モテたいなら天気の話をしよう
ガソリン自動車の誕生から約140年。クルマという存在は良くも悪くも大衆化し、今や「クルマによってモテる」などという時代ではなくなった。だがそんな時代でも、筆者は「クルマに関連してモテる可能性」はゼロではないと確信している。本連載では、そんな「モテるドライバー」になるための100の方法を、ひとつずつ真剣に考えていきたい。
第2回目となる今回のテーマは「君よ、用語センスを磨け!」というものだ。
……とはいえこれではまったく伝わらないと思うので、説明しよう。
本連載の開始前にKURU KURA編集部から提案されたいくつかの仮テーマのひとつに、「これさえ覚えていればクルマ通に思われる用語集」というのがあった。編集部としては「普通の人にはなじみがない自動車関連用語を会話の中に混ぜる→博識なクルマ通であると認識される→モテる」という図式をイメージしているのだと思われる。
……まったくわかってないとしか言いようがない。
クルマに対して特別な興味はない人との会話中に「キングピンオフセット」や「慣性モーメント」「RB26DETT」など、クルマ好き同士の会話ではおなじみの用語を頻出させたところで、最上の場合でも「キョトンとされる」という結果にしかならない。それどころか最悪の場合は「インテリ気取りのキモいオタク」との烙印を押され、二度と口をきいてくれなくなるだろう。
それゆえ、まずは大前提として「クルマ好き以外の人とは極力クルマの話をしない」という基本姿勢が重要になる。RB26DETTの特性について深く話したい気持ちをグッと抑え、代わりに天気の話をするのだ。
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「キモい」くない正しいクルマの話し方
とはいえこちとらクルマ好きであるがゆえに、やはりたまには「クルマの話」もしたい。そしてそういった基本欲求を無理やり押さえつけ続けていると、そのうち肉体と精神を病んでしまう可能性すらあるだろう。だから我々は「クルマの話」もしなければならないのだ。
だが普通に「あそこで信号待ちしてるクルマ、知ってる? あれはランチア デルタ インテグラーレっていうクルマでね、WRCを6連覇したんだ。あ、WRCってのは世界ラリー選手権のことで──」などと早口でまくしたてたら、前述のとおり「キモいオタク」との烙印を押され、二度と口をきいてくれなくなる。
ならばどうすれば良いかといえば、ランチア デルタ インテグラーレというクルマについて、何か別の一般的な事象に結びつけて語るのだ。いや「語る」というよりは「会話の起点にする」というニュアンスのほうが正しい。
例えば、会話のお相手がイタリアの文化やファッションなどに興味を持っている人であれば、デルタ インテグラーレというクルマを、クルマ軸ではなく「イタリアンカルチャー軸」で、少しだけ語る。そしてそのうえで、イタリアの文化や、イタリアに限らない各国の文化的な差異について、楽しい会話のキャッチボールを展開していくのだ。
そういったキャッチボールの中で再びデルタのことが登場しても、さらには「一番人気のエボIIは、実はラリーには出てないんだよね」などのオタク話が出たとしても、お相手は「キモい」とは思わないだろう。そして、これだけでモテることは決してないが、「モテの可能性」は確実にアップする。
クルマを、クルマとして語るべからず
「クルマを、クルマそのものではなく、何か別の一般的な事象に結びつけて語る」という術をマスターすれば、我々クルマ好きは、一般の方を不快にさせることなく「クルマの話がしたい!」という基本欲求を満たすことができる。
一例として挙げた前出のランチア デルタ インテグラーレでは「横軸(国や地域ごとの文化的な違い)」を会話の起点にしたが、これは「縦軸(時間の経過に伴う文化や嗜好の変化)」を意識しながら進めていくことももちろん可能だ。
そして横軸・縦軸だけでなく「置換」というメソッドも有効になる。例えばRB26DETTというエンジンを、エンジンそのものの優劣として語るのではなく、もしも大相撲が好きなお相手であれば「相撲の番付」に置き換えながら語ってみる。あるいは歴史、刀剣などを好むマニアックなお相手であれば、戦国武将や名刀などに置き換えながらRB26DETTの素晴らしさを熱弁しても、お互いが楽しめる会話が成立するだろう。
つまりモテるドライバーになるためには、第1回で提案した「適切な安全運転術」を駆使するとともに、クルマを、クルマとしてだけでなく「縦軸」「横軸」「置換」を駆使しながら語ることもできる教養が必要となるのだ。
もちろん教養というのは、ひけらかしてしまうと「やっぱりキモいオタク」になってしまうので、塩梅は難しい。だがいずれにせよ安全運転ドラテクと己の教養を地道に磨き続ければ、「モテ」などというものは後からついてくるだろう。
そしてクルマに関する深い話はクルマ好き同士で、深夜のファミレスなどで存分に行うことを推奨する。
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