F1世界選手権が発足した1950年から参戦を続けているフェラーリは、2020年にムジェロ・サーキットで行なわれるトスカーナGPをもってF1参戦1000レース目を迎える。これに際し、フェラーリはクラシックな特別カラーリングを施して記念レースに臨むこととなったが、この度そのカラーリングがお披露目された。
フェラーリはF1参戦当初から一貫して赤色に塗られたマシンで参戦しており、今季はつや消しの明るい赤色をSF1000のマシンカラーに採用している。今回の記念カラーリングは、1950年にチームがF1デビューをした際のマシン、フェラーリ125をオマージュした光沢のあるワインレッドとなっている。
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また、カーナンバーもレトロな書体で描かれており、エンジンカバーには『1000GP』のロゴが入っている。これらに合わせ、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールの両名は特別仕様のレーシングスーツを着用するようだ。
フェラーリ副会長のピエロ・フェラーリは次のように語った。
「スクーデリア・フェラーリにとって1000回目のグランプリというのは、非常に重要な節目であり、特別な方法で祝う必要があった」
「そのため、我々は今回のイベントのためにマシンのカラーリングを特徴的なものにすることとしたのだ。SF1000は、フェラーリの名を冠した初のレーシングカーである125のワインレッドカラーを施し、ムジェロ・サーキットを走る」
「シャルルとセバスチャンのカーナンバーの外観も、伝統的なものを反映しており、ボディワークに手塗りされたような印象を与える。そしてドライバーのレーシングスーツもマシンの色とマッチしたものとなる」
また、ベッテルも次のようにコメントした。
「全F1チームの中で最も長い歴史を持つフェラーリの1000回目のグランプリで、フェラーリのドライバーとして走れることは光栄なことだ」
「ムジェロ・サーキットでこれをお祝いできることはさらに嬉しいことだ。このレースは今季初めて観客が入るレースだからだ」
ベッテルが語るように、トスカーナGPが今季初めて有観客で行なわれるF1レースとなる。新型コロナウイルス禍の中での開催ということもあり、チケットの枚数は制限されているが、3000枚近いチケットが用意されている。
「フェラーリでムジェロを走るのが待ちきれない」と語るのはルクレール。
「このサーキットは本当に美しいし、それに加えて僕たちのチームがF1での1000回目のグランプリを迎えるんだ。そしてグランドスタンドに数千人のファンがいるということを知ってさらに嬉しく思っている」
フェラーリの1000レース目を祝う催しの一環として、フェラーリ育成ドライバーで、フェラーリで5度のF1王者に輝いたミハエル・シューマッハーの息子、ミック・シューマッハーがショーランを行なう予定だ。乗り込むマシンは、父が2004年にドライブし、史上最多7度目のF1チャンピオンを獲得したF2004だ。さらに土曜日の夜には、フィレンツェで記念イベントも実施される。
■メルセデス、セーフティカーを銀色から赤色に?
記念カラーリングを採用するのは、どうやらフェラーリだけではないようだ。メルセデスは、フェラーリの1000レース目を記念して、レースで使用されている同社のセーフティカーを銀から赤にカラーリング変更することとなっている。
これについて、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは次のようにコメントした。
「トスカーナGPはフェラーリにとって1000回目のF1レースとなり、イタリアの偉大なレースブランドの長きに渡る伝統を象徴するものとなる」
「我々はフェラーリレッドをまとったメルセデスAMGのセーフティカーをもって、F1で数多くの偉大な瞬間をもたらした彼らの歴史に敬意を表する」
「マラネロの人々は誇り高き歴史を持っており、我々は今週末、その歴史に敬意を表することとなる」
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