現在F1へタイヤを供給しているピレリが、2027年まで引き続きサプライヤーを務めることが正式に発表された。なお今回の契約延長にはFIA F2/F3へのタイヤ供給も含まれており、さらに2028年の契約もオプションとなっている。
今回の入札はF2とF3も合わせたパッケージであること、さらにF1が2030年にCO2排出量実質ゼロを目指しているためより厳しい持続可能目標を達成する必要があったということから、そのプロセスはより複雑な物となっていた。
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そしてこの契約をめぐっては、ピレリとブリヂストンの一騎打ちになっていたが、最終的にはピレリが契約を勝ち取ることになった。
彼らは2024年からのすべてのF1タイヤについて、森林管理協議会(FSC/※責任ある森林管理を世界に普及させることを目的とした非営利団体。森林認証制度を運営している)による公認を受けることになる。
F1のステファノ・ドメニカリCEOは、ピレリのテクノロジーとF1への理解が、今後に向けて重要になると言及した。
「2011年にこのスポーツに復帰して以来、ピレリは非常に重要なパートナーとなり、新世代のテクノロジーとテクニカルレギュレーションを通じて、ファンにとって素晴らしいレースを可能とするタイヤを届けてきた」
「2026年の新たなレギュレーションに向けて、彼らの品質や革新性、そして我々のスポーツに対する深い理解は今後不可欠な要素となるだろう」
「また、ピレリはサステナビリティに関する取り組みでFSC承認も受けている。これは2030年の(CO2)ネットゼロの目標に向かって、今後も協力を続けていくことを保証するものだ」
そしてピレリのマルコ・トロンケッティ・プロヴェラ上級副社長は、F1への継続的な関与によって、ピレリも良いリターンを受け取っていると語った。
「リバティ・メディアの推し進める力と、FIAのサポートのおかげで、このスポーツは世界的に成長を遂げており、若い世代の支持の増加も同様に増えている」
「イノベーションとテクノロジーはピレリのDNAに組み込まれており、F1は新しい技術的ソリューションを試し、テストのみならずタイヤ製造におけるフレッシュなリサーチや開発、生産プロセスを加速させる究極の野外実験室となっている」
「タイヤに来年から導入されるFSC認証が示すように、我々のサステナビリティに対するコミットメントも非常に強力なものがある」
「少なくとも2027年までこのモータースポーツの頂点に関わり続けることは、我々会社にとっても重要な価値を加えることになる」
またFIA会長のモハメド・ベン・スレイエムも、ピレリとの契約延長に際して次のように語った。
「ピレリは長年にわたってトップレベルのモータースポーツで活動しており、今後も世界の舞台で革新と卓越性を提供し続けてくれるだろう」
そうベン・スレイエム会長は語った。
「F1はタイヤサプライヤーにとって、特別な挑戦だ。ピレリはこの素晴らしいクルマの極端な要求を満たすタイヤの製造に多大な努力を払ってきた。F1だけでなく、他の多くのチャンピオンシップやあらゆるレベルのカテゴリーにおいて、モータースポーツを継続的にサポートしてきてくれたピレリに感謝したい」
「パフォーマンスと持続可能性の両面でさらなる進歩を目指す取り組みは、今後数年間継続される。ピレリはこれまでも、この両方の目標に積極的に取り組んできたのだ」
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