5月29日、アプリリア・レーシングからMotoGPに参戦しているホルヘ・マルティンは、自身が運営するSNSを通じて、アプリリアとの契約に関して声明を発表した。
2025年から2年契約でアプリリアに移籍した前年度チャンピオンのマルティンだが、その契約内容に状況次第では1年限りで離脱することのできる項目を付け加えていたようだ。マルティンは今年、オフシーズンテスト、開幕直前、そして第4戦カタールGPの3回の転倒で怪我を負い、カタールGPの1戦のみの出場に留まっている。
アプリリア、マルティンの早期離脱は認めず他チームにも警告。2026年までの「契約は有効、今後も遵守すべき」
その後、マルティンが1年限りでアプリリアを去ることになるのではないかと噂が広がった。ところが、アプリリアが「アプリリア・レーシングとホルヘ・マルティンとの契約は有効であり、両当事者は契約満了日(2026年末)までこれを遵守しなければならない。契約中のライダーに対して他チームがいかなるオファーも行わないよう求める。そのような行為はいかなる場合も正当ではない」と声明を発表していた。
アプリリア側はマルティンと少なくとも2026年末まで仕事を続ける契約があり、早期離脱を否定していたのだが、マルティンは別の考えを持っていたようで、今回声明を出した。
その内容はアプリリアとは正反対で、2025年の1年限りでの離脱の意向を示したものだった。マルティンがアプリリアから去ることは決定事項ではないが、3度の怪我により戦線離脱を余儀なくされている状況を踏まえて、離脱は契約違反ではないことを記している。
「こんにちは。全てのファン、メディア、僕のキャリアを応援してくれる人たちに、アプリリアと僕の状況について明確に説明したいと思う」
「契約の違反は一切ない。契約に署名した時、アプリリアとの間で、特定な事情がない限り、2026年まで自分の将来を決定する権利を留保することに同意した。これは、当時アプリリアから提示された契約の案を受け入れるために必須な条件だった」
「昨年、ブランド(メーカー)の変更を決断した時、僕の優先事項の1個は、実際の状況でバイクをテストし、チームとの繋がりやその仕事の進め方を理解する機会を得ることだった。そうすることで、1年ではなく2年の契約を安心して結べると考え、この条件を付けくわえた」
「契約で定められた期日に決断を下す必要性を考慮し、2026年シーズンに向けて、自らを解放する権利を行使することを決断。僕は常に敬意と透明性を持って、そしてプロアスリートとしての自分の将来を自分でコントロールするという唯一の意図を持って、この決断を下してきた」
「残念ながら、クラッシュによって生じた状況は、僕たちが合意した内容に影響を与えるものではないが、このフェーズに影響を及ぼした。だから僕はアプリリアと話し合い、レースに復帰した後、一定数のグランプリに参戦して、この期間を延長するために、検討について前向きだった。これはすべて、2026年の決断を下す前に、双方が互いにもう一度チャンスを与え、安心感を得られるように努めるためだ」
「僕はアプリリアに対して常に誠実であり、バイク、チーム、そしてプロジェクトに関わる全ての人々の努力を高く評価してきた。僕が求めているのは、自分の希望とアプリリアとの合意の精神が尊重されることだけだ」
「対立も非難も一切ない。ただ、僕は非常に困難な時期と深刻な怪我を乗り越えた後、明るい気持ちで前を向いて、トラックの内外でベストを尽くし続けたいだけだ」
「みなさんの理解と配慮に感謝している」
[オートスポーツweb 2025年05月29日]
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みんなのコメント
マルティンにはただただ残念です。
双方合意の上じゃないあたりで既に問題だらけ。
結果誰も得しないと思うけど。