チーム代表のイアン・ジェームスによれば、ハート・オブ・レーシングは、復活したアストンマーティン・ヴァルキリーLMHプログラムのトラックサイド・オペレーションおよびドライバーの人材発掘を担当する。
10月4日に発表されたように、このアメリカ籍チームは2025年のWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のシーズンにおいて、ヴァルキリーLMHを走らせる。
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アストンマーティンは、英国シルバーストンにあるパフォーマンス・テクノロジー部門でV12エンジンを搭載したハイパーカー、ヴァルキリーのレースバージョンを開発するが、サーキットでの責任はハート・オブ・レーシングが担う形だ。
ジェームスはSportscar365に対し、「アストンはマシンの責任者であり、レース用のマシンを準備する責任を負う。サーキットでの運営は、ハート・オブ・レーシングが担う」と説明した。
「もちろん、AMPT(アストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズ)が提供する技術的な面もあるし、エンジン面ではコスワースがいるという集合体にはなるが、(サーキットでは)主にハート・オブ・レーシングが活動を担う」
現場のスタッフ、そしてピットウォールの背後にいるスタッフはハート・オブ・レーシングが担うことになり、ジェームスは約40人のトラックサイドチームが 「このプログラムを担当するために2倍の規模になる」と述べている。
現在、フロリダ州サンフォードを拠点にチャンピオンシップを制したGTプログラムを運営している同チームは、イギリスにもサテライト基地を持つことをジェームスが明言しているように、米国内とヨーロッパでの拡大を計画しているようだ。英国拠点の場所は未定だが、数カ月以内に最終決定される見込みだ。
ジェームスは、2020年にIMSAのGTDクラスでチームがデビューして以来、GTカテゴリーでの成功に基づき、アストンマーティンがチームのクオリティに「判を押した」と感じている。
「正直なところ、非現実的な感じだ。これは大きなプログラムであり、『君たちはいい仕事をしている』という印なのだと思う」とジェームス。
「財政的な問題など関係なく、それだけでチームを信用することはないだろう。あの有名なウイング(アストンマーティン)は、ここでは少し我々の肩にかかっているようなものだ」
「確かに、彼らは速いレーシングカーを作ろうとしているけど、チームのレベルは本当に高いし、アストンマーティンが僕らに示してくれた信頼はとても大きいんだ」
「ゲイブ(・ニューウェル。ハート・オブ・レーシングのチームオーナー)が『自分のチームを立ち上げるべきだ』と言ったのは、さかのぼれば2019年のまさにこの週だったと思う」
「だから、こんなことになるなんて当初は考えもしなかったけど、僕らが達成できたことには自信があるんだ。組織としてこの先の道のりは長いが、頑張るしかない」
ヴァルキリーのLMHプログラムは、アストンマーティンのF1参戦と並行して行われるが、ジェームスはF1ドライバーをこのプログラムに参加させる必要性を軽視している。
LMHプログラムのドライバーはまだ確定していないが、ジェームスは現在のハート・オブ・レーシングのメンバーから才能あるドライバーを招集してラインアップを形成することを明言した。
「ハート・オブ・レーシングの立場からすれば、大物ドライバーを起用するのは野心的なことではない」とジェームス。
「プログラムにプラスになるか? イエスだ。彼らは素晴らしいレーシングドライバーか? イエスだ。彼らはスポーツカーレースでどれだけ成功したかを証明している」
「僕はこの状況を研究してきたが、この世代のトップクラスのクルマ(をドライブすること)はGTドライバーにとってより意味のあるものだ。ポルシェやフェラーリの成功を見たことがある人なら分かると思う。彼らはそれを成功させてきた」
「燃料やタイヤの走行距離などの面でね。 GTドライバーはトラフィックのマネージメントができるから、オープンホイール出身で、1回限りの参戦で、偏狭で自分のためにベストを尽くそうとするドライバーよりも、より広い視野で物事を捉えることができると僕は信じている」
「確かにドアは閉ざされていないし、フェルナンド(・アロンソ)のようなワールドクラスのドライバーがいたら飛び上がって喜ぶだろう。 だが、それはこのプログラムの成功にとって重要ではないんだ」
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