WEC世界耐久選手権第4戦の第93回ル・マン24時間レースの決勝は、スタートから3分の2にあたる16時間が経過。長い夜を越えて、フランスのサルト・サーキットは朝を迎えている。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の2台のGR010ハイブリッドのうち、セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮の8号車は、10番手グリッドから順調に順位を上げて首位争いに追いつき、16時間経過時点では6番手を走行。一方、マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリースの7号車は11番手となっている。
6月14日の現地時間16時にスタートした24時間レース。8号車は最初の1時間でトップ6に浮上。7号車は16番手からスタートし、1周目に接触してダメージを負ったものの、トップ10圏内に近づいていた。しかし、6時間を前にピットレーンでのスピード違反により50秒のストップ・アンド・ゴー・ペナルティを受け、大きく順位を落とした。
フェラーリにミス続き1-2-3体制崩壊。6号車ポルシェが首位もSCで同一周回12台は僅差に/WEC第4戦ル・マン決勝12時間後
再びコンウェイがステアリングを握った7号車は17番手でドライブし、夜間走行に入ると8号車も6番手でブエミがステアリングを握る。燃料やタイヤの戦略、さまざまなペナルティなどによりポジションや車両間ギャップが変動する中、ブエミはソフトタイヤで安定したペースを保ち、トップ争いに迫った。
9時間を目前に、フェラーリ50号車と4番手争いを繰り広げ、その後ハートレーにドライバーチェンジ。7号車は可夢偉に交代し16番手で復帰すると、99号車ポルシェをかわしてひとつポジションを上げた。
10時間を過ぎたところで、8号車は平川、7号車はデ・フリースへドライバーチェンジ。その数分後にLMP2車両のアクシデントによりセーフティカーが導入され、ライバルたちがピットイン。このタイミングで2台のGR010ハイブリッドは順位を上げ、レースが折り返しとなる12時間を経過した頃には、平川の8号車が2番手、デ・フリースの7号車が12番手で、首位とはわずか40秒差の位置に並んだ。
8号車の平川は次のピットストップで、順位を争う6号車ポルシェ963がタイヤを交換したため、一時的に首位に浮上。7号車もデ・フリースがトップ10に入る。タイヤを交換しないまま走行を続けた8号車の平川は83号車フェラーリ499Pの猛追をしのぐが、13時間経過前にかわされて2番手へ後退した。
次のピットでは平川の8号車がタイヤを交換したが、ライバル勢は無交換だったため8号車は5番手へ後退。デ・フリースはその時点で全体最速ラップタイムを刻む猛プッシュで38号車キャデラックVシリーズ.Rをかわして8位に浮上した。その1時間後、8号車は5番手でブエミに、7号車は8番手でコンウェイへとドライバー交代を行った。
15時間を経過し、8号車のブエミは表彰台を争うべくフェラーリ50号車とのバトルを展開。そして、16時間を目前に2台ともにドライバー交代を行い、8号車はハートレー、7号車は可夢偉がドライブしている。
■ニック・デ・フリース(7号車)
「これまでのところ、我々にとっては波乱のレースになっている」
「ダメージを負ったクルマで走り続けている中、ピットリミッターのミスで非常に厳しいペナルティを受けた。だが、僕の3スティントはとても速かった」
「セーフティカーからの再スタート時には遅いクルマに阻まれることもあったが、それでもいくつかポジションを取り戻すチャンスがあった。クルマの調子にもペースにも、とても満足している」
「まだまだレースは長いので、これからもプッシュを続ける」
■平川亮(8号車 )
「今回のセーフティカーの導入によって、全車(のギャップ)がほぼゼロにリセットされました。これが我々にとって良いタイミングとなり、一時的に首位に立つことができました」
「ペースの面では、我々は最速ではありませんが、上位を争うには充分な速さがあります。勝利には運も必要ですが、これまでのところ順調です」
「まだレースは続いているので、集中を切らさずに戦い続けます」
[オートスポーツweb 2025年06月15日]
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