街乗りも楽しめるコンパクトSUV
日本市場において、もっとも小さいSUVといえるのが「ダイハツ ロッキー」です。コンパクトなSUVの代表格といえ「スズキ ジムニーシエラ」も有名だという意見もありそうですが、ジムニーシエラは本格クロカン4WDであって、ハードコアでマニアックなモデル。ライト感覚で街乗りを楽しめるSUVとしてはロッキーをオススメしたいというのが実際のところです。
そんなロッキーには3タイプのパワートレインが用意されています。もっとも燃費性能に優れているのが「eスマートハイブリッド」と呼ばれるシステムを搭載した1.2Lハイブリッド車で、価格的にエントリー向けとなっているのが1.2Lガソリン車で、いずれもFFだけの設定。そして1.0Lターボは4WDだけの設定です。
ダイハツ「ロッキー」は価格もサイズもほどよいお買い得SUVだ
燃費性能は当然ながらハイブリッドが有利で、4WDの1.0Lターボは不利なのはご想像の通り。WLTCモードでの燃費性能は次の通りです。
1.2Lハイブリッド:28.0km/L
1.2L:20.7km/L
1.0Lターボ:17.4km/L
>>ダイハツ ロッキー ハイブリッドのカタロググレードをチェックする
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グレード構成とメーカー希望小売価格は次のようになっています。
Premium G HEV(1.2Lハイブリッド/FF):234万7000円
Premium G(1.0Lターボ/4WD):231万8200円
X HEV(1.2Lハイブリッド/FF):211万6000円
X(1.0Lターボ/4WD):208万6700円
Premium G(1.2L/FF):205万8000円
L(1.0Lターボ/4WD):194万4800円
X(1.2L/FF):181万円
L(1.2L/FF):166万7000円
名称ごとに整理するとPremiumとXにはハイブリッド、1.2L、1.0Lターボが用意され、エントリーグレードのLはハイブリッドが設定されないというグレード構成となっているわけです。同一グレードでの価格差は、1.0Lターボとハイブリッドの差が約3万円、1.2Lとハイブリッドの差が約30万円というイメージになります。
「同じ1.2Lエンジンなのに、ハイブリッドは30万円も高くなるのではコスパが悪い」と感じるかもしれませんが、ハイブリッドの中身をみると妥当といえます。
>>ダイハツ ロッキー ハイブリッドのカタロググレードをチェックする
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先進技術を駆使したロッキー ハイブリッド
コンパクトクラスのハイブリッドシステムというと、発進時などにちょっとだけモーターでアシストするようなマイルドハイブリッドが多かったりもしますが、ロッキーの採用する「eスマートハイブリッド」は、エンジンは発電に専念して、駆動はモーターが担うというシリーズハイブリッドです。
100%モーター駆動ということは、全域でレスポンスと力強さにあふれていることを意味します。そうした特性を引き出すために加減速をワンペダルで操作できる「スマートペダル」機能も備わります。そうした先進性はロッキーのハイブリッドを積極的に選ぶ理由となるでしょう。
ハイブリッドは全グレードでハニカムデザインの専用フロントグリルを与えられているのと、5穴アルミホイールとなっているのが外観での識別ポイントとなります。装備面では、オートホールド機能付き電動パーキングブレーキが標準装備となっている点が注目でしょう。家電を利用できるアクセサリーコンセント(AC100V/1500W)がメーカーオプションで用意されているのもハイブリッドだけです。
とはいえ、1.2Lモデルと比べるとロッキーのハイブリッド車は割高に感じるかもしれません。しかし、同じように1.2L 3気筒エンジンのシリーズハイブリッドシステムを搭載している「日産 キックス」の価格帯は276万円~311万円です。車格が異なるので単純比較はできませんが、こうした価格差を見ていると、ダイハツ ロッキーのハイブリッドは十分以上にリーズナブルな価格設定になっているといえそうです。
>>ダイハツ ロッキー ハイブリッドのカタロググレードをチェックする
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文:山本晋也
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