トヨタ「スープラ」とBMW「Z4」 似て非なる兄弟車の関係
トヨタ「スープラ」とBMW「Z4」は、異なるブランドながらも共通のプラットフォームを用いて開発された兄弟車という関係にあります。
【画像】「えっ、兄弟車だったの!?」トヨタ・スープラとBMW Z4を写真で見る(38枚)
両車はトヨタとBMWの共同開発によって誕生し、オーストリアのマグナ・シュタイヤー社で製造されているという点でも一致しています。
ただし、その成り立ちは同じでも、性格は大きく異なっており、それぞれのブランドの個性が色濃く表現されています。
現行スープラは2019年5月に登場した5代目モデルで、2002年に生産を終えたA80型からおよそ17年ぶりの復活となりました。
一方のZ4も2019年3月に発売された最新型が3代目となり、2年ぶりのフルモデルチェンジを果たしています。両車ともに2シーター、FRレイアウトというスポーツカーの基本を共有しつつ、異なる方向性で進化を遂げています。
スープラとZ4は、パワートレインやホイールベースなどのハードウェアを共通とし、いずれも2リッター直列4気筒ターボと、3リッター直列6気筒ターボのエンジンが用意されています。
最大出力やトルクも同じであり、走行性能におけるスペック上の違いはほとんどありません。また、トランスミッションは8速スポーツATが基本となりますが、スープラでは3リッターモデルに6速MTも選べるという独自性を備えています。
両車の違いとしてまず挙げられるのは、ボディ形状です。スープラはクローズドクーペとして設計されており、全長4380mm×全幅1865mm×全高1290mmで、ホイールベースは2470mmです。
対してZ4は、電動ソフトトップを採用したオープンカーで、全長4335mm×全幅1865mm×全高1305mmと、若干寸法に違いが見られます。Z4はルーフを開けたまま走行できる特性から、開放感のあるドライビングが特徴です。
特に、時速50km以下であれば走行中でも10秒で開閉可能な電動ルーフが利便性を高めています。
スープラは2024年11月に「ファイナルエディション」が登場
次に挙げられるのが開発思想の違いです。スープラはホイールベースやトレッド、重心高のバランスにこだわり、前後重量配分を50対50に整えることでピュアスポーツとしての操縦安定性を追求しています。
コーナリング性能や回頭性の高さは、サーキットでもそのまま性能を発揮できることを前提にした作りとなっており、ハンドルの応答性も鋭く、曲がる楽しさを味わえる一台です。
対してZ4は、ステアリングにやや重みを持たせ、乗り心地をマイルドに仕上げるなど、グランドツーリング的な快適性を意識した設計となっています。長距離ドライブでも疲れにくい乗り味が特徴とされ、ピュアスポーツとは異なる楽しみ方ができます。
三つ目の違いとして、排気音の味付けがあります。両車に搭載される3リッター直列6気筒ターボエンジンは同一ですが、エキゾーストサウンドには明確な個性があります。
スープラは、かつてのJZ系ユニットを思わせる乾いた雑味のない音が特徴で、スポーティかつ引き締まった印象です。Z4はこれとは対照的に、やや野太く低く響く音で、咆哮にも近い重厚なサウンドに仕上げられています。
どちらも直6ファンには魅力的な音ではあるものの、聴覚的なフィーリングにもブランドごとの味付けが際立っています。
価格については、スープラRZが当初690万円で登場し、現在では731万円となっています。Z4 M40iは発売当初835万円で、現在は894万円とされています。
およそ150万円前後の差がありますが、ルーフ構造や内装の仕上がり、装備の違いなどを考慮すれば、それぞれのキャラクターに見合った価格設定と言えるかもしれません。
※ ※ ※
なお、スープラは2024年11月に「A90 Final Edition」が発表されており、その後トヨタ公式サイトにて、現行GRスープラの生産が2026年春をもって終了することが明らかにされています。
長年にわたり多くのファンに愛されてきたスープラは、まもなく現行モデルの歴史に幕を下ろすことになります。一方のZ4は、2022年に一部改良が加えられ、2023年以降も継続販売されています。
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ただ操作系はBMW。センターのダイヤルは慣れるとナビのズームが速くて楽。