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【新しいレース観戦文化】真横を200km/hのマシンが駆け抜ける?? サーキットで車中泊を体験してみた

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【新しいレース観戦文化】真横を200km/hのマシンが駆け抜ける?? サーキットで車中泊を体験してみた

 あっという間に夏休みが終わってしまって、子どもたちの学校も本格化する9月。夏休みにキャンプなどアウトドアを楽しんだ人も多いのではないでしょうか。

 そんななか、ベストカーで撮影を依頼する「流し撮り職人」こと、池之平昌信カメラマンがレースを撮影しながら車中泊をするから記事にしてよ!! との売り込み。

なぜ自動車メーカーは開発車をサーキットで走らせるのか?

 富士スピードウェイなどでもレース観戦しながらの車中泊は増えてきたが、まだまだこの文化は発展途上。

 今回は栃木県芳賀郡のツインリンクもてぎで開催されたレースで車中泊を体験してきたようです。リアルな車中泊事情に迫ります。

文/写真:池之平昌信

■車中泊にも工夫が盛りだくさんで個性が出る??

 お盆休みはいかがでしたか? 私は「ホテルも温泉宿もハイシーズンは高いし、どうせ予約で満杯だしなあ・・・」と思いつつ「もてぎ2&4」のホームページをみていたら、朗報発見!


「場内の3つの駐車場をキャンプエリアとして無料開放!」とあるではないか! コレクションホールや南コース近くの芝生エリア(S2やS4)とS字コーナーやヘアピンコーナーの近くにある「N5」と3つの駐車場が解放されるらしい。


仲間とバーベキューをしながら語らう。このシーンだけ見るとサーキットとは思えない??

「もし雨が降ったらテント立てるのは面倒くさいけどなー。まあそうなったら車中泊でいいか!」と準備はテキトーにして、土曜日の早朝、もてぎへGO!となった。


 開催されるレースは2輪と4輪の日本のトップカテゴリーである「JSB1000」と「スーパーフォーミュラ」などだ。

 鈴鹿8耐を制したことのあるチームやライダーもわんさか。F1に乗ってた人、これから乗る人もごろごろ走っているレースなので見ごたえ充分。暑いなか熱い予選の走りをホットに撮影、観戦して楽しめた。


 夕方になり、さあキャンプの準備……のまえに、もてぎ場内に2年ほどまえにオープンした「のぞみの湯」という温泉施設を体験視察。

 「きっと観戦客でごったがえしてるのかなあ」と心配していたが、まだ意外と知られていない? せいか、まあまあ行列もなく、いい湯を堪能できてサイコーの気分。さっぱりとして、いざ、まだまだ明るいN5パーキングへ。


車中泊のすぐ横では日本最高峰の戦いを垣間見れる!! これまた贅沢な時間かもしれない 

 ヘアピンコーナー等の撮影ポイントに近いし、広々としているという理由でココにした。


 撮影仲間のアベさんは奥さんと娘ちゃんもいっしょなので家族用テント、タープ、テーブルなどフル装備。ペグも使ってガンガン設営。クルマも三菱デリカD5という本格派だ。


 周りをみるとBMWZ4、日産セレナ、マツダRX-8、三菱ランエボワゴン、JEEPラングラー(オレ)・・・と多種多彩。


 本格テントキャンプ&炭火BBQ派、簡易車中泊派、バイクでソロキャンプ派……とこれまた様々。

 筆者は簡易テントに寝るつもりで準備してきたわけだが、風呂上がりでビールを飲んで、簡易BBQをしていたら、まったり腰が重くなった。おまけに夕立ときた。


 ラングラーの助手席で一夜を明かすことに決定。雨のせいでムシムシ熱帯夜になるかと思いきや、車窓用網戸のおかげで快適熟睡できた。

 このネットは蚊やアブなどを気にせず窓を全開にできるし、安いものなら2枚セットで1000円ほどから販売されているのでとってもありがたい。


 車中泊というと車内後部がフルフラットになんないと・・・なんて誰が決めたの? ミドシップのクルマだとリクライニング量が少なく、きついかもしれないが、普通のクルマなら仮眠ぐらいはへっちゃら。

筆者のラングラーには虫よけネットを装備。車種といい、なんだか本気っぽさが凄い

 ひと昔前の国際線ファーストクラス(乗ったことはない)のシートだと思えばゆったりと寝ることができる、はずなのだ!(個人差あり)


 ランエボワゴンのコンドーさん(身長178cm)も車中泊。ちょっと足を曲げる程度で睡眠可能だったそうだ。

■目が覚めたらすぐ横をレーシングカーが走り抜ける!!

 目覚ましも必要なく、明るくなってきたら皆自然と目が覚めた。観戦直後に入浴・食事・睡眠となるので、睡眠時間がたっぷりとれるのも車中泊のいいところ。

 もてぎに近い水戸や宇都宮のホテルに泊まった場合の往復3時間ほどが0分になり、しかもコースサイドに歩いていける、こんな贅沢が……タダ! 感動だ。

 ゆったりと朝食をとっているとアベさんが面白いものを見せてくれた。地震の際にタンスなどの転倒を防いでくれる「突っ張りポール」


サイドシルの下にいわゆる「つっぱり棒」が。これはいったい??

「風の強い夜や寝返りをうつ度にクルマ揺れますよね?あれで安眠できない場合もあります。

 まあ車載のジャッキでもいいんですが、これをジャッキポイントに左右突っ張るだけで、クルマはほとんどロールしなくなりますよ。ガチガチです。

 本来の使い方じゃないのであくまでも自己責任ですけどね。暑い夜でも網戸と充電式の扇風機があればなんとかなりますよ。

 友人の持ってたマキタの充電式扇風機はすごくいいですね。寒いのは冬山用寝袋あればヌクヌクですし、結局1~2人ならテントよりクルマのほうが快適な場合も多いですよね。ウフフフ~」


  なるほど、さすが夏はレース撮影、冬はスノボを楽しむ家族思いの現役消防団員の言葉には重みがある!たいへん参考になりました。

 ツインリンクもてぎでは有料(6200円)のコースサイドキャンプステイ駐車券もある。


 レース中もずっと設営可能なので、さらにゆったりと観戦できること必至。
視察したところ、本格テント派ばかりで車中泊派は皆無でした!

アウトドアを楽しむ親子連れの姿も。オシャレなテントでかっこよくキメています!! こういうところからモータースポーツが好きになってくれるといいですね~

 福島県から来たという親子はなんともかっこいい観戦スタイル。5万円ほどするというバートンのテントも目立つ!

 これだけの装備でも、基本はバイクでソロキャンプするためにグッズをそろえているそうでコンパクト収納。2名乗車でGLAにも搭載可能なんだそうだ。

 モータースポーツを見ながらキャンプ。これからもっと流行るかもしれませんね!!

ツインリンクもてぎにはグランピングエリア(週末は予約で埋まっていますが……)がある。快適なアウトドアを楽しめると人気

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