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【FRへの憧憬 18】ジャガーFタイプは、高い美意識と高性能にこだわった“らしさ”が光る

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【FRへの憧憬 18】ジャガーFタイプは、高い美意識と高性能にこだわった“らしさ”が光る

スーパーカーといえばエンジンはミッドシップ・・・と思われがちだが、コンベンショナルなFR(フロントエンジン リアドライブ)を採用しているモデルも、1960年代から21世紀の現代まで数多く存在する。そこで、FRならではの美しい佇まいも備えたスーパースポーツカーを紹介する連載企画をお届けしよう。

JAGUAR F-Type:ジャガー Fタイプ(2013-)
1950年代には、ル・マン24時間レースなどのスポーツカーレースで大活躍したジャガー。その当時はスポーツカーをラインアップしていたが、名車と呼ばれたEタイプが1975年に生産中止されてからは、XJ-SやXK8といったスポーティクーペは登場したものの、スポーツカーと呼べるものは存在しなかった。

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20世紀末には経営不振からジャガーはフォードの傘下に入り、そのフォードも2000年代後半に経営不振に陥ると、ジャガーは2008年にランドローバーとともにインドのタタ モータースに売却される。そしてタタ モータースの傘下でジャガー ランドローバーとなり、両ブランドとも業績が急回復する。

そしてジャガーは、2011年に発表したコンセプトカー「C-X16」をベースにした久しぶりのスポーツカー「Fタイプ」を2013年に発表して、ブランドのスポーツイメージをアピールする。その車名が、かつてのEタイプに続く「F」を冠したことからも、ジャガーの正統的スポーツとして久々の復活であることを証明している。

Fタイプは、Eタイプ以上に高性能にこだわった。フロントに搭載されるエンジンは3LのV6、5LのV8ともスーパーチャージャーが装着され、ベーシックなV6でも340ps、V8は495psを誇った。いずれのエンジンも年次改良でパワーアップされ、V6は380ps、V8は575psにまで発展する。その発する破裂音の演出も容赦ないものだった。

「カッコ良さ」が命のジャガーらしく、Fタイプはスタイリングには最優先にこだわっている。前述のEタイプをも彷彿とさせるロングノーズ ショートデッキの古典的なFRクーペスタイルは、実に美しい。2014年にはオープンボディのコンバーチブルも追加設定された。ポルシェ 911などのライバルを意識してか、4WDも設定されている。

ボディ構造はジャガーが得意とする最新アルミ技術を採用している。時代の影響を受けてか、2017年には2L 直4のダウンサイジングターボを搭載したモデルも設定された。現在の日本仕様では5種類のエンジンで32車種のラインアップを展開する。C-X16のデビュー以来8年以上が経つが、Fタイプの美しさは色褪せていない。

ジャガー Fタイプ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4475×1923×1311mm
●ホイールベース:2622mm
●車重:1705kg
●エンジン形式・排気量:90度V8 DOHC+S/C・4999cc
●最高出力:423kW<575ps>/6500rpm
●最大トルク:700Nm<71.4kgm>/3500rpm
●燃料タンク容量:70L
●トランスミッション:8速AT
●タイヤサイズ:前265/35ZR20、後305/30ZR20

スーパーカー図鑑のバックナンバー

[ アルバム : ジャガーFタイプ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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