取る達人だ。あまり知られないアーティストから「フォーマルさ」のようなものについての複雑な思考まで、さまざまな好奇心をコラージュするように織り交ぜ、先鋭的で時宜を得たステートメントにまとめ上げる力を持っている。
アンダーソンがどのようにルックを完成させるかは、常に興味深いものだ。特に今シーズンは、彼と同じエネルギーでファッションを楽しむ人たちの心を見事に捉えている。そんな彼の頭のなかにあったのは、さまざまなキャラクターを演じるパンクたちの姿。創設者のクリスチャン・ディオールからフランスのクチュリエのポール・ポワレ、そしてインディーズ・シンガーソングライターのMk.geeまで、異質な組み合わせではあるものの、どこか即興的なフォーマルさによって括られていた。
「私が探求したいと感じた、直感的なアイデアだった」とアンダーソン。「型にはまったものにはしたくなくて。ちょっと楽しみたかったんです」
アンダーソンが頭に描いたムードボードを、彼がプレビューで語った言葉とともに紐解いていこう。
インディーズのロックスター、Mk.geeの影響
エディ・スリマン時代以来、インディーズのロックスターがディオールに登場することはなかったため、アンダーソンがジャスティン・ビーバーともコラボレーションをしているニュージャージー生まれの若きミュージシャンを取り上げたのは意外な気がした。
ショーにMk.gee本人は登場しなかったものの、その影響はコレクションのあちこちで見られた。アンダーソンはMk.geeの「スーパーファン」を自認しており、ショーのサウンドトラックに彼の楽曲を2曲採用するほどだ。彼はまた、Mk.geeのスタイルからいくつかのヒントを拝借している。ふたりが出会った当時、29歳だったMk.geeはパファージャケットを重ね着し、スキニージーンズを好んで穿いていたことから、「ボトムは細く引き締まったシルエット」だったとアンダーソンは回想している。
「LAで彼に会ったのですが、私が想像していたような人ではありませんでした。シャイなところがあって、すごく内向的な人だと思いましたね」とアンダーソン。「私の仕事のやり方は、デザインのプロセスを通して自分の経験を収集し、それを(コレクションに)浸透させていくようなもの。彼にどんな服を着せたいか、そんなファンタジーについて考えたのです」
ポール・ポワレとの架空のコラボレーションを想像
このコレクションの鍵を握るもうひとりの人物が、ポール・ポワレだ。ポワレは100年以上前に活躍したフランスのオートクチュールの帝王で、豪華でカラフルな生地使いと着物のようなドレスで知られる。アンダーソンはある日、モンテーニュ通りにあるディオールの旗艦店の外にこのクチュリエに捧げられたプレートがあることに気づいた。その翌日、彼は1922年に手作りされたポワレのドレスを見つけたそうだ。
アンダーソンのデザイン哲学は、ディオールには正しいアイデアも間違ったアイデアもなく、ただ彼のイマジネーションをかき立て、新しさを追い求めるアイデアしかない、というものらしい。そこで彼は、クリスチャン・ディオールとポワレの架空のコラボレーションを想像した。「ディオールは構造を取り入れ、ポワレは構造を取り去る」と考えたアンダーソンは、ポワレのドレスの上半身をブラウスにアレンジしたほか、ポワレのアーカイブから豪華なジャカードを探し出し、織り直してオーバーコートや丸く膨らんだボマージャケットにケープのようにあしらった。
アンダーソンはまた、ポワレが生きた時代に見る奇抜なフォーマルさへの親近感を語り、彼らしさを最大限に引き出したスタイルについて説明する。「ポワレについて調べると、友人と一緒にドレスアップしていたことがわかります。ときどき、まるで毛布や布団みたいなものにくるまったり……。そして、そのキャラクターがカシミアのコートとスカーフを手に入れ、そこから何かを作り上げていくという発想が気に入っています」
ウィッグで表現された“キャラクター”
モデルたちがかぶっていたイエローのマレットヘアやブリーチヘアのウィッグは、ヘアスタイリストのグイド・パラウによるもの。これついてアンダーソンに尋ねると、彼は「私は“普通”を求めていないので」と答えた。「キャラクターを押し出したかったんです。パンキッシュさとポワレ、そして細身のシルエットの融合を、どうやってまとめるか。最終的に、もう少しサブカルチャー的な要素が必要だと感じたんです」
スーツに見る1940年代と1960年代の要素
「ディオールのメンズウェアはテーラリングがすべてです」とアンダーソン。「新しいシルエットを見つけるために、どう遊ぶか?」と考えた彼は今シーズン、1940年代初頭の丸みを帯びた細長いシルエットのテーラリングと、1960年代初頭のスリムなスーツに着目した。アンダーソン自身も説明するように、変革の真っ只中にあったこの2つの時代の要素を取り入れるため、彼は40年代のジャケットを腰より上で切り詰め、60年代のジャケットをクロップトップのようなプロポーションになるまでさらに短く調整している。
随所にちりばめられたハウスコード
ディオールで受け継がれてきたハウスコードは、コレクション全体を通して表現された。特に、彫刻のような「バー」ジャケット、ドレスのようなセーター、Dシェイプのブーツ、そしてスリマン期を想起させるスキニーシルエットは、アンダーソンのひねりの効いたコラージュのなかで解体され、再構築されている。「人々はディオールをファッションブランドとして捉えていますが、私はそれをさらに押し進める必要があると思っています」とアンダーソンは言う。「結局のところ、私はクリスチャン・ディオールではないし、ディオールというブランドでもない。私はディオールにひとつの章を書き加えるためにここにいるのです。だから私にとって、デザートメニューをどう選んで組み合わせ、そのなかでどうやって新しい発見を見つけていくかが重要なんです」
【写真63枚】ディオール2026-27年秋冬メンズコレクション全ルックは以下のギャラリーをチェック!From GQ.COM
By Samuel Hine
Translated and Adapted by Motoko Fujita
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