セダンだけではなくツーリングワゴンもあった究極のレガシィ
STIコンプリートカーのなかでも最高峰にあたるSシリーズ。そのほとんどがインプレッサWRXをベースとしたものが多いのだが、レガシィをベースにしたモデルが2世代だけ存在した。なかでも第2弾となるS402は、Sシリーズ初のツーリングワゴンが設定され、現在でもその希少性と合わせて究極のレガシィとして忘れられないモデルの1台となっている。
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2.5L水平対向ツインスクロールターボをSTIが調律
2008年に4代目レガシィ(BL/BP型)をベースにS402は誕生した。エンジンはベースモデルとなる2.0GT系がEJ20型2L水平対向4気筒DOHCターボを搭載するのに対し、STIがチューニングしたEJ25型2.5L水平対向4気筒DOHCツインスクロールターボを採用。トランスミッションは6速MTのみの組み合わせで、セダンとツーリングワゴンをそれぞれラインアップした。
2.5Lエンジンをベースとし、等長等爆エキゾーストシステムにツインスクロールターボというメカニズムは当時S402だけの専用メカニズム。4代目レガシィシリーズで最高峰とされる最高出力210kW(285ps)/5600rpm、最大トルク392Nm(40.0kg-m)/2000~4800rpmという圧倒的なパフォーマンスも見逃せないスペックを誇った。
サスペンションはSTIチューニングによるビルシュタイン製ダンパーとスプリングを組み合わせたS402専用セッティングで、それに加えてSTI自慢のフレキシブル系パーツが、走りの質感を向上。そのほか、STI製ピロボールブッシュリヤサスリンク、BBS製鍛造18インチアルミホイール+235/40R18タイヤなども専用装備した。ブレーキシステムもフロントにブレンボ製18インチ2ピースブレーキローター&対向6ポットモノブロックキャリパー、リヤにブレンボ製17インチローター&対向2ポットキャリパーを採用し、ハイスペックの走りを受け止めるストッピングパワーも申し分なかった。
乗り味に関しては2.5Lという排気量に、STIチューニングという珠玉のエンジンフィールが低速域から高回転域まで全域で気持ち良さとゆとりを感じることができ、まさに最高のグランドツーリングカーといった印象であった。もちろんSTIのトップガンである辰己英治さんが富士重工業(現SUBARU)から、STIに移籍したタイミングとも重なり、その至高のフィーリングからも辰己イズムを感じることができるモデルだ。
ワイドなフロントフェンダーが欧州ハイパフォーマーを彷彿とさせる
エクステリアはSTI製のカーボンフロントアンダースポイラーや金属調ドアミラー、オーナメント類などのS402専用アイテムが目を惹くが、最大の特徴ともいえる片側20mm拡幅された専用フロントワイドフェンダーに235/40R18サイズのタイヤを収める。フェンダーに備わる専用グリルはダミーだが、その存在感はベースモデルとは別格。インナーフェンダーカバーなどはもちろん専用品で、見えない部分のクオリティもさすがSTIコンプリートカーといった印象だ。
フロントマスクはベースモデルの2.0GTスペックBと変わらない印象だが、じつはヘッドライトウォッシャーも備わっている。これはスペックBには装着されないアイテムとなり、バンパーも専用品となる点にも注目だ。究極のグランドツーリングカーを目指したS402は、あらゆる環境を想定していることが垣間見える装備である。
* * *
この記事を執筆している2022年8月現在、ネット上の中古車サイトには4台のS402が掲載されている。セダン3台、ワゴン1台という少なさではあるが、車両本体価格はギリギリ300万円台と、WRX系のコンプリートモデルと比較するとリーズナブルな印象。STIが手掛ける究極のグランドツーリングカーは、いま意外と狙い目かもしれない!
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みんなのコメント
当時STIが「しなやか」という言葉を使い始めた時期でフニャフニャ緩々の半端な足に太いタイヤのミスマッチ、垂涎など片腹痛い。
時代が変わるとすぐ名車扱い、コンプリートはどの車種も名車って訳じゃないんですよ。
コンプリートとしてならS401の方がビシッとしていて出来が良く高性能です。