メルセデスはF1シンガポールGPでルイス・ハミルトンが3位となったが、ファイナルラップにジョージ・ラッセルがクラッシュ。レースで見せていた力強いパフォーマンスと比べて、いまいち物足りない結果となった。
ラッセルはレースの中盤からトップに立つべく、首位のカルロス・サインツJr.(フェラーリ)を攻め立てたが、オーバーテイクが難しいコース特性もあって決め手に欠いていた。
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そんな中、44周目にエステバン・オコン(アルピーヌ)がストップしたことにより、バーチャルセーフティカー(VSC)が出された。この機会にメルセデスは2台をピットに呼び戻し、タイヤを交換して追い上げる戦略を選んだ。
ラッセルとハミルトンは素晴らしいペースで追い上げ、首位サインツJr.と2番手ランド・ノリス(マクラーレン)に追いついた。しかしサインツJr.がペースをコントロールし、ノリスにDRSを使わせることによってディフェンス。ラッセルはノリスを交わせないまま、ファイナルラップに突入した。
そしてファイナルラップ、ラッセルはターン10でウォールに接触しクラッシュに終わってしまった。
最終的にチームは惜しくも優勝には手が届かなかったが、メルセデスのトト・ウルフ代表はストラテジストやドライバーたちからの「コールが気に入った」と語り、レースに勝つためのリスクは”日々”繰り返す価値があったと語った。
「我々は勝とうとしたが、勝てなかった」
「ポジティブなのは、ドライバーと戦略チームからの『頑張るぞ』という声が好きだということだ」
「最悪のケースは2位と5位、ベストなケースでは優勝、またはワンツーだった。我々のプランは何度かそれができると示していたんだ」
「私は完全に適切な判断だったと考えている。我々は2位か5位、あるいは2位か4位でフィニッシュしていただろうし、レースに勝ちたかったんだ」
「だからリスクを冒した。私は毎日この判断をするだろう」
メルセデスはレース前の戦略シミュレーションで、VSCとセーフティカーのタイミングを想定していた。
ウルフは週末を通じて、思わぬハイパフォーマンスを発揮したマシンを”びっくり箱”だと呼んでいたが、この結果は「すべてが間違っているわけではないこと」を証明するものであり、チームを活気づけるものになるだろうと語った。
「全体的なパフォーマンスには満足している。ウイークを通じてマシンの調子には満足しているし、ベストを尽くせたと思う」
「これはポジティブだと思う……ここで我々は本当に強かったし、レースに勝つこともできただろう」
「実力で1位と2位を獲得することができたはずだ。この特別なコースで強かったということは、我々にさらに活力を与えてくれるだろう」
「すべてが間違っているわけではない。でもプランナー(戦略予想)でP1やP2が表示されるのを見ると、『信じられないような1日だったのかもしれない』と思ってしまう」
「でも、この週末をポジティブに捉えて、家に戻って『いい1日だった』と言いたいね」
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